ヘルスケア通信

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インプラント再考・14 当院で用いているインプラントの種類と費用について・・・

 今夜のヘルスケア通信は、「インプラント再考」の第14夜。次回がいよいよ最終回となります(^^;。
今夜のサブタイトルは「当院で用いているインプラントの種類と費用について・・・」です。

1.インプラントの種類について
 前回も触れたように、当院では症例に応じて3種類(2メーカー3系統)のインプラントを使用しています。

 まず1つ目が、ノーベルバイオケア社製のノーベルリプレイス
ノーベルバイオケア社のインプラントについては、もうまるまる他のサイトからの引用ですが、そのまま転記してみます。

ノーベルバイオケア社は世界でもインプラントシステムではNo.1のシェアを持つメーカーですが、最も知られているのがブローネマルクです。
これはスウェーデンのブローネマルク教授によって発見された、骨とチタンが結合する、というオッセオインテグレーションを元に開発された、世界初の実用インプラントです。40年の実績があり、1本から複数本まであらゆる症例に対応できるため世界的に普及しています。・・中略・・・国際学会での症例発表や臨床レベルでのデータも豊富で「世界で最も信頼性の高いインプラントシステム」と言われ、ラインナップも細くて短いものから太くて長いものまで40のバリエーションがあるのが特徴です・・・・。」
日本でも数多くのインプラント専門歯科医でこのシステムを採用しており、インプラントの成功率が高いと言われるのもそれに因るところが大きいと言えるでしょう。インプラント治療で失敗をしたくないと考えるなら、長い歴史と実績で信頼できるノーベルバイオケアのインプラントを採用しているクリニックを選べば間違いありません・・・。」

 まあこれ以上は面倒くさいんでリンクを貼っておきます(^^;。興味がある方はコチラをご覧ください

ついでにノーベルバイオケア社のサイトはコチラです
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 2つ目は最初のリンクにも出てくる世界シェア3位バイオメット・ジンマー社のテーパード・スクリューベント

 こちらのインプラントも、機能的にはノーベルに負けず劣らず素晴らしい性能を持っています。ぜひとも細かく説明してさしあげたいのですが、実はインプラントのカタログに載っている性能って、歯科医師でもインプラントをやらない先生ならチンプンカンプンのかなりマニアックなもの(笑)。
これも興味があれば、サイトをご覧ください(^^;。リンクはコチラ

 このメーカーのインプラントの一番のキモはその表面性状。
 骨の中に埋まるインプラント体の部分に2種の表面性状があり、ノーベルなどと同じチタン合金単体の表面性状のインプラントと、HA(ハイドロキシアパタイト)コーティングを行ったインプラントとがあります。
 HAコーティングのインプラント表面性状は、骨との結合、回復が早く、上顎などの骨が少ない部分や、骨が柔らかい部分へのインプラントには、その治療期間を短くすることができます。そのため、上顎や骨が柔らかい部分へはHAコーティング付き、下顎など骨が硬い部分にはHAコーティング無し、と1系統のインプラントで多彩な使い分けを行う事ができます。
 基本的に、1人の患者様に複数本のインプラントを入れる場合、同一メーカーのものを使いますので、バリエーションが広いインプラントはそれだけ適応症例も広いという事になります。
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 3つ目は同じバイオメット・ジンマー社のスプライン・ツイスト。これもリンクはコチラ
こちらは当院ではもっぱら、抜歯即時インプラントか、骨の状態がよぽっど悪い場合に特化したインプラントになります。
HAコーティングの表面性状のみですが、抜歯即時インプラントには無くてはならない性能を持った、これまた素晴らしいインプラントだと思います。
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 この3種類のインプラントに共通していることは、それは海外の一流メーカーのインプラントである、という事と、インプラント本体が完全に骨の中に埋まる2ピース、あるいは3ピース構造を取っている、という事です。
なにも海外の一流メーカーにかぶれている訳ではなく、選ばれるには選ばれるなりの理由がやはりあります・・・。
それは何なのか・・・?次は国産メーカーインプラントについてです。

2.国産メーカー、AQBとPOIインプラント
 最初に出てきたリンクで、国産メーカーとしてAQBとPOIインプラントが紹介されていました。
実は僕はこのインプラントは両方とも、きちんとハンズオンセミナーを受けて手術をする資格を取っています。
でも、細かなハンドリング(埋入手術の方法やインプラント体のコンセプト)がどうしても相性に合わず、導入はしませんでした。

 AQBは数あるインプラントの中でも、最もシンプルで簡単なインプラントです。いわゆるワンピースインプラントと呼ばれる種類のインプラントで、いわば1本のチタンのネジをそのまま骨にねじ込みます。骨と結合したら、そのネジの頭の部分をガリガリと削って型を取ってかぶせるだけのインプラントです。
そのぶん治療も早く済みますし、コストも安く済ますことができます。しかし、条件がそろった時はいいのですが、シンプルなぶんまったく応用がききません。

 もうひとつ、決定的な違いが、インプラントを埋め込む際、海外メーカーは、コンピューターコントロールされたモーターで、回転数も締め込み強さも数値で規制されて埋めていくのに対し、AQBは「手締め」で行っていきます。ですので、このねじ込み強さは術者の経験と勘に頼るだけで、もともと数値がないので、データとして残して他人に伝えることもできません。これは後々トラブルが起きた時の検証のデータも無いという事になります。

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コンピューターコントロールされたインプラント埋入モーター(ノーベルバイオケア社)

 POIは、大手の京セラが開発したインプラントで、その意味では海外インプラントに負けず、豊富なラインナップをもっています。しかし、そのぶん複雑で手間がかかるため、それくらいなら海外メーカーのインプラントにしたほうが僕にとっては無難です。コストは複雑な分そこそこかかりますし、やはり国産インプラントは海外メーカーと比べると圧倒的にシェアが違いますので、症例報告や実験データはどうしても少なくなってしまいます。ただ、念のため申し添えておきますが、AQBでもPOIでも好成績を残している先生もおられ、単純に悪いインプラントという訳ではありません。単に僕の相性とは合わなかっただけです。

3.費用について 
 最後に費用について簡単にまとめておきます。
正確には症例ごとに変わってきますので、詳しくはお問合せ下さい。

インプラント体(フィクスチャー)埋入手術料   1本あたり25万円~30万円(税別)
上部構造体(インプラント上部のかぶせ)      セラミッククラウン1本10万円~15万円(税別)
ほとんどの場合、インプラント体とセラミッククラウン両者を合わせて1本あたり40万円(税別)となります。

 それに、GBRと呼ばれる骨造成が必要になれば、骨造成料としてプラス3万円~5万円(税別)
また、抜歯即時インプラントを行う場合は、抜歯も同時に行い、仮歯までいれる複雑な手術になりますのでプラス5万円(税別)くらいかかります。

 また術前診断料としてCTの撮影(保険外)も必ずおこないますので2万円(税別)必要になります。

例えば、歯が1本抜けたところに単純に1本インプラント+セラミッククラウンを入れた場合、費用は40万+2万(CT料)+消費税8%で453,600円となります。

 世間には安さに挑戦!と、インプラントを宣伝している医院もあります。
先に述べたAQBなどのインプラントが、条件にピタリとはまれば、その安いインプラントが実現するのかもしれませんが、僕の個人的感想で言わせてもらえば、将来にわたり安心して長期的に使ってもらい、お口と体の健康を守るために行うのがインプラント治療ですから、そこにリスクと引き換えに「安い」という付加価値がいるのかどうかは疑問に思ってしまいます。
 インプラントという素晴らしい治療を(世間の風評から)守るためにも、インプラント治療は慎重に行ってもらいたい、とある大学のインプラント科の教授がおっしゃっていたのを今でも覚えています。

 最後の最後にインプラントの相場、と言うリンクを貼っておきます。参考になさってください。


by healthcarenews | 2018-04-19 00:18 | インプラント

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


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