ヘルスケア通信

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カテゴリ:審美治療・セラミック( 28 )

「メタルフリー」へと続く道・Part1 歯科用金属の功罪について・・・。

 2019年、最初のヘルスケア通信は、昨年末からの続きで「メタルフリー」をテーマにしていきたいと思います。

 2018年、年初から集中して「インプラント」をテーマにしたように、今年の年初の特集は「メタルフリー」。
まあ、「インプラント」ほどたくさん書くことがある訳ではありませんが、逆に、「インプラント」が虫歯が重症になって、いよいよ歯を抜かないといけない段階まで来た患者様の悩ましい選択肢として上がってくるのに対し、「メタルフリー」は、最初の虫歯の1本から、いや、最初の虫歯の1本だからこそ考えておかないといけないテーマで、老若男女、健康な歯の方も含め、多くの患者様に非常に身近なテーマなのです。

 2015年7月より始まったダイレクトボンディングは安定した成績を残していますし、2018年にバージョンアップしたオールセラミックスの接着システムも、時間はかかりますが、非常に好成績を残してくれており、これで当院で安心して「メタルフリー」治療を提供できる環境が整ったと思っています。

 くしくも、今年の5月には「○○元年」と年号が変わります。当院も、今年はそれにあやかって「メタルフリー元年!」(笑)として(冗談ではなく)、真剣に患者様の事を考えてメタルフリーに取り組んでいきたいと思っています。

 「メタルフリー」治療、医院によってはノンメタル治療と呼ぶこともありますが、まあ簡単に言うと、お口の中に行う歯科治療に際し、金属を使わない治療の事です。
何故「メタルフリー」に真剣に取り組むかと言うと、やっぱりそれが良いと思うからなのですが、その説明のためには、歯科の治療に使われている金属について、ちゃんと説明しておく必要があると思います。

 で、メタルフリー特集Part・1は歯科用金属の功罪、から・・・。

 まず誤解の無いように最初にお断りしておきますが、歯科用金属として今まで歯科で長く使われてきた金属は、その時代時代のニーズにマッチした、どれも素晴らしい性能を持つ材料です。
 金属アレルギーの問題のように、有害な部分も無視はできないのですが、歯科治療から金属の使用を永久に完全に「ゼロ」にすることは、コストと材料の性質の問題から見ても非現実的で、非常に難しいと思っています。

 特に、金属が持つ大きな長所は「丈夫」な事です
歯には、時には体重と同じかそれ以上と言われるくらいの「強大な噛む力」がかかるのですが、金属なら噛む部分を厚さ0.3㎜ぐらいまで薄く仕上げることができます。
 それは、クラウンとして歯をかぶせてしまう時は、歯を削る量を薄く最小限に抑える事ができますし、ブリッジとして複数本つなぐ場合も、削る量を最小限にして薄く仕上げて形や舌触り良くし、その上でブリッジの強度を十分に保つことができます。
これはオールセラミックスやプラスティックにはできない芸当です。

 もうひとつ、金属は技工のやりやすさも大きな長所で、丈夫な事とあいまって、非常に繊細な加工が可能になります。
例えば、指輪やネックレスなどの貴金属を想像して頂ければ良いと思います。
あれこそ金属ならではの繊細な加工性が生み出すもので、仮に大きいダイヤが付いていたとしてもセラミクスだけの太い指輪やナイロンの糸でつながれたダイヤのネックレスに心がときめくでしょうか・・・?

 では、なぜ、今メタルフリーなのか・・・?
実は、クラウンやブリッジでは、いまだに有利な面も持つ「金属」ですが、特に小さな歯の「詰め物」となると現代では事態は大きく変わってきています・・・。

 画像をご覧ください・・・。
奥から2番目の歯の銀歯の周辺が真っ黒に変色しています。
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 患者様は48歳、女性。
 20年以上前に詰めた銀歯が腐食し、中が2次う蝕(1度治療した歯のスキマからまた虫歯になること)になりました。残念ながら虫歯に気付くのが遅れたため、この歯は神経を取ることになりました・・・。
 しかし、この患者様は、実は銀歯以外のところは虫歯になっていません。もともと虫歯にはなりにくい体質なのです。ところが、銀歯の部分だけが神経を取るくらい虫歯が進んだのです。ここに金属の詰め物の大きな問題があるのです!

 この治療に使われている金属は、一般に「アマルガム」と呼ばれている金属です。
その他に、歯科で使われている金属は、細かく分ければまあ無数にあるのですが、大きく分けると、この「アマルガム合金」、「金銀パラジウム合金」「銀合金」、金や白金などの「貴金属」そして、インプラントに使われている「チタン合金」などがあります。

 次回からは、そのそれぞれの金属について、もう少し詳しくお話をしていきたいと思います。

 最後に、最近のダイレクトボンディングの症例を一例ご紹介して、本日の話を終わりたいと思います。
最新のダイレクトボンディングのテクニックは、ここまで自分の歯を再現する事ができます。
これが、私がダイレクトボンディングにはまった理由です。

 この患者様も48歳、女性。若い頃、無造作に銀歯が入れられていた世代でもあります。
下は術前写真です。
大臼歯に2本、銀歯が入れられています・・・。
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 術後です。
黄色矢印、一番奥の歯を、銀歯をはずし、ダイレクトボンディングで修復を行いました。
歯の溝を彫刻し、着色もほどこし、機能も含め本物の歯そっくりに修復しています。
赤矢印は、この時点ではまだ仮歯です。セラミッククラウンで修復予定です。
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 銀歯があると、どうしてもお口の中が暗く見えてしまいます。
奥歯をメタルフリーにすることで、歯肉の色調も明るく改善したように見えます・・・。

 2019年の診療は1月5日から。その朝一番の患者様はセラミックインレーの型取りの予定です。
「メタルフリー元年」を象徴するようなさいさきの良いスタートになりました。がんばって良い結果を出したいと思います。

 



by healthcarenews | 2019-01-02 20:17 | 審美治療・セラミック

2018年の思い出・・・、「メタルフリー」へと続く道、第0章。

 2018年も残すところあと1日・・・・、と言う訳で、今夜は今年の総括を・・・って感じで振り返って見ました。
今年も自分なりに精一杯やったつもりですが、同時に、あっという間に過ぎてしまった感も年々強くなってきています(^^;。

 まずは良くある話なんですが、1年の流れはその前の年の終盤辺りからピピピっと来ていたりします。
今年の大きな流れは、去年(2017年)の11月26日、東京、品川での「セラミックインレー」のセミナーから・・・・。
 このネタも、アップしていたつもりだったのですが、探してみても無くて、きっとすっかり忘れていたんでしょう(笑)。

 「Kerr」社は、ドイツの歯科材料メーカーで、「メタルフリー」をテーマとしたセミナーも数多くやってくれています。
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 「メタルフリー」治療とは、歯科治療の中で、お口の中に金属を用いない治療の事。
従来からある「金属(メタル)」を用いた歯科治療は、「丈夫」で「安価」という大きなメリットはあるのですが、金属アレルギーなどの身体に対する障害の問題も、現在では無視できないほど大きくなってきています。また保険診療という枠組みの中で安易に行われると、歯を削りすぎたり、セメントが長期間持たず、虫歯が拡大する原因になったり、歯が割れたり、と、かえって体やお口の中を害する結果になったりもします。
 もちろん、審美的、見た目の問題も特に女性にとっては無視できない大きな問題で、虫歯が大量に発生していた30~40年前はともかく、多くの虫歯が予防できるようになった現在、その数少ない虫歯の治療に、従来通りの金属を用いる治療が最善なのかは、正直疑問を持つところです。

 さて、今日はその「メタルフリー」を目指すためのセミナー。
遠く富士山が見える(赤矢印)くらい好天の日に、朝から脇目もふらず品川の高層ビルにこもります・・・・。
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 見渡すと東京タワーも見えます。東京が一望できる一等地の高層ビルにいるにもかかわらず・・・・、
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気が付くと夕方になっていました・・・(^^;。
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 ここで、徹底的に最新のセラミックインレーのコンセプトを学び直しました。
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 改めて従来の金属を用いた保険治療の限界と、金属を用いない修復のメリットと可能性を教えられました!
下の「治療修復のサイクル」の図は、この時学んだもので、歯科治療した詰め物が、どれくらいの平均寿命かを、口腔衛生学会が疫学的調査をしたものです。
これは、従来型の安易な治療の繰り返しが、結局、歯の寿命を縮める可能性もあることを伝えています。
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 まあ、このネタは年明けから改めてきっちりやっていきましょう。

 さて、ここからが本番の2018年の思い出になります(^^;。
 1月には、根管治療の2日間コースハンズオンセミナー。
少人数で、手技実習をじっくりやるタイプのセミナーですが、これは写真がありません(;'∀')。
ハンズオンセミナーは、忙しくて写真撮る暇ないんです!

 2月3日、昨年11月26日の東京医科歯科大学、風間先生のセラミックインレー、ハンズオンセミナーのアドバンスコース。これは名古屋・・・。
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 これもハンズオンセミナーなので写真無(笑)。
ここでは模型を使って、終日、オールセラミック修復の形成と接着の最新テクニックを実習しました。
そして今年は、この後、大変多くの患者様にご理解を頂き、金属の詰め物をセラミックインレーに交換させて頂きました。


 4月20日~22日、阪大で日本顕微鏡歯科学会がありました。これはマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使う先生たちが集まる学会です。
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いつもの友人たちも・・・。彼らもマイクロスコープのユーザーです。
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 6月18日には地震が来ましたねえ。写真は無いですが、友人たちに少し被害が出ました(-_-;)。

 7月29日、東京でインプラント学会が・・・、しかし台風で新幹線が止まり出席できず(;´д`)トホホ。
 
 8月11日、待合室を少し改装しました。
まずは改装前の写真。
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 ポスターなどの掲示用にと平成15年、診療室改装時に作ったものですが、今はパソコンとモニターがその役目を果たしています・・・。
時は流れ、時代は変わるものです・・・。
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 改装後・・・、クロスを張り替え、特診に置いてあったリトグラフをこちらに移しました。
かわりに特診には窓を作りました。(嘘です、絵です。)
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 9月4日、大阪に台風21号が直撃しました!
関西に大変な被害が出ました。
まあ、当院は被害は軽微な方ですが、一部屋根が飛びました。
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 でも、最も震撼したのは、これ!
実家のエアコンの室外機が今にも落ちそうに・・・。
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これも、奇跡的にその日のうちに事態が収拾出来て、被害は軽微でしたが・・・(;'∀')。
 
11月11日、今度こその東京でインプラント学会。これは出席できました(笑)。でも写真無し(^^;。

12月9日、僕の「ダイレクトボンディング」の師匠にあたる井野先生のセミナー、イン名古屋・・・。
セミナー中の勉強スライドの一部です。
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 ダイレクトボンディングとは、当院でも行っていますが、強化プラスティックを用いて、金属部分や虫歯を本物の歯そっくりに詰める技術です。
もっとも、その本来のメリットは、マイクロスコープや高倍率ルーペを使った徹底的な虫歯除去と金属を使わない精密な接着治療なのですが、結果、境目のない本物そっくりの歯に仕上げることができます。
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 上の写真は、ダイレクトボンディングに使う道具と材料。
何種類もの硬度や色の違うプラスティックを使い、精密に仕上げていきます。(治療に1本1時間半から2時間ぐらいかかります(^^;。)
でも、症例が合えば本当にキレイに仕上がるので、今、当院でイチオシの治療のひとつです。

 セミナー後は井野先生とツーショット。
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 って、感じで、2018年は、山本歯科医院は金属を使わない「メタルフリー」の方向へ大きくシフトチェンジしました!
もちろん、この話も来年早々、じっくりと話をしたいと思っています。

 で、この流れは来年につながります。
師匠、井野先生のハンズオンセミナー、ダイレクトボンディング編、やはりイン名古屋・・・、マイクロスコープユーザー限定・・・(^^;。
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 130分の24(8×3回)、という難関の抽選を突破して、見事セミナーに当選したので3月3日に行ってきます。
マイクロスコープユーザー限定、ってちょっと敷居が高いですけど、僕もマイクロ使いだして5年になりますので負けずに頑張ってきます。

 ああ、もうこんな時間!年内ここまでかなあ(;´д`)トホホ。
また来年、ってもうすぐですけどお会いしましょう!
良いお年を!







by healthcarenews | 2018-12-31 00:39 | 審美治療・セラミック

オールセラミックセミナー IN TOKYO 2017

 こんばんは。またまた久しぶりのヘルスケア通信です(;^ω^)。
申し訳ありません、本当に長らく休筆させて頂きましたm(__)m。
なにげに、今年の記事を振り返ってみると・・・、11か月で、たった4回!しかも、そのうち1回は、「新年あけましておめでとうございます」(笑)。

 何ゆえの休筆かと申しますと・・・・、まあ疲れたんですなあ(;^_^A。

 もともと文章を書くのは好きな方なので、今まで続けて来られたのですが、その分記事を書くときは、集中して長時間の仕事になります。
 その上、最近はマイクロスコープによる根管治療やインプラントの増加、審美治療の増加、移植や接着治療など、抱えている症例は、多岐プラス複雑プラス長期に渡る症例が多くなっています。これらの症例を、写真を含めわかりやすく簡潔にまとめるには、これまた結構時間のかかる骨の折れる仕事でありまして・・・・、一日終わってへとへとになっていると、「まあ、更新は明日でいいかあ(*^-^*)!」と、ついつい先送りしてきた結果が、今回の顛末でございます・・・・m(__)m。

 文筆業をなりわいとされている方は、すごいですね。環境も価値観も自分の年齢もどんどん変わっていくなかで、安定して文章を書いていく・・・、やはりプロ、尊敬します。

 さて、そうは言っても、時折患者様から、「最近更新してないねー。」と言われる事もございます。
症例もどんどん溜まる一方なので、ここらで頑張って更新しないといけないですねー。
今年はかなり充実していて、仕事を「やり切った」感がありますので、ここらでちょっと一服して、年末年始更新をがんばってみたいと思います。

 と言う訳で、まずはリハビリ兼ねて比較的簡単な近況報告から・・・・。

 2017年11月26日、東京にオールセラミック治療のハンズオンセミナーに行ってきました。
ハンズオンセミナーとは、模型や天然歯に、実際に材料を使って新しい技術を学ぶ、実践的な講習会の事です。
一度に100名~200名が受講できる、話を聞くだけのセミナーとは違い、今回のセミナーの受講者は12名程度。その分少数精鋭で、より実戦的な技術が学べます。
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「KAVO(カボ)」と「Kerr(カー)」は、ドイツの老舗の医療機器、製品メーカー。今回はここの主催のセミナーです。
当院で使っているマイクロスコープやルーペのメーカーである、ライカやカールツアイスももともとはドイツ製です。
やはり、ドイツ、自動車と同じく、医療機器も一味違います・・・。ゲルマン民族恐るべし(笑)。

 今回のセミナーのタイトルは「オールセラミック修復のための新しい形成コンセプトと接着テクニック」
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 最近、ずーっと力を入れてきた「ダイレクトボンディング治療」の成績は画期的で、最新の「接着治療」はこれまでの歯科医療の常識を変える事ができる、と確信しました。今回は、その総まとめを目指して受講してきました。

 まずは朝一番の景色、品川は御殿山のとあるビルの17階です。
遠くに富士山が見える(赤矢印)、チョーいい天気!でも僕は講習会場の中です(;^_^A。

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 別の窓から・・・。こちらからは東京タワーが望めます。
 
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講習中。
中身もこれまた画期的な話でしたが、これはまたおいおいと・・・。
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ふ、と気が付いたら、景色はもう夕方に・・・・。
関西に比べて東京は日が暮れる時間が早いので、もうあっと言う間に一日が終わった気分です・・・。
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 講習が終わった頃には、外はもう真っ暗になっていました。
新幹線を待つ間にも、外はどんどん気温が下がっていったのですが、僕の心の中は熱いままでした・・・。

 今回の講習の一番の大事な点は、従来の金属の詰め物をやめて、セラミックを「接着」しましょう!という話でした・・・。
当たり前に行っていた、従来の金属の詰め物の治療は、もう「欠点」がいっぱいです。
 第一、これだけ医療や材料が進化した現在で、いわゆる銀の詰め物はもう100年以上前から行われていて、しかも何も進化していないのです。
歯の寿命を延ばす、と言う意味の性能はあきらかに劣っていて、先進国の中で、これだけ「銀歯」が使われている国も日本だけ・・・。
 
 僕が大学を卒業した30年前、携帯電話はもちろん無く、パソコンもろくなものは無く、使っていたのはNECの文豪というワープロでした・・・。
それから30年、現在のiPhoneで出来る事と言ったら・・・・・。30年前には、想像さえできなかった技術です。
 これだけ科学が進歩したにも関わらず、歯を削って型を取って金属で詰める、と言う歯科医療は、いまだに1895年に、G.V.ブラック先生(この先生はこの先生で、本当に偉大な先生なのですが・・・)が提案した技術に従っているのです。

 歯を守るための「予防歯科」が歯科医療の入口ならば、その後、失った歯を補うための「インプラント」が治療の出口にあたります。
それぞれが、最近高度に発展し、とても大切で効果的な治療ですが、その中間にある銀歯が、欠点もそのままに100年前の技術のままで行われているのはどう考えたら良いのか、それを見過ごしてて良いのかどうか・・・・。
 
 もちろん、そこには保険診療と言う大きな壁が横たわっています・・・。
来年は、これをどう伝えるか・・・・。来年の大きな目標がおかげで出来ました・・・。

 ちなみに、現在午前1時半・・・。だから更新が途絶えるのですよねー(;^_^A。








by healthcarenews | 2017-12-08 22:03 | 審美治療・セラミック

審美治療って、実はとってもデリケート・・・

今夜のヘルスケア通信は、「審美治療って、実はとってもデリケート・・・」ってなテーマでお話をしましょう。
 
 まずは症例をご覧ください。
患者様は48歳女性。
審美治療を希望され来院されました。
 術前写真です。
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 約1年後、術後写真です。
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この2枚、較べて見て、ひょっとしたら「ん?どこが変わったのん?」って思われる方もいらっしゃるかもしれません。もちろん「おー、さすが綺麗になったねえ!」と思われる方もいて下さるとは思いますが、僕のカンではそれぞれ3分の1。残りは、「なんとなく綺麗になったけど、どこが変わったの?」ってな感想だと思います。

 では、改めて症例の詳細をご紹介しましょう。
患者様は、もともと上顎の左右の側切歯(正面から2番目の歯)が無く、保険の白い歯でブリッジを入れていましたが、取って付けたような小さな2番目の歯に長年悩まれてこられました。
術前です。
正面からです。
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右から見たところ。
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左から見たところです。
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 確かに、側切歯の部分(正面から2番目の歯)はダミーと呼ばれる作り物の歯なのですが、形がとても小さく、いかにも取って付けたようです。逆に正面の歯は、横幅も長さもすごく大きく感じます。また、この歯は、保険のプラスティックの歯なので、ツヤが落ちてしまっているうえ、天然歯にくらべ、透明感のないただ真っ白な歯になってしまっています。

 じゃあ、この前歯のブリッジをセラミックにでやり直したら、すぐに綺麗になるか?というと、実はそんなに単純ではありません。最初のドクターがなにげにかぶせたら、こんな形になってしまった、それには理由があります。

 まずは古いブリッジを外します。
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実は、もともと2番目の歯が無いため、正面の歯も、真ん中にスキマが開いた状態(いわゆるすきっ歯)で生えていたのです。前医は、このすきっ歯をそのままかぶせたために、妙に大きい前歯と、小さい側切歯になったのでした。このままやり替えても結果は同じになるので、少し工夫をします。
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仮歯に替えたうえで、正面にゴムを掛け、プチ矯正を行います。

 少し専門的な話になりますが、この正面の歯を矯正することで、
1.正面の歯の間の歯間乳頭の回復、
2.正面の歯の歯茎の形態回復、(この二つで、正面の歯の形をより綺麗にします)
3.側切歯のスペースの拡大(2番目の歯の横幅を拡げ綺麗にします)、と3つの課題をクリアします。

 ここで、歯肉にもうひと工夫。
2番目の歯(ダミー)の部分の今度は長さを長くするために、歯が無い部分の歯肉をCO2レーザーで
少し掘り込み、そこにダミーを食い込ませるように入れていきます。オベイドポンティックと呼ばれるテクニック(専門的!スイマセン(-_-;))ですが、歯茎から生えているように見せることができます。

 ここまできてなんとか最終的な仮歯ができました。
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 余談ですが、それまでの間にトータルの審美目的で、変色歯のブリーチ(漂白)も行っています。
術前、右下2番目の歯(向かって左下)が茶色く変色していた(黄色矢印)のをブリーチしました。
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術後です(黄色矢印)。他の歯と区別が付かなくなりました。
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さて、改めて、トータルの術後です。
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材質は強度も考慮して、メタルボンドセラミック(金属フレーム付のセラミック)を選択しました。
プラスティックに比べ、ガラスのようなツヤを長期間保ち、変色も無く、清掃性もずっと良くなります。形は、正面の歯を少し細長く作り、女性らしくしました。その分、2番目の歯の幅を拡げ、歯、全体とのバランスをとっています。色合いは、他の天然歯に合わせ、白みを少し落とし、目立たなくしました。さらに、正面の歯より2番目の歯の明るさをやや落として立体感も出しています。
ブリーチをした下の歯も、他の歯の色合いとマッチしています。

右から見たところです。2番目の歯のオベイドポンティックも機能しています。
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左です。最後の仕上げに、左上の破折していた小臼歯をセラミックで新しくやり替えました(黄色矢印)。
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 さて、この患者様を長い間苦しめた悩みは、実は他のある人にとっては悩みでもなんでもない、まったく気にならない些細な事かもしれません。

 この治療のために、それぞれの歯で調整したスペースは、それぞれ1ミリあるかないかでしょう。
正直、僕自身、最初から自信を持ってこの治療ができた訳ではなく、仮歯を使いながら、試行錯誤の治療でした。わずかなスペースの調整と、セラミックの形態と色味の選択・・・。細かな事の細かな積み重ねで、薄氷を踏むような思いでしたが、結果は患者様には本当に喜んでいただきました。

 審美治療に対する、患者様の満足度は、実は数字で測れないものです。
単純に白い歯でかぶせれば、審美治療になる訳ではありません・・・。
ここで、冒頭のタイトルに戻ります。
「審美治療って、実はとってもデリケート・・・」

ご理解下さい・・・・・。
by healthcarenews | 2016-05-11 22:54 | 審美治療・セラミック

審美治療をより安価に手軽に・・・・

 平成26年4月より、ハイブリッドセラミクスを用いた、「CAD/CAM冠」と呼ばれる審美修復が保険適用となりました。
 適用は小臼歯に限られ、セラミックと名は付いていますがベースはプラスティックですので、それなりの欠点はあるのですが、「今まで審美修復を受けたかったけれど、高額で手が出なかった。」という患者様には、福音と言えると思います。

 症例をご覧ください。
患者様は31歳女性。
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 まず右下奥歯に銀歯が入っています。左側には口腔環境の悪化に伴う、茶色に変色した虫歯になりかけの歯が数本あります。
 でもまあ、一昔前なら30過ぎなら銀歯の1本くらいは結構当たり前の世界でした・・・。
この患者様も今回は右上の小臼歯が大きな虫歯になっており、さすがにその1本はセラミックにして審美修復して欲しい、というご希望でした。

 右横から見たところです。
右奥の銀歯が目立ちますし、そのひとつ前にも白い歯が入っていますが、変色して何か「変」です。
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 中から見てみると(鏡に映していますので左右逆に見えます)、銀歯の手前の小臼歯も銀歯にプラスティックを貼っただけのものでした。できたら下の2本も修復すればより綺麗に仕上がります。
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 しかし、もちろん物事には予算というものがあります。そこで、保険外のメタルボンドセラミックは保険の効かない大臼歯に1本だけ用いて、残りの小臼歯は保険のCAD/CAM冠で修復するようご提案しました。これなら保険外は1本だけなのでかなりローコストで済みます。

 術後です。
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 術前、術後を正面からもう一度較べて見ましょう。
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 左側の変色は、ダイレクトボンディングで修復しています。
大きく変わったのは奥歯の銀歯1本ですが、口元の印象はそれだけでも大きく変わってしまうのがお分かりいただけると思います。

 さて、さきほど「一昔前は銀歯の1本くらいは当たり前」、と書きましたが、それは「一昔前」の話です。最近は、若い男性でも、あえて保険外でも審美修復を希望される方が増えてきました。
それもそうでしょう、保険システムの違いがあるとは言え、先進国でこれだけ無造作に銀歯が入るのは日本だけです・・・。

 虫歯治療のダウンサイジングとダイレクトボンディングの発達で、もはや「銀歯の1本くらいは当たり前」ではなくなってきました。もちろん、無意味にコストをかける必要はありません。きちんと虫歯予防をしたうえで、やむなく虫歯になった場合には、効率の良い審美修復を受けられたら良いと思います。











 
by healthcarenews | 2015-05-27 01:03 | 審美治療・セラミック

ダイレクトボンディング、という選択

 「ダイレクトボンディング」とは前歯の審美不良や虫歯を、歯科用のプラスチック(硬質レジン)を、歯に直接詰めて治療する方法です。
 以前は、むし歯を治療する際、型取りをして金属を詰めたり、かぶせたりする治療が主流でしたが、歯科用のプラスチックの進歩により、色調や強度が以前より飛躍的に上がり、色や形を歯に合わせながらダイレクトボンディングによって1日できれいに治療することができるようになりました。

 とりあえず症例をご覧ください。
術前です。
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 患者様は50代女性。左上正面の歯の審美不良を主訴に来院なさいました。
拝見すると、左上(向かって右上)正面の切歯が黒ずんで見えます。
 古くなったプラスティック充填が変色した上、乱雑な仕上げになっていたので、表面がギザギザに荒れてしまっていたことが原因です。左右の隣の歯がセラミックでかぶせてあったこともあいまって、色調や質感の差が目立ち、大きな審美不良を起こしています。
 古いプラスティックの面積は歯の2分の1にも及んでいたため、従来なら、セラミックでかぶせてしまうか、少なくとセラミックラミネートベニヤの選択になります。
 
 しかし、今回は「ダイレクトボンディング法」を選択しました。
術後です。
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 古くなったプラスティックを外し、隣のセラミックにある程度色調を合わせた高強度のプラスティックを直接、歯に盛り上げていきます。

 あと、もう少し研磨と艶出しをすれば終了です。
必要以上に歯を削らず、1回で治療が終わります。

 今回は保険診療ですので単色ですが、保険外用のプラスティックを使えば、数種類の色調のプラスティックを組み合わせて詰めていくため、さらに色調や審美性を上げることができます。
セラミックでかぶせてしまう治療と較べれば、強度やツヤは落ちますが、大きく歯を削らずに済み、次に悪くなった時に治療の自由度が高い事が大きなメリットです。

 虫歯治療のダウンサイジング・・・。エコが重視されるこれからの治療です。
by healthcarenews | 2015-05-15 01:04 | 審美治療・セラミック

お年寄りから若者まで、審美治療の理由は様々・4

 今夜のヘルスケア通信は、久しぶりに「セラミック・審美治療」のカテゴリーです。
マイクロスコープは、年末年始はしばしお休み・・・(笑)。

 まずは、初診時の写真をご覧ください。
患者様は54歳、女性。「4本の前歯の歯ぐきの間の黒いスキマが気になる。」と来院されました。あとは「下顎の左右の奥歯に銀のかぶせ(クラウン)を白くしたい。」とのこと。
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 確かに、上の前歯4本には、笑うと気になる黒いスキマが開いています。下の奥歯の銀歯は、笑うと微妙にギラリと光ります・・・。
しかし、歯磨きも上手で、歯肉炎もほとんどありませんでしたので、修復をやり直すだけの比較的単純な治療で済むと思われました・・・。しかし・・・。

 とりあえず、術後です。
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 理屈抜きで、やはり銀歯が見えなくなると、口の中がスッキリ綺麗に見えます。
表情も明るくなって、心なしか若返ったような感じも受けます。審美治療をやって良かったと感じる瞬間です・・・。

 では、術前に、なぜ「しかし・・・、」とエクスキューズがついたのか・・・。
実は、4本の前歯をはずしてみると、すごいことになっていました・・。特に右上2番目の歯は深部まで、虫歯が感染していて、もう抜歯するしか治療法がありませんでした・・。スキマが開いた歯を長く放置しておくと、時折、こういう事が起こります・・・。
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 やむなく、1本抜歯をさせて頂き、残った歯は、徹底的に虫歯を除去し、土台を補強。
この状態で、半年以上、歯肉の治癒を待つことになりました・・。もちろん仮歯は入っています。
残念ながら、右上の糸切り歯は、ブリッジとしてつなぐために、今回、新しく削ってかぶせることになりました・・・。

 改めて術後です。
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あとは、古くなって変色しているプラスティックを充填し直して治療終了。
メンテナンスに入ります。
by healthcarenews | 2014-12-30 01:17 | 審美治療・セラミック

歯をあまり削らない・・・、ブリーチという選択

 今回は、もうひとつ、オールセラミック修復とは対極の、ブリーチ(漂白)による審美治療もご紹介しましょう。

 術前写真です。右側(向かって左側)正面の歯が1本、うす黒く変色しています。
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 患者様は39歳、男性。やはり、若い時に歯を打撲した後遺症です。
神経が死んでしまった歯は、おうおうにして徐々に変色をしていくことがあります。

 術後です。
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 右側面から見たところです。
術前です。
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術後です。
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 この症例も、審美的な違和感が大きく改善され、患者様に大変喜んでいただけました。

 あまり歯を削らない、と言っても、歯の裏側に、漂白用の薬剤を入れるための穴は開ける必要があります。
適用も限られますし、思った通りの色にならない可能性と、多少後戻りなどのデメリットの可能性もありますので、術前には、その点のカウンセリングをしっかりする必要がありますが、うまく行けば、オールセラミックの10分の1以下の費用で、審美修復ができます。試してみる価値はあります。

■ウォーキングブリーチ 1本10,000円(税別)~

 
by healthcarenews | 2014-04-27 01:01 | 審美治療・セラミック

ジルコニアオールセラミックを用いた一症例

 今回は、ジルコニアオールセラミックを用いた一症例をご紹介します。

 患者様は36歳女性。
左上前歯を綺麗にしたい、と言うことで来院されました。

 まずは初診時の写真を御覧ください。
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いつも言っていることですが、審美治療に至るまでの経緯は本当に人それぞれ、様々です。

 この患者様は、昔、前歯を打撲し、神経を取って、金属の土台が入っていました。
その後、徐々に変色していく歯は気になってはいたのですが、矯正治療を先に行なっため、歯がワイヤーで繋がれたままで、長い間治療ができませんでした。
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 矯正治療も落ち着いたので、ここは思い切ってワイヤーを外し、ジルコニアオールセラミックを入れることにしました。

 まずは仮歯を入れます。
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 この仮歯で、完成後の歯の形や噛み合わせを、患者様と相談しながら作り上げていきます。
仮歯をきちんと作ることは、審美治療をより満足のいくものするためのとても大切なステップです。

 細かく見ると、治療する歯の長さが、他の歯と比べ、短くなっています。
審美治療の理想を言えば、ここも揃えておきたいところです。しかし、歯肉を切ったり骨を削るような手術をすれば、歯の長さを揃えることもできますが、歯の根っこの長さが短くなり、歯が弱くなる場合もあるため、今回はこの長さのままでかぶせることになりました。
 歯の下に、一緒に写しこんでいるのはシェードガイドと呼ばれる色見本です。明るい方を選択します。
白い色ムラは、今回無理に再現せず単色でいくことにしました。

 仕上げ削りをしていきます。
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変色した歯の場合は、セラミックの厚みを十分に取るために、歯肉の下1ミリぐらいまで深く削りこむのが、仕上がりを美しくするコツになります。
この時に、もし歯周炎があれば、出血して、きれいな型が取れませんので、歯周病をきちんと治しておくことも大事なステップになります。

 完成、術後写真です。
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 わずかですが、深く削りこむことで、歯の長さの違和感も少し解消しています。
歯肉の色調も良く、うまく調和しています。

 唇を閉じると、歯肉のラインもまったく気にならなくなります。
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 改めて、術前写真を載せておきます。
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 術前と比べて、パッと見た目の違和感がまったくなくなって、患者様に大変喜んで頂きました。

 オールセラミック修復は、メタルボンドのように金属を使っていないため、透明感のある美しい仕上がりが可能です。メタルボンドに比べ割高になるのと、色調合わせが、ややセンシティブなところがありますが、そこをクリアできれば、患者様も私達もやりがいのある治療になります。
噛み合わせの状態などでは、オールセラミックが使えない場合もありますが、興味の有る方は一度ご相談下さい。

■オールセラミッククラウン 1本120,000円(税別)~
by healthcarenews | 2014-04-27 00:34 | 審美治療・セラミック

お年寄りから若者まで審美治療の理由は様々・3

 今回は、長期経過観察中(長期メンテナンス中)の患者様に起きた一連の治療についてご紹介しましょう。

 現在67歳、女性。この患者様は、当院で長くメンテナンスを続けておられますが、平成25年2月のある日、前歯が取れた!ということで飛び込んで来られました。まずは、この写真を御覧ください。
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 まあ、ご本人様にとっては、衝撃的な出来事でしょう。できれば見たくない、思い出したくない写真だと思います。(念のため、お断りしておきますが、ヘルスケア通信でご紹介している写真は、すべて患者様の了解を得て、公開させて頂いております。無断では公開致しませんのでご安心下さい。)

 しかし、メンテンスの過程のなかで、この前歯はいずれこうなることは予測がついていました。
患者様にも、その説明はしてありました。その意味では、お互いあわてることはありませんでした・・・。

 前歯の治療そのものは、おそらく10年以上経過しているかなり古いものです。2008年に撮った写真が下です。
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5年前の時点で、右側(向かって左側)の2~3番目あたりの歯肉が腫れています。かぶせの下から虫歯になって、歯肉にも感染しているのです。さらに右上奥の歯は1本根っこから折れてしまっています。
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折れている奥歯はセラミック修復をしたのですが、前歯は、本数が多いため、保たせるだけ保たせて欲しいと希望されました。感染を起こした歯を経過観察することはリスクを伴います。手遅れになる可能性もあるのです。しかし、今回は、やむを得ずそのままメンテナンスへ・・・。

 それから5年後・・・・、改めて、術前です。
かぶせのスキマから入る虫歯はかなり危険です。多くは神経を取ってある歯なので、痛みもないまま深くまで進行します。
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 角度を変えて見てみましょう。歯ぐきの深くまで虫歯が入り、一部は根っこが折れたようになっています。本来なら抜歯の適用になってもおかしくない症例です。
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 しかし、抜いてしまったら次は入れ歯かインプラントになります。患者様の希望もあり(入れ歯も嫌だし、インプラント怖い!(^^;))悩ましい所でしたが、ぎりぎりのボーダーラインでブリッジによる治療を選択しました。

 その代わり、歯肉の手術は有りーの、歯の再植は有りーの、と、手間と時間のかかる治療になりました。
下は約7ヶ月後、土台が入って、歯肉も安定してきた頃の写真です(平成25年9月)。もちろん、ずーっと仮歯は入っています。
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 それから、さらに2ヶ月後、下は平成25年11月、術後の写真です。見た目も綺麗になりましたが、なにより歯肉の色調の安定を見ていただきたいと思います。
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 初期は、痛くもかゆくも無い、お口の中の細菌の感染ですが、治療が済んでみると、やはり美しい健康な歯ぐきに戻ります。それだけ、知らないうちに、歯肉のみならず体全体に対して、なんらかの害を及ぼしていることを理解していただきたいと思います。

 また、メンテナンスは、時間の流れを止める治療ではありません。メンテンスしていても悪くなる歯は悪くなります。しかし、悪くなるスピードを、ずっと遅くすることができることと、それまでの対策を講じておくことができる、ということがメンテナンスを行っている強みでもあります。
 
 時間の流れを止めることはできませんが、せめて体が健康な間、少しでも、歯が無くなる「Xデー」を先送りにする・・・、それも歯科治療のひとつのスタイルだと思っています。
by healthcarenews | 2014-01-05 01:37 | 審美治療・セラミック

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


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