ヘルスケア通信

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歯周病3つのケース・1 亜型 女性特有の歯周病

 二つ目のケースは女性の歯周炎です。
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 初診時の写真です。30歳、女性。全体に歯石がこびりつき、歯肉が炎症を起こしています。なんとかブラッシングをする努力はされていましたが、歯科医院にかかるのが怖かったのでしょうか?歯石は次第に固くなって沈着し、悪循環に陥ってしまいました。
 
 しかし、歯周炎としては単純な部類に入ります。ケース1の亜型と言えるでしょう。鉄則通り、治療はクリーニング、バイオフィルムの除去とSRPです。
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 術後です。きれいなお口の中になりました。
まだ若く、喫煙習慣もなかったため、回復も速やかで歯肉の血色も良好です。

 しかし、メンテナンスをしていて、なんとなく不安感があります。歯肉が不安定なのです。数値でどうと表されるものではないのですが、長年たくさんの症例を見てきたカンが働きます。
時々、患者様にも「胸騒ぎがする」と表現していますが・・・・(苦笑)。

 女性には女性特有の歯周炎があります。
 歯周病菌の中には、女性ホルモンに反応し活性化(暴れだすわけです)されるものもいるし、骨の代謝にも女性ホルモンは大きく関与しています。また男性に比べると骨量も筋力も少ない傾向にあるので、女性のほうが悪くなりやすいと言うこともいえます。
 あとは食生活も関係してきます。どうしても女性の方が、甘いものや間食が多いため、細菌が繁殖しやすい口内環境になります。

 この患者様も3ヶ月に1回、きちんとメンテナンスにいらしゃってくださっています。
抱えているリスクも説明してあります。今後も注意深く経過を追っていきたいと思います。
by healthcarenews | 2011-02-27 17:40 | 歯周病治療

歯周病3つのケース・1  理想的な歯周病治療

 歯周病とは「歯周病菌の感染によって、歯肉が炎症を起こし、それによって歯を支える周囲の骨が破壊され失われていく」病気です。

 しかし、一口に歯周病といっても、その原因菌の種類は30種類以上といわれ、そこに患者側の体質や性格、生活習慣がからむため、病態はかなり多種多様な姿を見せます。

 今回は、代表的な3種類、4つのケースをご覧いただき、歯周病の理解の助けになればと思います。
ケース1 ・ 単純な歯周病
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 46歳、男性。これは2001年6月、初診時の写真です。
 バイオフィルム(ばい菌の塊)がべったり付着し、歯の表面はぬるぬるで、見るからに不潔な状態です。
歯肉も腫れ、発赤しています。歯を磨くとすぐ出血し、口臭もあります。
 典型的な歯周病の症状を示し、自他ともに歯周病だと判っています。一見、重症に見えますが、しかし、自覚できるということは、歯周病治療の第一歩でもあります。
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 まず、表面のぬるぬる、バイオフィルムをクリーニングしました。上は1週間後の写真です。わずかですが歯肉が引き締まり、隠れていた歯と歯肉のすきまの歯石が黒く見えてきています。歯石は、ばい菌の巣です。

 ここから、SRPと呼ばれる除菌処置を施していきます。
SRPは、歯周病のもっとも効果的な治療のひとつで、平たく言うと、スケーリングやクリーニングなどで、歯石やバイオフィルムを除去し、感染源を取り去ることです。
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 1か月後、まだ歯肉の腫れは残っていますが、歯肉の色は改善し、随分と普通の姿になりました。出血や口臭などの自覚症状も減り、患者様も大喜びしていただきました。ああ、治って良かったね!
・・・・・ではありません!

 歯周病が、これで治ったわけではありません。歯周病の治療が難しいのは、実はここからなのです。
歯周病は、生活習慣病です。ある日いきなり初診時の写真のように悪くなったわけではありません。毎日の歯磨き習慣や生活習慣からできてきたものなので、ここで治療を終えては、またすぐに悪化してしまいます。
 しかし、自覚症状が無くなると、患者様も油断して、つい来院が途絶えてしまいます。ここが、歯周治療のもっとも難しいところなのです。
 逆に、きちんと歯周治療をすれば、単純な歯周病の場合、1か月ほどで大きく改善させることもできます。
実は、多くの患者様が、この3番目の写真のように、自覚症状のないレベルの歯周病を抱えておられます。重症になる前に、きちんと歯周治療を受け、定期的なメンテナンスで、コントロールを行えば、単純な歯周病で歯を失うことはないのです。
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 1年後です。案の定、油断が、写真に表れています。やや不潔な状態にもどっています。
再治療、というより、言葉は悪いですが再教育ですね。専門的には、再モチベーションと言います。
改めて、歯周病の原因を説明し、クリーニングとメンテナンスの大切さを理解していただきました。
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 9か月後、随分と改善、安定してきました。
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 最新の写真は2011年2月 56歳時の写真。初診時から10年後の写真です。
歯肉は固くひきしまり、ちょっとやそっとのことではもう出血しません。歯肉の色もみずみずしく、初診時と較べても10年の歳月を感じさせないどころか、単純に並べたら、どっちが年配なのかわからない感じです。

 最初の頃、油断した時期もありましたが、その後はずっと3ヶ月に1回のメンテナンスにきちんと来院して下さっています。もちろん毎日の歯磨きもていねいにして下さっています。歯周病治療の理想的な形と言えるかもしれません。
 しかし、これは特殊なケース、特殊な治療をしたわけではなく、きちんとやれば、どなたにでもあてはまる治療なのです。

 常々言っていることですが、感染(ばい菌)のコントロールと咬合のコントロール。この二つをきちんと行うことが、患者様の歯を守る基本中の基本です。これだけで、多くの歯を救うことができます。

 しかし、前にも書いたように、虫歯も歯周病も多くは生活習慣病です。単発でその治療を行っても、効果は短期的です。人間は生涯のライフサイクルの中で、環境が変わったり、ストレスがかかったり、病気になったり、様々に変化していきます。お口の中のリスクも、それに応じて変わるのです。
 この患者様は10年間おつきあいさせていただいています。治療初期に、抜いたり、削ったりはありましたが、メンテナンスに入ってからは、たまに義歯の修理を行うくらいで、抜いたり削ったりはありません。今後もさまざまな変化は起こるでしょうが、その中で、一緒に歯を守るお手伝いをさせていただきたいと思っています。
 「患者様と一緒に過ごす歯科医療」「時間軸を見据えた総合医療」と呼ばれる、これが予防歯科の真髄なのです。
by healthcarenews | 2011-02-27 12:02 | 歯周病治療

臨時休診のお知らせ

 平成23年2月22日(火)は、都合により臨時休診致します。
振替として、翌2月23日(水)は午後6時まで診療致しております。
あしからずご了承お願いいたします。

                       
by healthcarenews | 2011-02-21 23:36 | お知らせ

最先端の歯内療法

 最近、講習会が続いていて、今日も講習会ネタです。

 今日のテーマは「最先端の歯内療法」、サブテーマは「グローバルスタンダードを学ぶ・・・。」とあります。

 歯内療法とは、根管治療とも呼ばれ、神経が痛んで取ったりする治療や、神経が死んで腐った歯の治療、また以前神経の治療をして、それがまた痛んだ場合の治療の事です。
まあ、昔から歯の治療のメインの一つとも言えるもので、治療に時間がかかるのも、ここだったりするところです。

 昔から良く行われている治療であるのと、保険診療のしばりから、ある意味、この治療は、日本は大きく世界基準(グローバルスタンダード)から遅れていると言わざるを得ません。
 今日は、そんな話をテーマに勉強してきました。

 結論から言うと、今の保険診療では、性能がいい材料や器具が使えないから、このままでは日本の医療は大変な事になるよってな話になったのですが、それでは明日の診療には役に立ちません。

 ここはなんとか保険診療の中で、いい材料を駆使して、できるだけいい仕事をする・・・・ってとこが私たち日本の開業医の腕の見せ所だったりするわけです。

 ただ明るい話題もないワケではなく、やはりCTの導入がどうしても世界基準として必要になってきています。
そして、ここが一番コストのかかるところでもあり、ネックでもある訳で、当院はそこをすでにクリアしているんで、あとは工夫次第で世界基準に近づくことができるかも・・・・。 

 症例報告したい症例も、たくさんたまってきているのですが、多すぎて写真を選ぶのが大変だったりして・・・・。これはまた、おいおい報告します。

 ところで、今日は日当たりの良い、明るいショールームが講習会場。スライドが始まると、遮光カーテンがひかれ暗くなるのですが、それでも前回、前々回よりは、ずっと明るいスペースで気持ちよく勉強できました。
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by healthcarenews | 2011-02-20 22:18 | 最近のあれこれ

今日も講習会・・・・

 2月6日、今日も講習会でした・・・。

 通常、月初の日曜日は事務仕事に追われるため、なかなか講習会にも出れないのですが、今日のテーマは、「義歯の咬合」と「インプラントオーバーデンチャー」。
 
 前回の「予防」とは180度変わって、治療の中でも最終段階の処置がテーマです。
「インプラントオーバーデンチャー」とは、普通のインプラントとは違い、入れ歯の支えの一部にインプラントを用いるもので、自分の歯が大部分無くなった後、総入れ歯では、つらい部分をインプラントで支えたり、
インプラント治療をした後に、10年15年と経過して、一部壊れてきたときに補修するためのテクニックです。
 
 インプラントもこれだけ普及して、逆に長期経過のフォロー症例も出てくる頃です。
どうしても聞いておきたいテーマでした。

 1人でぶらりと行ったので、今回は写真はなし。代わりにこちら
 天気は良かったので、千里までの気持ちのいいドライブになりました。
しかし、着いた途端、真っ暗なセミナー室に半日閉じこもりましたが・・・・(笑)。

 予防が徹底すれば、歯の治療は間違いなく減るのですが、それでもなかなか大きな治療も無くならないんですよねー。
 人間、大切なものは無くして初めて気が付くみたいで・・・。そうなるとどうしても治療が後手に回って、気が付くとインプラントや入れ歯のお世話になることになります・・・。

 歯が何本か無くなると、残る歯の負担が増えて、加速度的に歯は無くなっていきます。
これをどうして食い止めるかかが、これからの治療のテーマになります。

 予防の講習会でも出てましたが、10年後20年後を考えて、治療法を選択し、メンテナンスを行って行くことが、とても大切になります。

 みんな悩みはおんなじなんだなー、とこれまた大変勉強になった講習会でした。
by healthcarenews | 2011-02-07 00:29 | 最近のあれこれ

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


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