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カテゴリ:咬合病、顎関節症、頭痛( 6 )

怖い!第3の歯科疾患 「咬合病」・3

 今日、ヤフーニュースにタイムリーに「食いしばり」の話題が出てました。

そのニュースはコチラ

その元ネタは、R25って言うサイトです。

まあ、書いてあった内容は、簡単なものでしたが、まさにその通り!って感じです。

本当に増えてるんですよねー。(ーー;)

またおいおい、症例紹介と対策については触れていきたいと思います。
by healthcarenews | 2012-09-23 13:08 | 咬合病、顎関節症、頭痛

「咬合病」予防の一手・マウスピース

 前回、前々回と、咬合病・トゥースウェアについてご紹介しました。そして、それが大変やっかいな病気であることもお話しました。
 ただ、少し誤解を招いているといけないので、もう少し整理をしたいと思います。

 まず、実は「咬合病」と呼ばれる病気の定義はまだ確立していません。咬合が原因、あるいは咬合が関与すると思われる体に起こる様々な障害を、便宜的に「咬合病」と呼んでいる・・・程度に解釈しておいて下さい。
まあこちらも参考程度にご覧下さい。

 ですから、その病態は実に多彩で、前回、前々回の歯を噛み割ったケースもその一部に過ぎません。
また、トゥースウェアと呼ばれる、歯の障害も、この一部です。

 歯ぎしりや食いしばり、噛みぐせや、噛み合わせの不調和などが原因で、歯や口腔の周囲組織に無理な力がかかると、歯が欠けたり、割れたり、磨り減ったり。また歯の根が折れたりします。ブリッジが入っていれば、金属を噛み折ることもありますし、入れ歯なんか簡単に噛み割ってしまいます。歯周病があれば、無理な力が組織の免疫を落としますので、歯周病が進行します。

 強い力で噛むため、筋肉は緊張し、肩こりや頭痛の原因なります。噛み合わせの不調和は、姿勢を崩し、腰痛の原因になったりします。

 咬合病から起こる障害は、原因の特定や解決が難しいため、様々な不定愁訴の原因になり、精神神経的にもダメージを与えていくこともあります。また、逆に、精神神経的なダメージが、「咬合病」となって、
不定愁訴を引き起こすこともあります・・・・・あーしんど。一服しましょう。

 まあ、という訳で、当院では「咬合病」に対し、慎重かつ真剣に対策を考えています。
そのひとつが「マウスピース」です。
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歯の型を採って、プレートを作ります。
 歯ぎしりや、食いしばりの時に歯にかかる力を逃がしたり、顎関節症の治療に使ったりします。
症例によって、ハードタイプ、ソフトタイプ、厚いもの、薄いものを使い分けます。保険診療でできますが、3割負担なら5000円程度かかります。
 
 ただし、結果のほどは、大きく個人差があります。
劇的に、頭痛や肩こりが治り、手放せばくなった人もいれば、違和感になじめず、どうしても入れておくことができない人もいます。2番目のケースのように、明らかに咬合病の素因を持ち、マウスピースまで作っておきながら、いつ起こるかわからない破壊のために使い続けることができず、破壊を招くこともあります。

 当院としても、咬合病の素因のある方には、できるだけお知らせをしています。しかし、実際に障害が生じないうちは、なかなか、これといって有効な対策ができないのが現実です。

 できることは、やはり素因のある方は、メンテナンスをしながら、注意深く経過観察をすることだと思っています。そうすれば被害を早く発見することもできますし、なにより、患者様本人が知っておくことで、不安を和らげたり、無意識の食いしばりを緩和することもできるからです。
by healthcarenews | 2012-09-16 19:17 | 咬合病、顎関節症、頭痛

怖い! 第3の歯科疾患 「咬合病」・2

 今回は、怖い! 第3の歯科疾患 「咬合病」・1の続きです。
 症例を、もうひとつご紹介しましょう。
次の写真は、2004年に撮影したものです。
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 患者様は女性、当時61歳。右の歯がしみる。右が噛めない、と訴えて来院なさいました。写真は鏡を使って撮っていますので、逆のように見えますが右側の歯です。

 審査をしましたが、虫歯はありません。レントゲンを見ても、所々、治療はしていますが、28本全部神経が生きている健康な歯でした。歯周病もほとんどなく、手入れも良かったのでしょうが、恵まれた体質とも言えます。
 しかし、当時、原因はわかりませんでしたが、一番奥の歯に、まちがいなく神経への感染が疑われたため、やむなく神経を取りました。
 術後です。
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 改めて見ると、2番目の歯にも、縦にヒビみたいなものが入っています。咬合病だったに違いありません。
このように、健康な歯の持ち主にも、咬合病は不意に襲いかかってきます。

 この患者様は、この後継続してメンテナンスに見えられ、8年間何の問題もなく経過していました。もちろん虫歯も歯周病も進行していません。歯のヒビや、すり減り具合から、咬合病のリスクがあることもわかっていましたので、予防用のマウスピースも作っていましたが、「のど元過ぎると熱さ忘れる」のたとえ通り、使い続けるのは難しいものです。

 結果、2012年9月。左の上にも同じ症状が発症しました。虫歯も歯周病も無く、激痛が起こります。
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麻酔下にて開けて見ると、やはり、奥側に亀裂が入っています。
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8年のブランクを経て、左右対称に咬合病が発症したのです。

 前回の症例も、今回の症例も、一番奥の歯に被害が出ています。実は、これも偶然ではありません。理由がはっきりしています。顎の関節に一番近いからなのです。

 はさみを想像してみて下さい。固い物や厚い物を切るとき、無意識にはさみの関節に近い部分で切っているはずです。テコの原理で、関節に近いほうが、強い力が出せるからです。
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 口の中も同じ原理です。奥歯ほど強い力で噛むことができますが、逆に、それが、奥歯を痛めてしまうこともあるのです。

 咬合病は、おそろしくやっかいな病気です。ここで難しさを、今思い付く限り、簡単に整理してみましょう。
1.健康な歯でも起こる。健康で、良く噛める歯ほど起こることがある。油断は禁物。
2.歯ぎしりやくいしばりなどは、睡眠中や無意識のうちに行われているので、コントロールが難しい。
3.ストレスが原因の場合、ストレスそのものを無くすことは困難。
4.病気や、弱っている歯の場合、免疫を低下させて病気の進行を早める。
5.ケガと同じで、発症の予測や予防が困難。
6.虫歯や歯周病ならば、早期発見して、適切な処置を行えば、確実に根治できるか、長期に保存できるが、歯にヒビが入った場合は、予後不良。つまり、いきなり2.3年以内に抜歯に至ることが多い。
7.その他多彩な症状を伴う。

いかがでしょうか?
次回は、咬合病予防の一手、マウスピースについてです。
by healthcarenews | 2012-09-15 00:41 | 咬合病、顎関節症、頭痛

怖い! 第3の歯科疾患 「咬合病」・1

 私が、「虫歯や歯周病を予防」する予防歯科に力を入れ始めて、もうかれこれ20年以上になります。
それまでの、ただ、「悪いところを見つけて、削って詰めて、はい終わり。」という治療に疑問を持って、少しでも自分の治療が長く保つように、と願って始めた予防歯科でした。

 その頃、まだまだ駆け出しの歯科医師でしたが、たくさんの患者様に御協力頂いて勉強することができました。

 その頃の患者様は、いまでもたくさんメンテナンスに来られています、が、初診当時、大体40代後半から50代だった患者様は、皆さん70歳前後になられました。皆さん、この20年間ほとんど歯は抜いていませんが、さすがに年は取ってきましたね(笑)。そりゃそうですね。当時若手歯科医師だったはずの私が、もう50代になりました。(遠い目)。

 さて、その頃、手探りで始めた予防歯科でしたが、この20年、理論も技術も長足に進歩して、今ではきちんと管理さえ出来ていれば、虫歯と歯周病は、ほとんど予防できると感じるようになりました。

 しかし、歯の病気は虫歯と歯周病だけではありません。
いままで多分、その二人の影に隠れていた「第3の敵」。そして実はこいつがボスキャラかも?て思うぐらい強敵。それが咬合病・トゥースウェアです。

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 上の写真は、長年メンテナンスに来られている方の左奥歯の写真です。
もちろん詰めてはいますが、虫歯も歯周病も進行していません。しかし、ある頃から、この左の奥歯に時々痛みを感じるようになりました。しかし、何度審査してみても虫歯や歯周病はありません。
そのまま辛抱強く2年ほど経過を見たのですが、ある日激痛に変わりました。考えられる答えはひとつ。「咬合病」です。あきらめて麻酔をして削りました。
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奥に、黒いシミのようなものが見えます。歯にヒビが入っているのです。強い咬み合わせが原因で、健康な歯を噛み割ってしまったのです。そして、このヒビからから感染し、激しい歯髄炎を起こしたのでした。

 数日後の同じアングルの写真。明らかにヒビが白く見えます。
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 神経を取った歯が弱くなる、ということは、現実に多くあります。しかし、健康な歯を噛み割るということは、これまで、そう多くは経験しませんでした。しかし、予防歯科の進歩で、歯が多く残るようになると同時に、急激なストレス社会への変化で、咬合を原因とする様々なトラブルが急激に増えてきています。
 その症状は、今回のように歯を噛み割る、といった単純なものだけでは無く、頭痛や、顎関節症、精神的疾患に分類されるものまで、非常に多彩で、しかも診断に苦慮するものも多数あります。

 術後です。
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 神経を取り、それ以上割れないように、金属冠でカバーしました。
いまのところは、これで症状もなく推移しています。

 しかし、一旦、歯の根に入ったヒビは二度と治りません。そして、そこに感染ルートができますので、正直、そういう歯の予後はよくありません。虫歯と歯周病で歯を抜くのではなく、第3の病で歯を抜くことになるのです。
 

 咬合病は、いまお口の健康に様々な影響を与えているやっかいな病気です。虫歯と歯周病は、細菌の感染による「内科的な病気」と呼ぶことができます、そして、その意味では咬合病は、「外科的な外傷」と呼ぶことができます。つまり、多くのケガがそうであるように、確実な予測や予防が大変難しいのです。

 次回ももう少し咬合病に触れていきたいと思います。

 
by healthcarenews | 2012-09-13 00:02 | 咬合病、顎関節症、頭痛

マウスピースを用いて、慢性の頭痛を改善したケース

 今回は、マウスピースを用いて、慢性の頭痛を改善したケースをご紹介します。
初診時です。
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虫歯も歯周病もありません。貴方のお口の中は健康です。良かったですね。終わり!

 ひと昔前なら、これで済んでいた、いや、見落としてしまっていた症例です。
しかし、これで終わってしまっていては、この患者様の苦しみを解決する糸口はつかめなかったと思います。

 なかなか、表現が難しく、まだ多くの症例をご紹介出来ていませんが、いま当院は、虫歯、歯周病に次ぐ、第3の病と呼ばれる、咬合病に真剣に取り組んでいます。いや、苦しんでいる、の方が正確かもしれません。
 

 予防歯科技術が発達した現在、当院では、虫歯と歯周病は、特別なリスクがある方を除き、クリーニングとメンテナンスによる悪玉細菌の除菌で、ほとんどコントロールできるようになりました。
 しかし、近年、ふた昔前とは比べ物にならないくらい、歯を残せるようになった結果か、あるいはストレス社会の弊害か、第3の病、咬合病と呼ばれる病気にたびたび遭遇するようになりました。
 

 この咬合、つまり噛み合わせが原因となる病気(あるいは障害)は、実に多彩な症状を示すため、発見と対策に、本当に苦労することになります。
 有名な顎関節症や、歯肉の炎症、知覚過敏、歯の破折などの口の中の障害に加え、一見関係のないような、頭痛、肩こり、腰痛などもその範疇に入ります。

 問題なのは、その原因が、「しっかり噛んでいる」ことなのです。良く噛めるようにするのが、歯科医師の仕事のはずなのに・・・・・。

 そんな経緯を知っていただいた上で改めて初診時を見てください。
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 患者様は、右下の歯肉の腫れと痛みを訴えて来院なさいました。診ると、歯周病の体質でもないのに、大きく骨が破壊されていました。よく見ると、前歯もギザギザに欠けています。奥歯にも欠けた痕跡があり、問診していくと、慢性の頭痛や肩こりに悩んでおられました。

 明らかに歯ぎしりかくいしばりによる症状です。本人も、くいしばりは自覚をされていました。朝起きると、こめかみがズキズキしたり、顎の周りがだるかったりするそうです。咬合病です。

 では治療はどうするか?
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当院の今の選択肢は主にこれ、「マウスピース」です。

 腫れてるところは、洗浄、投薬にて消炎した後、型を取ってマウスピースを作ります。
下の写真は、装着時です。透明で、見た目も悪くありませんし、取り外しも難しくありません。
また、これを入れたまま食事をするわけではありませんので、歯や歯肉が痛むこともほとんどありません。
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 はじめにお断りしておきますが、このマウスピース療法が万能ではありません。効果の無い方もいらっしゃいますし、違和感から半日と付けておくことができない方もいらしゃいます。ここが咬合病の難しいところです。

 しかし、この患者様には劇的に効果がありました。
頭痛や肩こりがずっと楽になったそうです。
喜んでいただいた患者様の嬉しいひと言がありました。
「こんなことなら、もっと早く作っとけば良かった・・・。」

良かったですね。
by healthcarenews | 2011-11-01 00:56 | 咬合病、顎関節症、頭痛

第三の病 「咬合病」

今回は、咬合病についてお話したいと思います。

虫歯と歯周病については、お口の中の細菌が原因ということをもう何度か触れてきました。
長年予防をやってきて、これに関しては、メンテナンスで、もうほとんど解決できることも経験してきました。ところが、ここまできて、第三の病ともいえるトラブルに悩まされるようになりました。それが「咬合病」です。
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これは咬み合わせにより歯が磨り減った方の写真です。
これは極端な例ですが、硬いように見える歯ですが、毎日毎日噛むことや、歯ぎしり、食いしばりなどにより、程度の差こそあれ、歯は磨り減っていきます。これは歯や顎に大きなストレスがかかっているという事を意味しています。
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この写真は、虫歯も歯周病でもないのに、歯茎がたびたび腫れるということでみえられた方です。原因がわからず、最後は歯茎を切って開いてみると、歯の根っこにひびが見つかりました。
ひびの周囲の骨が溶けてなくなっていました。咬み合わせが原因と考えられます。

咬合病には、このように直接歯を傷つけていく場合のほか、歯を支える骨を破壊して歯周病を悪化させる場合、また顎や頭の周囲の筋肉を異常に緊張させ、慢性の頭痛や肩こり、腰痛などの症状としてあらわれる場合もあります。
原因のわからない歯や頭の痛みに苦しんでいる場合は、この咬合病も疑う必要があります。

かって、虫歯や歯周病の治療、入れ歯の調整などに忙殺されていた時代には、見出すことができなかった病気と言えます。しかし、健康な歯の方が、たくさんメンテナンスで来院されている現在、より快適に長く自分の歯で噛むために、この咬合病への対策にも力を入れているところです。

また追ってくわしく解説していきたいと思います。
by healthcarenews | 2007-12-23 16:22 | 咬合病、顎関節症、頭痛

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