ヘルスケア通信

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事故で失った前歯にインプラントとオールセラミックにて審美修復を行った1症例

 今回のヘルスケア通信は、不幸にも交通事故により、前歯を折り、抜歯後、インプラントとオールセラミックを用いて審美修復を行った症例です。
まずは術前、事故直後の写真です。
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 患者様は初診時、26歳女性。
クリスマスも間近、というある日、歩いているところを車にはねられてしまいました。
彼女に過失は一切なく、本当に、とんだ災難、とも言える不幸な事故でした。

 ご覧のように、右上の前歯が、真ん中から折れ、その左右と下の歯が、一部欠けました。もちろん、お口の中だけでなく、腕の骨も折るなどの、結構な「重症」でした・・・。
 とりあえず、欠けた部分はプラスチックで修復し、最小限治療を目指すのがいつもの基本的なスタンスなのですが・・・・。彼女の不運は、腕の怪我だけでは済みませんでした・・・。

 数日後、右の前歯に強い痛みが出てきました。明らかに神経が炎症を起こしている、この世で何番目かに数えられるという、あの激痛です・・。やむなく神経を取ることに・・・。写真です。
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 歯の真ん中の部分に、大きくヒビが入っています。ヒビから神経に感染を起こしたのです。
実は、ケガで歯を折った場合、これが一番怖いんですねえ。上の部分が欠けてるだけなら、プラスチック修復だけで済む場合もあるのですが、歯の根までヒビが入ると、今度は、一気に抜歯の可能性まで出てきます・・・。

 彼女は、不運にも、利き腕を骨折していたために、口腔清掃もままなりませんでした。
来院時は、こちらでクリーニングをしていましたが、それでも限界があります・・・。そうこうするうちに、折れた歯の左右の歯も、強くしみるようになってきました。
 精査をすると、やはり左右の歯にもマイクロクラック(微小なヒビ)が入っているようです。今後、症状がどう変化していくのか、予断を許しません・・・。

 それでも、これが、自分で転んで歯を折ったのなら、ここまできても基本は最小限治療です。しかし、今回は、交通事故です。中途半端な治療で、中途半端な結末を迎えることはできません。

 非常に悩んだのですが、患者様の希望もあり、折れた歯は、抜歯してインプラント。左右の強くしみる歯は、神経を取って、オールセラミックで修復することになりました。

 インプラントは、前歯でもあるため、抜歯と同時にインプラントを入れる、抜歯即時インプラント術を行いました。
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 前歯ですから、もちろんこのままにはしておきません。その場で仮歯を入れます。
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 このまま、治癒を数ヶ月待ちます。
根気がいる治療ですが、インプラントは、この「待ち」も、とても大切な治療の一部だと思って下さい。あせって、しっかり骨が固まる前に治療を進めると、決していい結果は望めません。そのためにもしっかりした仮歯を入れるのです・・・。

 下は、修復直前の、口腔内です。
骨の安定を待って、ジルコニアセラミックの土台を入れます。オールセラミックを入れる場合、土台をチタンにしてしまうと、金属色が透けて、歯肉が黒ずんだり、綺麗な色が出なくなったりするからです。
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 術後です・・・。
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 3本とも、同時にオールセラミックで修復したため、色調、透明度ともバランスが取れて綺麗に仕上がっています。
 セラミックは、表面がガラス状に滑沢なため、プラークが付着しにくく、清掃もしやすくなります。
そのため、歯肉炎も回復し、術前よりも、歯肉の状態は良くなっています。
マイクロクラックが入った左右の歯は、気にはなりますが、今後も注意深くメンテナンスで観察を続けて行きたいと思います。
by healthcarenews | 2013-08-17 01:03 | インプラント

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


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