ヘルスケア通信

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インプラント再考・13 安全なインプラント手術のために・・・

 今夜のヘルスケア通信は「インプラント再考」の第13夜。
サブタイトルは「安全なインプラント手術のために・・・」。さあ、いよいよ症例を離れました。

 今まで述べてきたように、インプラントは将来的に歯を長持ちさせるため、あるいはQOL(生活の質)を上げるため、大変有効な素晴らしい治療だと思います。
 でも、やはりインプラントは手術を行う必要があるため、普通の歯の治療にくらべるとリスクを伴うのも事実。安全でない治療は、どんなにメリットが大きくてもそれは受けるべきではありませんし、私たちも提供するわけにはいきません。

 もちろん、医療には100%大丈夫!って言葉はありませんが、やはり、安全のためには細心の注意と最善の努力をする義務があります。
今回は、より安全なインプラント手術を行うために、当院が行っている取り組みをご紹介します。

 1.手術器具、手術環境の滅菌、感染予防
 2.インプラント手術部分の精密な診断
 3.症例に適したインプラントの選択
 4.骨造成、再生医療の導入
 5.インプラント専門医との連携オペ

1.世界基準の滅菌、消毒システムの導入
 インプラント外科手術はもちろん、歯周外科手術や根管治療など、近年の歯科医療は非常に高度化しています。
それにより治療に用いる器材もその高度化に応じた高い滅菌クオリティが今日では求められています。
そのため、当院では自動熱水洗浄機や、最高レベルの高圧蒸気滅菌器を導入しています。

 感染予防の要である滅菌器には、世界で最も厳しいヨーロッパ規格EN13060において最高のクラスB条件をクリアしたシロナ社のDACプロフェッショナル高圧蒸気滅菌器を使用しております。
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DACプロフェッショナル・クラスB高圧蒸気滅菌器

 全自動熱水洗浄機は、使用済みの器具を槽内にセットするだけで、90℃の熱水と専用の洗浄剤で、全自動で洗浄から消毒までを行います。いわゆるヒューマンエラーを防ぎ、確実に器具を洗浄、消毒します。
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全自動熱水洗浄機・GC社ハイパワーウォッシャー

2.歯科用3DCTを用いたインプラント手術部分の術前診断
歯科用3DCTによる立体画像は、インプラントをはじめ、難しい抜歯や根管治療などの精密な術前診断に大きな威力を発揮します。
インプラント手術における大きな偶発症のひとつは、手術による神経や血管の損傷ですが、歯科用CTの立体画像を用いて綿密に術前診断することで、そのリスクを大幅に下げる事ができます。
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フランス、トロフィ社製3DCT撮影装置・トロフィパンプラス
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3D画像により精密な術前診断が可能

3.症例に適したインプラントの選択
 当院で用いているインプラントは、インプラントメーカーとしては最も歴史と定評があるノーベルバイオケア社製、ノーベルリプレイスをはじめ、筋骨格系医療メーカーとしては世界最大手のジンマー社テーパードスクリューベント、スプライン・ツイストなど、3社のインプラントを症例に応じて使い分けています。これはまた次回詳述します。

4.骨造成、再生医療の導入
 当院では、失われた骨組織を再生するために、CGFと呼ばれる骨再生療法を行っています。
これは、血液を採取し遠心分離器にかけることで、成長因子や血小板などを多く含む完全自己血由来のゲル素材を作り、これに人工骨などを混ぜる事で、より効率よくインプラント手術後の骨造成と骨結合を促す治療法です。
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CGF用遠心分離機・メディフュージ

5.インプラント専門医との連携オペ
 当院が、安全なインプラント手術のために最もこだわっているのは「ここ」かもしれません。
当院では、インプラント手術を下記のインプラント専門医と連携の上で行っています。
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日本口腔インプラント学会専門医・歯学博士・楠本直樹先生
略歴
平成8年大阪大学歯学部卒業
平成12年大阪大学大学院歯学研究科修了・歯学博士
平成12年大阪大学歯学部付属病院口腔補綴科・医員
平成20年大阪大学歯学部附属病院口腔補綴科・助教
平成23年宝塚市にて開業

現在
ノーベルバイオケア社公認インプラントインストラクター
大阪大学招聘教員
大阪大学歯学部歯科医師臨床研修指導歯科医
(社)日本歯科補綴学会認定医
(社)日本口腔インプラント学会認証医

 長い肩書ですが、平たく言えば、僕が最も信頼しているインプラントドクター、という事です(笑)。
一緒にオペを初めて、もう12年になります。
 前にも述べたように医療に100%はありません、が、その少しでもそのリスクを減らすため、少しでも手術を100%に近づけるため、2つの目よりは4つの目で見て、2つの腕よりは4つの腕で行って、より良い手術をさらに安全に行えるよう心掛けています。

 ちなみに楠本先生は現在、宝塚市で開業なされています。詳しくはコチラをご覧ください

 6.付録
 最後に手術風景をパチリ。
 ご覧のように、患者様は滅菌覆布で完全に覆ってオペを行います。
ライトやチェアの取っ手などは滅菌したアルミホイルでカバーしています。
この日は楠本先生がオペレーター(執刀医)の日でした。
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 後ろには24インチの大型モニターで、パノラマレントゲンとCT映像を映して、いつでも見れるようにしています。
普段置いてある道具は全部片づけて、周辺を清潔にしたのち、滅菌したオペ道具のみを並べていきます。
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オペの雰囲気が少し伝わりましたでしょうか?
かえって怖くなったかもしれませんね(^^;。

 最後の最後になりますが、安全なインプラント手術のための一番大切な事をひと言で言います・・・。
「無理をしない事・・・」、僕はそう思っています・・・。


by healthcarenews | 2018-04-16 00:05 | インプラント

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


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