ヘルスケア通信

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「歯周病を治療する」という事を改めて考える

 まずは、口腔内写真をご覧下さい。
患者様は、20歳男性。平成25年1月、歯肉からの出血を訴えて来院なさいました。

 術前です。たくさん歯石が付着して、歯肉のスキマから黒く見えています。
歯肉も炎症を起こして、赤黒く充血し、腫れています。出血して当たり前です。
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 術後です。3ヶ月後、平成25年4月の写真です。
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 歯石をきれいに除去し、炎症も改善し、出血も止まりました。歯肉も綺麗に引き締まりました。
治って良かったねー!、終了ー!、チャンチャン!

って、こん話がしたいのでは、もちろんありません!!!。

 改めて「歯周病治療」って何だろう?という話を考えたいのです。

 歯科医院のサイトに良くある話ですが、歯周病治療の治療前、治療後写真として、「PMTC(プロフェッショナル・クリーニング)をして、こーんなに綺麗になりました!」って、モデルの写真が載っていたりします。
 
 たしかに、クリーニングは大事です。歯周病治療に、病因歯石の除去と、原因菌の除菌は絶対に必要です。当院でも、必ずやりますし、ほとんどの歯周病は、「一時的にせよ」それで良くなります。

 しかし、では、その逆、クリーニングしたり、歯石を取る事が歯周病治療か?と問われると、むむむ、これはイコールではありません・・・。そこを勘違いして欲しくないし、歯科医療関係者の方にも、そこを誤解して欲しくないのです。

 今回の症例で、もっとも大切なのは、若干20歳で、何故この歯周病?ってところなのです。
多くの20歳は、このような経過をたどりません。

 もし、クリーニングだけを行い、綺麗なって良かったねー、チャンチャン!で、治療を終了していれば、3年後、5年後にこの青年の歯肉がどうなっていくかは、まったく予測がつきません。

 私は、神様でも霊能者でもありませんので、今回、初めて診たこの患者様が、今までどんな生活をしてきて、どんな体質なのか、黙って座ればピタリと当たる!なんて特技は持っていません。

 ですから、この青年の当院での歯周病治療は、今、始まったばかりなのです。
これから、メンテナンスを続けて、この歯肉がどういう性質を持ち、どう変化していくか?
患者様と一緒に、注意深く見守っていくのです。

 多くの患者様が本当に知りたいのは、自分自身ののデータです。
一般論でもなければ、「他人の」綺麗になったお口の中の写真でもありません。

 この患者様には、術前術後の写真をお見せし、今後の経過を注意深く、一緒に観察していくよう、お話を致しました。
幸い3ヶ月後、7月のメンテナンスには、予約通りお見えになりました。
 今後も、当院として最大限の努力をして、この患者様が、モチベーションをとぎらせることなく、メンテナンスを続けていただけるよう、注意を払っていきたいと思っています。

 最後にひとつ、この患者様は、一見重症に見えますが、長年の経験から言いますと、キチンとメンテナンスさえ続けていただけたら、おそらくは大きな問題になることなく、経過できると思っています。


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by healthcarenews | 2013-08-05 00:08 | 歯周病治療

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


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