ヘルスケア通信

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「メタルフリー」へと続く道・Part2 アマルガム合金について・前編

 今夜のヘルスケア通信は、「メタルフリー」へと続く道、の第2夜です。
前回にも少し触れましたが、歯科でお口の中に使われる金属は、大きく分けて
1.アマルガム合金
2.金銀パラジウム合金
3.銀合金
4.チタン合金
5.コバルトクロム合金
6.金や白金などの貴金属
などなどです。

 今夜のテーマはその中の、1.「アマルガム合金」についてです。
「アマルガム合金」とは、銀やスズ、銅や少量の亜鉛などの金属を「水銀」と混ぜて「練り合わせて作る合金」の事です。
 混ぜ合わせた当初は柔らかいため、型を取る必要が無く、削ってすぐに虫歯の穴などに詰める事ができます。
硬化すると固い金属に変わり、少し膨張するため、虫歯の穴に密着してしっかりと詰める事ができます。

 とにかく簡単で安価で丈夫。「接着」のための面倒な下準備も要らず、銀の殺菌作用のせいか少々虫歯の取り残しがあっても「それなり」の治療ができるため、今から40~50年前の「虫歯の洪水」と言われた時代、歯医者さんが患者さんであふれた時代には、非常に重宝された治療法でした。

 40代から50代の方なら心当たりがあるでしょうが、学校検診で「虫歯だねー」って言われて、歯医者さんに行くと、ろくな説明も無くチャチャっと削って詰められた「銀歯」、そうアレです(^^;。

まあ、下の写真のコレ(黄色矢印)とか・・・・、
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コレとか・・・、
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コレとか・・・、
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コレなどです。
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 上の写真の症例でも、もう何十年もお口の中で痛くなく噛めていて、あの訴訟大国で安全性にうるさいアメリカでも50年以上問題にならずに使われてきた材料ですので、一概に「悪い治療」と言う訳ではないのですが・・・、まあ、コレに変わる「接着治療」が確立した現代では、使う理由は無いですねえ。

 アマルガム治療は、虫歯の治療が、
「歯科医院は歯が悪くなってからかかるもの」
「穴が開いたら削って詰めたら治療は終わり」
「どうせ、また悪くなる」
 そう思われていた時代~歯科治療が、長期的な全身の健康を守るなど、まったく考えられていなかった時代~の、前時代の遺物と言えます。
日本でも2~3年前に、保険診療での使用が廃止されました。

 簡便なアマルガム治療ですが、現代で用いるにはアマルガムには三つの大きな欠点があります。

 アマルガム合金の、大きな欠点のひとつ目はまず金属に「水銀(無機水銀)」が使われている事。
水俣病で有名な「有機水銀」ほど強い毒性がある訳ではないですが、長期間使用しているうちに唾液で溶けて、粘膜や消化器官から吸収されて体内に蓄積されて毒性を発揮すると言われています。

 人を脅かすようなサイトを見れば、「アマルガム(水銀、スズ)は、神経毒性が強く!、不眠、イライラ、めまい、肩こり、頭痛、アレルギー、アトピー性皮膚炎の原因になり、免疫力が落ちてリウマチなどの膠原病や、不妊の原因にさえなる」などと書いてあります・・・・(-_-;)。
 まあ、小学校の頃にアマルガムを詰めて、50代60代までピンピンしている人がほとんどですので、上のようなサイトの情報を鵜呑みにしてはいけませんし、不必要に恐れて過剰に反応する必要はありませんが、金属アレルギーの原因になることは間違いないと思っています。
 また、原因不明の体調不良に悩まれている方が、アマルガムを除去することで回復するなら、それはそれで素晴らしい事だと思います。

 50代60代を超えてくると、ホルモンバランスの狂いや、体力、免疫のバランスの悪化も、「老化現象」として起きてきますので、その不安定要素を減らすためにも、最近では患者様の了解が得られたら、できるだけアマルガムを外してプラスティック(コンポジットレジン)などで詰め替えるようにしています。

 二つ目の欠点は、見た目が審美的に悪い事。
単なる銀色ではなく、年数が経ってくると金属が劣化して黒い銀色に変わってきます。
上の写真でもそうですが、単に金属が劣化するだけでなく、銀が溶けだして、周りの歯まで黒く変色させていきます。
これは、歯の歯質そのものを変色させますので、後からアマルガムだけ除去して、プラスティックを詰めてもきれいな色にもどらない時があります。

 三つ目の重大な欠点は、(現在の予防歯科的見地から言うと、僕的にはこちらの方が重要なのですが・・・)アマルガムは歯に接着性が無い事。
そのため、長期使用で、歯とアマルガムのスキマに知らないうちに深い虫歯が出来ていたり、歯が割れたりすることです・・・(-_-;)。
 また、これはこれで、多くの症例と写真が必要になります。
こちらの話は後編に回しましょう。


 


 




by healthcarenews | 2019-01-22 13:26 | 虫歯治療・MI治療

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


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