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インプラント再考・8 ブリッジの限界と功罪・Part3

 インプラントを改めて考える・第8夜 「ブリッジの限界と功罪」のパート3です。
そろそろ飽きてこられたと思いますが、ブリッジのリアルを正確に理解して頂きたいので、もう2症例だけご紹介したいと思います。

症例4
 患者様現在68歳、女性。インプラントのオペは2011年になりますので、オペ時は62歳前後でしょうか。
初診時写真です。
右下の小臼歯を2本削って、大臼歯分を1本だけ補う「延長ブリッジ」が入っています。
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もう、今なら絶対にしない治療ですね。
横から見たところです。
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テコの原理で、手前側の歯に強い力がかかり、小臼歯を痛めるか、セメントがゆるんですぐにはずれてきます。

 案の定、はずれてきました。
下の写真は術前のレントゲン写真です。
幸い、外れてきたタイミングが早く、小臼歯はほとんど痛んでいませんでした。
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 まず、小臼歯2本をセラミッククラウンで修復。咬合を確保しました。
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 次に右下奥にインプラントを2本入れました。
術後のレントゲン写真です。
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術後、口腔内写真です。
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 横から見たところの口腔内写真です。
術前です。
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術後です。
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奥歯のしっかりした咬み合わせの回復を、審美治療と同時に達成しました。

症例5
 現在66歳、男性。オペ時は2014年、62歳か63歳ってとこでしょうか。
オペ時年齢が上がるにつれて、重症度も(インプラント埋入本数も)やはり上がってきます。

 初診時写真です。
まことに申し訳ないのですが、非常に映りが良くない(-_-;)。
初診時写真は貴重なので注意して撮るようにはしてるのですが・・・m(__)m。
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下は術前レントゲンです。
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 右下(向かって左下)の歯が、大臼歯2本、小臼歯1本計3本の奥歯がありません。
右側の小臼歯1本で噛める訳はなく、ずーっと左側のブリッジばかりで噛んできました。
その結果、左上ブリッジの一番奥の歯が重度の歯周病になってしまいました。
下レントゲンの黄色丸の中、歯を黒い影が取り巻いています。歯周病で骨が無くなってしまったのです。
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ようよう両方の歯で噛めなくなって、来院なさいました。

 とりあえず、まだ左には歯がありますので、右下の咬合回復を優先します。
右下にインプラントを3本入れました。前歯にも問題ありですが、くどいようですが奥歯の咬み合わせが先です。
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インプラントのかぶせ(上部構造)にはセラミッククラウンを用いました。(下写真)
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 下は左上ブリッジの術前口腔内写真です。
黄色丸の中の歯が問題の歯です。ちゃんとしてるように見えますが逝ってしまっています。
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小臼歯はまだ使えましたので、一番奥の歯だけ抜いてインプラントを2本入れました。
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下の写真は、セラミックの上部構造(インプラントのかぶせ)を入れたところです。
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術後の全体のレントゲン写真です。上下左右計5本のインプラントを入れ、奥歯の噛み合せを確立しました。
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 改めて、術後の口腔内写真です。
右です。奥歯の咬み合わせが回復しましたので、前歯も修復しています。
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左です。
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正面から見たところです。
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 この一連の「ブリッジの限界と功罪」で、ブリッジのリアルはだいたい理解して頂きましたでしょうか?
前にも書きましたが、僕はブリッジを全否定している訳ではありません。
しかし、ブリッジ治療には、寿命があるのは否定できない事実です。

 ではインプラントの寿命はどうなのか?・・・、という話に今度はなる訳ですが、ブリッジに比べると、きちんと作られて、きちんとメンテナンスされたインプラントは寿命が長いと言えます。これはまた後ほど触れます。

 ここまできて出てくる選択肢は、ある1本の歯を失った時、とりあえずブリッジにしてから、その歯がダメになってから2本以上のインプラントを入れるか、
最初に両方の歯を削らずに、1本のインプラントで済ますか、という選択です。もちろん「入れ歯」という選択肢もあります。

 次回は、新章(;^ω^)!「両方の歯を削らない!1本からのインプラント」というテーマでお話します。




by healthcarenews | 2018-01-10 12:39 | インプラント

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


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