ヘルスケア通信

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上顎義歯、下顎インプラントと使い分けたケース

 今回はインプラント症例の紹介です。
初診時の写真です。この患者様は、貴金属を使った高額の入れ歯を使っていましたが、1本1本少しずつ歯が抜けていっている状態でした。その原因は、ずばり咬み合せ。骨格ががっちりしており、歯ぎしり、くいしばりの癖がありました。入れ歯では、その歯ぎしりによる破壊力を支える事ができません。
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入れ歯をはずしたところです。歯が有るように見えていましたが、入れ歯をはずしてみると上下2本ずつしか噛み合っていません。顎の咬み合わせの力が、この2本にすべてかかっている訳です。長持ちする訳がありません。
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 初診時の全体像です。(クリックで拡大できます。)
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さて、案の定、歯の根っこが折れてしまいました。こうやって1本1本歯を無くしてきたのです。
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 幸い、下顎の骨は左右ともがっしりしています。
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 下顎は、咬合を確保し、残っている歯を守るためインプラント療法を選択しました。
上顎は、残っている2本の歯だけでは、将来、破折の可能性があるため、積極的に抜歯しました。このほうが今後の経過の予測が正確になります。
途中経過における全体像です。(クリックで拡大できます。)
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 術後、セラミッククラウンで修復しました。
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 上顎の修復に関しては、インプラント療法も検討しましたが、奥歯の部分の骨が十分でなかったことと、骨造成を行うにしても、80歳を超える年齢と手術のリスクとの兼ね合い。そして、仮歯の義歯を十分に使いこなしていることから、金属床総義歯を選択しました。
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 治療終了時の全体像です。(クリックで拡大できます。)
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 下顎は、残っている歯とインプラントで、噛むための強い力を分散して受け止めます。
上顎は、総義歯は広い粘膜で力を受け止めるため、時おり、入れ歯の痛みはあるものの、十分予測の範囲の調整でコントロールできています。
 インプラントにこだわらず、両者の良いところを理解することで、リスクを低く抑えた上で、安定した結果を得ることができました。
by healthcarenews | 2011-09-24 00:30 | インプラント

今回は、「歯の白い詰め物」についてです。

 今回は、保険でできる「歯の白い詰め物」。いわゆるプラスチック充填についてです。

 少し専門用語の話になりますが、歯科では、口の中に直接プラスチックやセメントを詰める詰め物を「充填」と呼びます。その中で、歯と、ほぼ同じ色あいで詰めるプラスチック充填の事を、CR(コンポジットレジン)充填と呼びます。充填後、強い光を当てることで硬化させるため、院内では「光CR」とか、「光重合」とか呼んでいるときもあります。

まず症例をご覧ください。
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右上側切歯と犬歯の裏側に虫歯ができています(黄色い丸内の変色した部分)。
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麻酔をして、虫歯の部分を開けた所です。中に大きな穴が開いています。

 中の虫歯を慎重に削り取り、消毒後、接着剤を塗って、色合わせを行いながらプラスチックを詰めていきます。
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研磨後の写真です。デンタルフロス(糸ようじ)が通ることをチェックし、清掃ができることを確認したら終了です。
軽症でしたら、その日のうちに削って詰めるところまでいきます。

 同じような症例で、左上の分も見てみましょう。術前です。
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術後です。
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 コンポジットレジンには、たくさんの種類があります。
色調はもちろんですが、透明感も重要な要素で、場所や患者様の歯の質により使い分けていきます。また硬さやねばりけ、質感などでも使い分けをしていきます。当院でも、消毒剤、接着剤を含め以下のものを使い分けています。一番下に置いてあるのは色見本です。
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 もちろん奥歯にも使うことができます。しかし、奥歯に関しては、金属を使う場合と比べて、それぞれメリットデメリットがあります。
これはまた、いつかお話していきましょう。

 なお余談ですが、同じコンポジットレジンでも、種類によって保険の効かないものもあります。
当院では、扱っておりませんが、念のためご注意ください。
by healthcarenews | 2011-09-18 23:23 | 虫歯治療・MI治療

「歯が白くなる!」歯磨き粉にご用心!

 今回、ご紹介する症例は、いわゆる「歯が白くなる!」歯磨き粉で大きな実害があった症例です。
 患者様は28歳女性。
 以前から正面の2本の歯の真ん中に、小さいころにできた虫歯にプラスチックが詰めてありました。
しかし、プラスチックは月日がたつと必ず変色していきます。
彼女は、その変色した歯がどうしても気になり、コンプレックスになっていたのでしょう。市販の、いわゆる「歯が白くなる」と謳っている歯磨き粉で一生懸命磨いていました。

 術前です。
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かわいそうに、よほど必死になって磨いていたのでしょう。正面の歯が大きく削れてしまっています。
そのため強い知覚過敏を起こし、また歯肉は傷がついて歯肉炎まで起こしてしまっています。
文字通り「泣きそうな」状態で来院なさいました。

 少し整理をしておきますが、本当のホワイトニングは、ホームホワイトニングは少なくとも1か月近い時間、オフィスホワイトニングは光エネルギーという熱を必要とします。

 市販の「歯が白くなる」歯磨き粉の効果は、単に中に含まれている「研磨材」の力と思ってください。使うと程度の差こそあれ、まちがいなく歯は削れていきます。
 昔、コマーシャルで流れてた「芸能人は歯が命!」って言葉にのせられて、その手の歯磨き粉を使い、歯がピリピリ知覚過敏を起こした記憶がある方も多いのではないでしょうか?
私も知覚過敏を起こしました(笑)。

 症例に戻りましょう。
 まず、知覚過敏を起こしているところにプラスチック充填を行いました。
もちろん、削れているところは、納得がいくまで形態の回復を行いました。つまり、本人が「これでいい。」と思うまで形を整えました。
 まずは、知覚過敏を治して痛みを取ること、そして心理的なダメージも回復してやることが、こういうケースの治療の第一歩なのです。

そして、症状が消え、気分が少し落ち着いたところで、ホームホワイトニングを行いました。
術後です。
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 歯がきれいに白くなり、知覚過敏も消え、歯肉の状態もかなり改善しました。
 形態や色ツヤの回復には、セラミックラミネートベニヤを使う方法も考えられましたが、必要以上に歯を削ることを避けるため、今回は、いわゆる保険診療のプラスチック充填で様子を見てもらっています。
患者様にも大変満足していただけました。

現在、定期的なホームホワイトニングとメンテナンスを行っています。
by healthcarenews | 2011-09-12 00:13 | ホワイトニング

ホワイトニングとセラミックを使ったブライダルエステの一症例

 29歳女性。結婚式を控え、その前に歯を綺麗にしたい。
いわゆる「ブライダルエステ」を希望され来院なさいました。

 幸い、挙式まで4か月、前撮りまで3ヶ月という、十分余裕があるタイミングでの来院です。
こちらも、十分に計画を立て、ていねいに治療を進めることができます。

 術前です。
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 まず全体的に色ムラのある暗い色調の口腔内ですが、正面の2本の前歯は、昔に神経を取って詰めてあるため、ひどく変形変色してしまっています。また他の部分のプラスチック充填も茶色く変色してしまっています。

 メニューとしては、まずクリーニングとホームホワイトニング。色調の変化をみながら、正面の歯を仮歯に直し、変色したプラスチックを詰めなおしていきます。最後に、正面の歯をオールセラミックでかぶせていきましょう。

 
 術後です。
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 ホワイトニング剤に順調に反応して下顎は綺麗に白くなりました。

 その色に合わせ、正面の歯を、アルミナベースのオールセラミッククラウンで修復しました。
現在、オールセラミックは主にアルミナベースとジルコニアベースに分けられます。
強度はジルコニアの方が高いですが、強度が必要のないケースではアルミナの方が色調や透明感がきれいに出ます。
写真は仮合わせの段階で一枚パチリ。仮止めのセメントが覗いているのはご愛嬌です。

 ホワイトニングは現在も進行中で、挙式ぎりぎりまで続けるつもりです。
この症例では、治療の進行に合わせ、ホワイトニングトレーも3回作り直しをさせて頂いています。

 初期に詰め替えたプラスチックは、もう色が合わなくなっているため、挙式までには、セラミックに合わせたカラーで色合わせをしようと思っています。また、ホワイトニング剤に反応しなかった部分も色合わせをしていきます。
お任せください。

2011年11月4日 補足
 先日、この患者様が、新婚旅行から戻られてメンテナンスにみえられました。
新婚旅行の行き先は、なんと空中都市マチュピチュ!飛行機を乗り継いでさらにバスに揺られて片道20数時間の旅だそうです(*o*)。
若い時ならではですねー。今の僕には絶対無理。でも最高に良かったそうです。ウラヤマシー。

 ところで、挙式前に、色が合わなくなったプラスチックのリペアもしていたんで、最終の術後の写真も撮らせていただきました。
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 セットしたオールセラミックは、うまく歯肉と調和し、いい状態に歯肉も引き締まっています。
歯の色ムラもかなり目立たなくなりました。ホワイトニングは継続してくれているのでしょう。
初診時と較べると、本当に綺麗になりました。

 これからは、メンテナンスをがんばってください。
末永くお幸せに。
by healthcarenews | 2011-09-08 22:10 | 審美治療・セラミック

夏休みの宿題の解決に、快くご協力いただきましたm(__)m。

 久々に、「患者様の笑顔」コーナーに登場して頂きました。
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 以前に「患者様の笑顔」のコーナーを定義して、こう書いています
もともと「患者様の笑顔」のコーナーは、「メンテナンスの気持ちよさ」と、歯を守るための、その「高い予防効果」を、少しでも皆様に理解していただこう、と。
そして、そのためには、ただコマーシャルのように美辞麗句を並べ、効果を謳うだけではなく、
実際にメンテナンスを受けられている方の、本当の笑顔を見ていただくのが一番ではないかと思い、「他の患者様のために・・・」と、無理にお願いして登場していただいております
。」

 そんな訳で、今回も快くご協力下さいました(*^_^*)。
ただ、正直、周りにたくさん他の患者様がいて、バタバタ忙しい時にニコニコ写真を撮らせていただくのは、こちらも気がひけるんですよねー。撮られる患者様も照れくさいかもしれませんし・・・。思っててもなかなか写真が撮れない時があります。でも今回はタイミング良く、以前からお願いしていた方が、台風一過のちょっと一服した時にみえられたんで、撮らせていただきました。ありがとうございます!

 じゃあ、夏休みの宿題ってなあに・・・・?って話になりますね。

 久々と言えば、実はブログの更新そのものも久々です(+_+)。
この時期、毎年どうも更新が途絶えるのですねー。

以前は夏バテと思っていましたが、今年は開き直って「夏休み」と呼ぶことにしました。
どうせ筆が進まないんなら、もういっそのこと夏休みにしちゃおう!って。

でも書きたい事、話したいことはいっぱい溜まっているから、これはもう夏休みの宿題です。

しばらく休んでいると、なにかきっかけがないと、動くのがおっくうになりますよね。
これをきっかけに、どんどん更新をしていきます!(おー宣言しちゃったよ。)
よろしくお願いします。
by healthcarenews | 2011-09-07 23:25 | 患者様の笑顔

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


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