ヘルスケア通信

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カテゴリ:無痛治療・痛くない治療( 4 )

できるだけ痛くない治療のために・4

 できるだけ痛くない、つらくない治療のために・・・、第4話です。
 皆さんの中には、歯の治療時、金属のかぶせやブリッジ、詰め物を取るときに、すごく時間がかかって、しんどい思いをした方がいらっしゃるのではないでしょうか?
 
 いや、逆の立場で言わせてもらうと、僕たちは度々経験しています・・・。なにげに外しかけた金属が、思ったより硬かったり、分厚かったり・・・・。ここで手間取ると、結構汗をかいたりします・・・。

 ここを、できるだけ患者様が痛くないよう、つらくないようにするにはどうすれば良いか・・・・。
答えは簡単、できるだけ新しいドリルを使って、早く済ませてあげることなのです・・・・・。

 今回は、歯を削る刃物、「ドリル」とか「バー」とか呼んでいる道具の話をしましょう。
ちょっと専門的な話になりますが、お口の中にある金属を削って取り除くときは、タービンと呼ばれる機械の先に、必要に応じてドリルを付け替えながら削っていきます。
 これには、大きく分けて、つぎの2種類のドリルを使います。
まず1つ目がこちら、カーバイトバー、と呼ばれる、金属の刃物がついた道具です。
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これは、文字通り、「ドリル」です。金属を刃物で切り裂きながら削っていきます。
(太く見えますが、12.5倍の拡大です。実際は直径1ミリもありません。ご安心下さい。)

 2つ目は、ドリルの先に、研磨用のダイヤモンドをまぶした、ダイヤモンドバー、と呼ばれる物です。
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いわば、これはヤスリと同じ働きをします。金属の表面をヤスリがけしながら削っていくのです。

 性能は、それぞれ一長一短があります。
スピードで言うなら、金属ドリル(カーバイトバー)が、圧倒的に早く削れます。しかし、目が荒いため、時々振動が大きくなるのと、金属を金属で削るため、すぐ折れたり、劣化したりすることが欠点です。
 ダイヤモンドバーの方は、ヤスリですので、振動はあまりありません。ドリルの劣化も、カーバイトバーに比べれば少なく、経済的といえば経済的。しかしこれだけで金属を削ってしまうには、時間がかかりすぎてしまいます。これは、主には歯の仕上げ削りに使う道具なのです・・・。

 当院では、両者の特徴を見極めて使い分けていますが、主には、スピード重視でできるだけ新しいカーバイトバーを使っています。じつは、これが今日のテーマなのです・・。

 下の写真を御覧ください。
数回使用、滅菌を繰り返したカーバイトバー(向かって左側)と新品を比較してみました・・・。
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カーバイトバーとはいえ、ここまで劣化すれば、もうほとんど切れません。時間ばかりかかることになります・・・。

 まあ、上の写真は極端な例ですが、経験的に言わせてもらえば、カーバイトバーの再使用は多くて2~3回が限度でしょう。1回でダメになって廃棄することも良くありますし、時には、折れたりして2.3本必要になることもあります。

 カーバイトバーの費用は1本あたり約150円。かぶせの除去の料金は保険診療で1本あたり約300円ですので2本折れたら、もう金属の除去費用はパーです(汗)。

 それでも、新しいバーの使用はやめられません・・・。例え経済的に割が合わなくても、全然良いのです・・・。その費用で買っているもの・・・、それは、時間と、少しでも患者様の苦痛を減らすこと、それと、僕のストレス減少だからです。
by healthcarenews | 2013-12-31 01:53 | 無痛治療・痛くない治療

できるだけ痛くない治療のために・3

 今回は、痛くない、つらくない治療のための当院の工夫をご紹介したいと思います。

 皆様ご存知のように、お口の中は、とても敏感な部分です。

 ですから、お口の中を触るときは、できるだけていねいに器具操作をすることが基本中の基本ですが、治療によってはどうしても、無痛治療のために麻酔が必要になる時があります。

 そこで問題になるのが、どうしたら麻酔を痛くなく上手に打てるか、ということなります。

 そのために行っている対策ですが・・・、、
まず、1.麻酔軟膏を用いて、針が入る粘膜を麻痺させる。
次に、2.麻酔液ばかりでなく、注射器そのものも温めて、刺入時の刺激をやわらげる。

 そして、その次に来るのが、注射針の問題です。

 下の写真を御覧ください。
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あまり、見たくない画像かも知れませんが、注射針の拡大図です。

 右側2本が、当院で用いている極細極小の麻酔針です。
付け根が黄色の方が、太さ33ゲージ、直径約0.18ミリ。グレーの方が太さ31ゲージ、直径約0.22ミリです。
長さも10ミリ強にとどまっています。(なお、間違えないよう補足しておきますが、「ゲージ」、という太さの単位は、数字が大きくなるほど細くなります。)

 一番左は、いわゆる一般医科用の静脈注射などに使われる注射針です。
太さ24ゲージ、直径約0.5ミリ、ちょうどシャープペンの芯の太さです。長さも付け根が見えないくらい長大・・・気が遠くなります(笑)。腕に刺す静脈注射は、神経が鈍な部分なため、この針でもなんとかなりますが、こんなもの口の中に打たれたら・・・そりゃあたまったもんではないでしょう(汗)。
 
 拡大してみましょう。
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24ゲージの針が、竹ヤリくらいに見えてきます・・・。
 
 それでも、歯科でもつい数年前までは、27ゲージ(直径約0.36ミリ)くらいが主流でした。今でも使っているところがあるかもしれません。
 糖尿病の方の、インスリンの自己注射(自分でインスリンを打つための注射)用針が28ゲージ(直径0.32ミリ)ですから、比べると33ゲージ、31ゲージの針がいかに細いかわかって頂けると思います。

 さらに拡大してみましょう。
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 竹ヤリがさらに太くなりました・・・。
拡大すると、0.18ミリ、0.22ミリの針の中にも、麻酔液が流れる穴が開いていて(当たり前か・・・(笑))、さらに刃先が3面に鋭利にカットされていて、針が粘膜に引っかかる事無くスムースに入るよう工夫されています。すごい加工技術だと思います。このような高精度の針が、使い捨てで提供される事などが、現代の医療を支えていると思います。

 33ゲージの針が発売された時に、当初は使用する針を全部33ゲージに統一するつもりだったのですが、やはり、硬い歯肉や、骨の部分では針が曲がったりするため、現在では治療内容や、治療場所に応じて、両者を使い分けています。使い分けは私におまかせ下さい(笑)。

 無痛麻酔のための工夫は、あと2点あります。
ひとつは、呼吸です。
 麻酔が痛いと思って、我慢して息を止めると、筋肉が緊張して余計麻酔が痛くなります。まずはゆっくりと深呼吸をしてください。息を吐くと筋肉が弛緩して、麻酔が楽になります。
息を吐いているところを見計らって麻酔を打ちます。

 最後の1点は、信頼です。
信頼が無ければ、不安で、痛くないものも痛く感じてしまいます。
歯科治療が恐い方は、遠慮なく申し出て下さい。細心の注意を払って麻酔をします。 
私を信じて下さい・・・。トラスト ミー(笑)。
by healthcarenews | 2013-12-20 00:42 | 無痛治療・痛くない治療

できるだけ痛くない治療のために 2

できるだけ痛くない治療のために、僕がやっている工夫をご紹介します。
麻酔の注射を、できるだけ痛くないようにする工夫です。

まずは表面麻酔を塗ります。
表面麻酔とは、麻酔の針が入る粘膜を、塗り薬で痛くないように麻痺させる薬です。
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脱脂綿に少量付けて、粘膜に5分ほど作用させます。それでも完全に痛みゼロとはいきませんが、あるとないとは大違い。子供でもまったく麻酔に気がつかない時もあります。

麻酔液は、保温器で温めてあります。
いくら表面麻酔をしても、体内に冷たい麻酔液が流れ込んでくれば、刺激が痛みとなって感じます。ですから麻酔液も最初から保温器で体温近くに温めてあります。
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ついでに注射器も温めてあります。冬の朝なんか、冷たい注射器の感触がくちびるに触れただけで、ぞっとした方もいるのではないでしょうか?
注射をされる寸前は、みんな体がカチカチになって、刺激に敏感になっています。ですからできるだけ刺激が少ないよう工夫をしています。

次は、注射針。31ゲージ(太さ0.22ミリ)と呼ばれる細い針を使います。従来は27ゲージ(0.36ミリ)が主でしたが、やはり太い針よりは、できるだけ細い針のほうが、注射時の痛みは少なくなります。
31ゲージが登場するまでは、これより細い針は、インシュリンの自己注射用に開発されている程度でした。

あと、麻酔の効きにくいケースには電動注射器を用います。
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虫歯で、神経がズキズキ痛んでいるときは、なかなか麻酔が効きにくい時があります。
そういう時は、電動注射器を使います。機械が、麻酔液を一定の量、一定のスピードで注入してくれるので、痛みが少なく麻酔を効かせる事ができるのです。

注射の時の、最後のコツは「呼吸」です。
こわがりの方なんかは、事前によく深呼吸してもらい、息を吐いた時を見計らって麻酔を打ちます。
痛いのを我慢しようとして、息を止めたりしたら、筋肉が硬直して、針も進まず、余計痛い思いをします。どうか、リラックスして、深呼吸してください。

そうそう、痛くない痛くない、と思い込むのも、効果的らしいですよ(笑)。
その訳はこちら
by healthcarenews | 2010-03-14 15:15 | 無痛治療・痛くない治療

できるだけ痛くない治療のために 1

よく無痛治療という言葉をHPの宣伝で目にします。

しかし、僕自身は「無痛治療」という言葉には、正直、とても違和感を感じています。
お口の中は、恐ろしく敏感なセンサーだらけだからです。

歯の根は顎の骨の中に埋まっているのですが、根と骨の間には歯根膜と呼ばれるセンサーがあり、その感度は約30ミクロン、赤血球3個分の厚さを感じ取れます。

舌は、ご存知のように、指では判らない凹凸まで感じ取る繊細で敏感な感覚器です。唇も同様。

私見ですが、口は栄養を摂取する最も重要な器官ですので、ここが鈍感で未発達な生物は、進化の歴史の中で停滞しているか、とうに絶滅していると思っています。

こんな敏感な器官を相手に、完全に「無痛」というのは、どうでしょう?
痛みの感じ方も、個人差が大きいですしね ((^^;))。
できるのは、自分の口のように「できるだけ痛くないよう、優しくていねいに扱うこと。」です。

でも、どんなにていねいでも麻酔の注射が痛いのはイヤですよね(笑)。
次は、注射が痛くないように、当院でやっている工夫をご紹介します。
by healthcarenews | 2010-03-13 23:54 | 無痛治療・痛くない治療

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


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