ヘルスケア通信

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歯周病の重症症例より

今日、ご覧いただく症例は、歯周病治療として紹介するか、セラミックを用いた審美治療で紹介するか、おおいに迷った症例です。
初診時 
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患者様は女性です。ご主人のお母様の紹介で来院なさいました。
事情は、いろいろあるでしょうが、ある程度悪くなった時点で、誰にも診せることができなくなり、悶々とされながら、苦しんでいらっしゃったと拝察します。
しかし、前歯がいよいよぐらぐらになったため、思い切って来院なさいました。
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初期治療終了時
ここで言う初期治療とは、まず望みのない保存不可能な歯を抜歯し、必要な除菌処置を施すことです。当院で、「ばい菌の巣」と呼んでいる、縁上、縁下の歯石を取り除き、また虫歯になっている部分も可及的に治療し、口の中から感染源を減らしていきます。口の中の細菌をゼロにするのは不可能ですが、悪玉菌を取り除くことで、口腔環境が改善し、自然と免疫力も上がっていきます。
もちろん、この状態できちんとした仮歯を入れてありますから、機能も審美的にもおおきく改善しています。
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矯正治療終了時
下顎は、歯が伸びてしまていたのと、清掃器具をいれるスペースがなかったため、一番予後が悪そうな歯を抜歯し、矯正治療を行いました。ただ単独では動揺も強く、咬合の負担に耐えられないと判断したため、連結を行いました。これもまだ仮歯です。
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治療終了時
なによりもうれしいのは、患者様の笑顔が、初診時のころと比べ、数倍も明るくなったことです。
まだ、少し歯肉に炎症が残っていますが、あとはメンテナンスで、時間が解決するでしょう。

正直、初診時に、ここまでの回復が予測できたわけではありません。
写真になおせば、あっという間ですが、長い時間がかかりました。
ひとつの治療の結果を待って、つぎの治療にうつるという試行錯誤の時もありました。
結果が出せたのは、僕を信じて長い間ついてきてくれた、患者様の努力です。
ありがとうございました。
by healthcarenews | 2009-12-07 00:32 | 審美治療・セラミック

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


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