ヘルスケア通信

newshealth.exblog.jp ブログトップ | ログイン

<   2015年 01月 ( 2 )   > この月の画像一覧

精密根管治療

 今回は、「精密根管治療」の話題です。
 
 マイクロスコープの効用は、もう何度となく書いていますが、その効用の大きい治療のひとつに根管治療(歯の根の神経の管を洗浄消毒する事)があります。
 根管は、歯の中でも一番深く暗いところに開いているため、その根管を探し消毒していくのに、従来はほとんどの場合手探りで行っていました。もともと大臼歯は根管が大体何本、小臼歯は大体何本、というように大学で教えられ、その数にしたがって根管を探して治療するのですが、そこは人間の体の事、実は非常にバリエーションに富んでおり、単に決められた数だけ探していれば、その分見落としも出てくる訳です・・・。

 下の写真をご覧ください。
第一大臼歯の近心根(専門用語ですみません(汗))の拡大写真です。
大学では、この根は「通常1根管ないし2根管、そして2根管の方が多い」と習いました・・・。

しかし、3根管開いています(黄色矢印部分)。
b0119466_01112957.jpg
 滅多に無い事ですが、有るには有ります。
専門書の症例報告では何度か見たことがありますが、僕の記憶にある限り、実際に診たのは初めてかもしれません。

 マイクロスコープが無かったら見落としていたかもしれません。
大学で習った通り、2根管だけ消毒して、満足して治療を終えていたでしょう。
そうするとどうなるのか?治療当初はわからないのですが、何年か経つと見落としていた根管から感染を起こし、根っこの先に病変ができるか、あるいは膿んで腫れてきたりします・・・。
一度治療したはずなのに、なんか調子が悪い歯・・・、もちろんすべてではないですが、こんな所に原因がある時もあるのです。

 マイクロスコープを使った精密根管治療。
もはや虫歯がたくさんできて、それを端から削っていた時代は終わっています。
しっかり予防をした上で、どうしてもできた虫歯はしっかりした治療を受ける・・・。
そんな時代になってきました。










by healthcarenews | 2015-01-28 01:27 | マイクロスコープ・根管治療

MI・2  MI治療=ミニマルインターベンション=最小限治療

 今夜のヘルスケア通信は、MI治療についてです。
「MI治療」とは「ミニマルインターベンション」の略で、日本語に直すと「最小限治療」、ということになります。
これは「虫歯に対する治療方針の基本原則」をあらわす言葉ですが、まあもっと簡単な日本語に直すと、「虫歯は悪いところだけ取るようにして、歯をできるだけ削らないようにしましょう!」という考え方です。

これは理屈抜きで、まず症例をご覧ください。

術前です。
左下小臼歯の虫歯です。
以前にプラスティック充填してありましたが、歯ぐきのスキマから2次カリエス(一度治療した歯が虫歯になること)になりました。
麻酔後、5倍拡大下で治療を行います。

歯ぐきのスキマからの2次カリエスなので、かなり深い部分まで虫歯が進行していました。
大まかな部分をラウンドバーと呼ばれる機械で削り、深いところはスプーンエキスカベーターという器具で、手で慎重に削っていきます。深いところは機械では削り過ぎになることがあるからです。

下の写真は薬液で消毒しながら虫歯の除去を進めているところです。
b0119466_22104466.jpg
一昔前なら、「痛みが出るといけないから、神経取っときましょか?」ってな話になってもおかしくないくらいの深さです。少なくとも型を取ってインレーと呼ばれる銀の詰め物が詰められていたでしょう。

術後です。
最新の接着材(ボンディング材)を用いて、歯と同じ色の白いプラスティックを詰めました。
b0119466_22091154.jpg
「とりあえず」治療はこれで終了です。
この「とりあえず」の考え方は、「MI・1」の時と同じです。ご参照下さい。

 僕の現在の基本的な虫歯治療の考え方としては、まず強い自発痛(ズキズキとした痛み)や強い冷温痛(熱いものや冷たいものがひどくしみる)、咬合痛(咬むと痛い)が無ければ、深い虫歯でもまず詰めるようにしています。
 一昔前に比べ、最近はボンディング材(接着材)が非常に進化したので、深い虫歯でも、後から痛みが出てくるケースが少なくなったからです。
このボンディング材(接着材)は
・歯とプラスティックとの接着
・スキマをシールして、虫歯菌の再感染を防ぐ
・知覚過敏の予防
・歯髄(神経)の保護
などの機能を持ち、この部分は、いま日本が一番進歩しています。

小さな虫歯なら、歯と同じプラスティックを詰めるだけで、1回で治療も終わり、保険診療でかつ審美的に治療することができます。
深い虫歯でも、詰めてみて痛みが出なければラッキー!、痛みが出れば、後から小さな穴を開けて神経を取れば済むだけなので、トータル歯を削る量を少なくすることが出来、結果的に歯を守ることにつながります・・・。
ただし、咬み合わせの強い歯にはマイナスになるときもあるので、この場合は個別に要カウンセリングになります。

ただ、いつも使うオチですが、どうぞ毎日のお手入れとメンテナンスだけはしっかりやって頂きたいと思います。
予防に勝るMI治療は無いからです。















by healthcarenews | 2015-01-14 23:17 | 虫歯治療・MI治療

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


by healthcarenews
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite