ヘルスケア通信

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「何人もの方の紹介で・・・・」

  下の写真は、当院に来院された、ある患者様の問診票の一部です。
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もちろん、重要な個人情報であるお名前や住所はマスク。病歴とかもマスクさせて頂いています。

 当院では、問診票の中で、当院に来院されたきっかけは何か、をお伺いしています。
特に紹介患者様の場合は、ご紹介者のお名前を書いていただく欄も設けています。どなた様のご紹介かを把握しておくことで、診療中の会話にも役に立つからです。
 ただ、ほとんどの方は、この欄に個人名を書かれるか(「妻」とか、「家族」って場合もあります)、あるいは紹介患者様でも、この欄は空欄の方が、結構いらっしゃいます。お友達に配慮してか・・・、あるいは口コミなんかの場合は、紹介者の名前も知らない・・・なんてこともよくある話ですから。

 で、この患者様は、上の写真のように書いて下さいました。

 ふむ。なんか新鮮。正直、ちょっと嬉しかったですね(笑)。
この患者様は、ちょっとユーモラスな素敵なおばあちゃんでしたので、どれだけの交友範囲があるかはわかりませんが、どこでどうゆう話を聞いてこられたのか・・・・・。想像してちょっと笑ってしまいました・・・。でも、ありがたい話です。

 主訴(何が、一番気になるか?)は、あえてマスクしませんでした。ご覧のように、たくさんある様子。
でも、一番困っているのは、「友達とカラオケに行ったときに、入れ歯では歌えないこと・・・。」(笑)
さあ責任重大です。もちろん他の患者様と、責任の重さに変わりはありませんが・・。
わかりました。なんとかしましょう・・・・。

 まずは例によって初診時の写真です。
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 患者様は、初診時78才、女性。平成23年1月の初診になります。
右上の歯が抜けている所に入れ歯が入っていましたが、歯肉が腫れて痛くて噛めません。
もちろん入れ歯も合っていません。他の歯も、一見たくさん有るように見えますが、多くの歯が抜かれブリッジになっており、そのブリッジもほとんどカブセのすきまからひどい虫歯になっています。
 
 左右から見たところとレントゲン像も載せておきます。特に、左の上下が重症で、根っこから離れて、カブセだけが浮いています。本来なら抜歯の症例です。
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 カブセのスキマに虫歯ができているので、どうしてもその部分に食べカスがたまって、うまく歯磨きできません。
そうすると、そこで歯肉炎を起こして歯ぐきが腫れて、歯ブラシが当たると痛いもんだから、余計歯磨きができなくなって、悪循環を起こしています。その上、甘い物も大好きで、歯肉炎で痛いのを、アメちゃんを舐めてごまかしていました。Oh my God!
 
 しかし、今まで通っていた歯医者は、お口の掃除をするだけで治療をしてくれなかったそうです。そりゃそうでしょう。うっかりカブセをはずすと、次から次へとはずさないといけなくなって、噛むところが無くなり、大きな入れ歯になってしまいます。本来QOLを上げるための治療が、逆にQOLを下げる結果になります。
これはかなりの難物です・・・・(汗)。

 まずは、カブセの下の虫歯をなんとかしなければなりません。虫歯を埋めて、食べカスが入らないようにして、歯周治療で歯肉炎を治し、歯磨きがし易い環境に作り替えて行きます。そのためには1本1本仮歯に替えるところからスタートです・・・・・・。時間がかかりますよ・・・。

 約1年4ヶ月後。術後の写真です。
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 長期間、患者様が本当にがんばってくれたおかげで、入れ歯なしの治療を実現することができました。
保険診療ですから、前歯の形や色味が完璧とはいきませんが、まあご愛嬌でしょう。

 歯肉炎は改善されて、歯ぐきは引き締り、キレイなピンク色の歯ぐきを取り戻しました。
やむなく2本だけ抜歯しましたが、この初診の状態で、2本だけで済んだのは正直奇跡。
噛んで痛くないのはもちろん、歯磨きしても痛くないので、歯磨きが楽しくなったそうです。

 なにより、カラオケで大きな口を開けて歌えるし笑える!って大喜びしてもらえました・・・。
よかったねー。

 私たちが嬉しかったのは、患者様の生活習慣が変わったこと。
甘いものを減らしてフルーツ中心に切り替えられたそうです。
 こちらから制限する治療は可能ですが、どうしても患者様に欲求不満がたまります。
治療の中で、患者様に悪習慣を気づいていただき、自発的に習慣が変わる・・・・、治療に時間がかかっても、患者様と一緒に歩む、そういうヘルスケア型の診療の大切さを改めて実感させてもらいました。

 これからも一緒にがんばりましょうね。

ヘルスケア型予防歯科の真髄
by healthcarenews | 2012-06-04 00:39 | 虫歯治療・MI治療

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


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