ヘルスケア通信

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「メタルフリ―」へと続く道・Part9 ダイレクトボンディングについて

 今夜のヘルスケア通信は、「メタルフリ―」へと続く道の第9夜。いよいよダイレクトボンディングの症例です。
 ダイレクトボンディングに関しては、今までも何度かご紹介していますが、改めて新しい症例も交えてお話しをしたいと思います。

 「ダイレクトボンディング」とは、一言で言うと、「虫歯の治療や歯の形態修正、形態回復を、保険外の高強度プラスティックを使って、精密に接着修復する治療法」と言えます。

 下の写真をご覧ください。
どの歯が治療された歯かおわかりになりますでしょうか?
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 答えはこの章の一番最後で・・・(笑)。

 まずは症例をご覧ください。
 症例1. 60歳、男性。
何度も出てきますが、メタルインレーのセメントが劣化してはがれた症例です。
下は術前写真です。
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 術後です(下写真)。
歯の咬み合わせの部分の溝や、しわ、着色までプラスチックで再現しています。
 マイクロスコープの8倍拡大でも、修復部と天然歯の部分の境い目がわからないぐらい精密な修復を行っています。
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 症例2. 38歳、女性。
やはり、メタルインレーのセメントはがれから感染を起こした2次虫歯症例です。
術前です(下写真)。
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 レントゲンで見ると、歯とメタルインレーの境い目から黒く虫歯が入っているのがわかります。(下写真黄色矢印)
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 しかし、問題はそれだけではなく、赤い線の囲みの部分、以前の治療で虫歯の深い所をプラスチックで埋めてあるのですが、その下のかなり深い部分まで虫歯が回っています(下写真赤矢印)。
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 まずは、メタルインレーを外します。金属との境い目から黒く感染しています。
 内部の古いプラスチックも接着はがれを起こして浮いてしまっています。
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 もちろん、古いセメントも古いプラスチックも徹底除去です。
 その上で、虫歯も染色して徹底的に除去します。下の写真では、エナメル質の部分にまだ黒い着色が残っていますが、もちろんこれも除去します。
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 ダイレクトボンディングにて、左上第2小臼歯を修復しました。
 咬み合わせの溝や、着色、色むらも再現し、やはりマイクロ8倍拡大画像でも境い目のわからない精密な修復を行っています。
 隣の歯の古いプラスチック充填と比べて見て頂けたらと思います。
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 症例3. 60歳男性。
 同じくメタルインレーが剥がれて脱落しました。
 前にも書いたように、メタルインレーの脱落→2次虫歯という症例は日常的に起こっています。
 一度メタルインレーとして大きく削られた歯へのプラスチック充填は、よほど注意して接着修復を行わないと、術後の咬合痛や不適合、知覚過敏が起こりやすく、想像以上に非常に難易度が高い治療になります。
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 この症例も、やはり、ダイレクトボンディングによる精密接着修復をさせて頂きました。
術後(下写真)です。ちょっと見では、治療してある歯とは見えないリアルな再現をしています。
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 ダイレクトボンディングは、以前に「失われた歯を取り戻す、・・本当の意味の「修復」を目指して。」と言うタイトルでご紹介したことがあります。
 その記事の通り、本物の歯そっくりな「リアル」な修復が魅力ですが、本当の価値は、前にも述べましたが、精密な虫歯除去と接着修復にあります。
精密な接着修復と、リアルな歯の再現を、1~2回の治療で一気に行いますので、ダイレクトボンディングは1回が非常に時間がかかる治療になります。
しかし、術後は本当に患者様に喜んでもらえる治療でもあります。

 さて、これまでは「1本だけの治療」の症例を拡大して、どの程度精密な修復ができているかを見ていただきましたが、実際のところ、患者様がご自分の歯をここまでの拡大で見る事はありませんし、まして他の人に(歯医者さん以外(^^;)ここまで拡大して見られることはありません。
 ですから、くどいようですが、「リアルな修復」がダイレクトボンディングの目的ではありません。その真の価値と目的は精密な接着修復にあります。
 しかし、昔の治療で無造作にたくさんのメタルインレーが入っているお口の中に、メタルフリー修復としてダイレクトボンディングを行うと、その価値は引き立ってきます。

 症例4. 58歳女性。
奥歯に3本のメタルインレーが入っています(黄色矢印)。昔はこんな治療が当たり前でした。
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 ダイレクトボンディングで、すべて審美修復しました(下写真黄色矢印)。
お口の中が明るくスッキリとして、とても健康的に見えます。
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 最近はデジタルテレビが良くなって、芸能人を見ていて思うのですが、お口の中の見え方で、人の印象が大きく変わる時があります。

 メタルフリー修復が、何より精密治療として、そして金属を使わない健康的な治療として、そしてお口の印象を変える審美治療として、大きな価値と魅力を備えている事をおわかりいただけたらと思います。

 さて、冒頭の写真の答えにまいりましょう。
 症例5. 49歳女性。
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 答えは、奥歯2本の大臼歯にダイレクトボンディングを行っていました。
同じ角度からの術後です。
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 奥歯2本だけ、真上から拡大してみましょう。
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 この患者様には、「感動した!」って言っていただけました・・。なによりの誉め言葉です(笑)。

 失われた歯を取り戻す、・・・本当の意味の「修復」を目指して・・・。
明日もまた目指して行きます。


by healthcarenews | 2019-04-16 00:18 | メタルフリー治療・ノンメタル治療

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


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