当院では、できるだけ精密な治療を心掛けています。
歯科治療は、実はミクロン単位の精度が求められる世界だからです。
私達、歯科医師が常に戦っているのは、「ミクロの細菌」であり、根管治療に使われる最も細いドリルは「60ミクロン」、歯に備わった敏感なセンサーは、咬み合わせが「30ミクロン」違えば「異常」を感知します。
そのため、私は普段の診療にも、常に高倍率のルーペ(拡大鏡)を使用しています。
歯を削る治療はもちろん、虫歯や歯の破折など、歯の病気の診断でさえも、高倍率で拡大して見ることで、診療や診断の正確性を大幅に上げることができます。
たとえば、小さな虫歯の発見や、歯のヒビ割れの発見、あるいは虫歯を最小限に削って治療をする時、また詰め物を段差が無いように調整したり、研磨をしたりする時、さらに、歯をかぶせる時にスキマが開かないように仕上げ削りをする時など、歯科治療のさまざまな場面で、高倍率に拡大することでより精度の高い治療が行えます。
通常の診療には、ドイツ、カールツアイス社製の拡大率4.5倍、焦点距離350mmのルーペを用いています。
さらに、保険外診療の審美修復、たとえばセラミック治療やダイレクトボンディングなど治療の場合は、さらに高倍率の拡大率5倍、焦点距離300mmのライト付きルーペを用いています。
また、治療が難しい根管治療の場合などには、必要に応じマイクロスコープ(顕微鏡)を使っています。
他にも、審美治療をより精密に美しく仕上げるために、例えばセラミッククラウンの印象(型取り)にもこだわっています。
また型取りそのものも最低2回以上行い、より精度が高い方で製作を行います。