ヘルスケア通信

newshealth.exblog.jp ブログトップ | ログイン

<   2015年 05月 ( 3 )   > この月の画像一覧

審美治療をより安価に手軽に・・・・

 平成26年4月より、ハイブリッドセラミクスを用いた、「CAD/CAM冠」と呼ばれる審美修復が保険適用となりました。
 適用は小臼歯に限られ、セラミックと名は付いていますがベースはプラスティックですので、それなりの欠点はあるのですが、「今まで審美修復を受けたかったけれど、高額で手が出なかった。」という患者様には、福音と言えると思います。

 症例をご覧ください。
患者様は31歳女性。
b0119466_0532485.jpg

 まず右下奥歯に銀歯が入っています。左側には口腔環境の悪化に伴う、茶色に変色した虫歯になりかけの歯が数本あります。
 でもまあ、一昔前なら30過ぎなら銀歯の1本くらいは結構当たり前の世界でした・・・。
この患者様も今回は右上の小臼歯が大きな虫歯になっており、さすがにその1本はセラミックにして審美修復して欲しい、というご希望でした。

 右横から見たところです。
右奥の銀歯が目立ちますし、そのひとつ前にも白い歯が入っていますが、変色して何か「変」です。
b0119466_0552843.jpg

 中から見てみると(鏡に映していますので左右逆に見えます)、銀歯の手前の小臼歯も銀歯にプラスティックを貼っただけのものでした。できたら下の2本も修復すればより綺麗に仕上がります。
b0119466_0534078.jpg

 
 しかし、もちろん物事には予算というものがあります。そこで、保険外のメタルボンドセラミックは保険の効かない大臼歯に1本だけ用いて、残りの小臼歯は保険のCAD/CAM冠で修復するようご提案しました。これなら保険外は1本だけなのでかなりローコストで済みます。

 術後です。
b0119466_1205959.jpg
b0119466_1211180.jpg


 術前、術後を正面からもう一度較べて見ましょう。
b0119466_1224274.jpg

b0119466_123135.jpg

 左側の変色は、ダイレクトボンディングで修復しています。
大きく変わったのは奥歯の銀歯1本ですが、口元の印象はそれだけでも大きく変わってしまうのがお分かりいただけると思います。

 さて、さきほど「一昔前は銀歯の1本くらいは当たり前」、と書きましたが、それは「一昔前」の話です。最近は、若い男性でも、あえて保険外でも審美修復を希望される方が増えてきました。
それもそうでしょう、保険システムの違いがあるとは言え、先進国でこれだけ無造作に銀歯が入るのは日本だけです・・・。

 虫歯治療のダウンサイジングとダイレクトボンディングの発達で、もはや「銀歯の1本くらいは当たり前」ではなくなってきました。もちろん、無意味にコストをかける必要はありません。きちんと虫歯予防をしたうえで、やむなく虫歯になった場合には、効率の良い審美修復を受けられたら良いと思います。











 
by healthcarenews | 2015-05-27 01:03 | 審美治療・セラミック

ダイレクトボンディング、という選択・2

 今夜のヘルスケア通信は、「ダイレクトボンディング」第2話。
カテゴリーなら「MI治療」、ミニマルインターベンション(最小限治療)の世界の話です。

 今、治療技術の進化に伴い、歯科治療は確実にダウンサイジングの方向に向かっています。
まずは症例をご覧ください。

 患者様は67歳、女性。右上2番目と3番目(側切歯と犬歯)に大きな虫歯が出来てしまいました。
術前です。
b0119466_073781.jpg

 歯の3分の1におよぶような大きな穴が開いていて、犬歯にいたっては向うが透けて見えています。一昔前なら、もう神経を取ってかぶせていた歯でしょう。

術後です。
b0119466_074580.jpg

慎重に色合わせをしてダイレクトボンディングした後、ルーペ(拡大鏡)下にて、形態を整え研磨しました。

 2例目。
 術前です。
以前詰めてあったプラスティックがある日ポロリと取れました。
b0119466_045993.jpg
中で虫歯が進行して、黒い影が透けて見えています。

 術後です。
b0119466_05765.jpg

やはりルーペ(拡大鏡)下でダイレクトボンディングを行いました。
どちらも症例も、この歯の治療は1回で終了しています。
審美的にも大変満足して頂きました。

 ダイレクトボンディングは、歯科用の強化プラスティックとボンディング材(接着剤)の進化により、ここ数年急激に発達してきた治療です。最新のボンディング材は、歯の神経を刺激しにくく、昔なら痛みが出るような深い虫歯でも神経を残して治療できるケースが増えてきました。

 ダイレクトボンディングは、審美治療、MI治療としては大変有効な治療ですが、やはり欠点もあります。少し利点欠点を整理してみましょう。
利点
・歯を削る量を最小限にできる。
・審美的に、かつ短期間(ほとんどが1回)で治療できる。
・セラミック等を用いる治療より比較的安価にできる。
・大きく歯質を削らないため、その歯が再び虫歯になった時の治療の選択肢が広い。
・最新のボンディング材は性能が良くなったため、深い虫歯でもとりあえず神経を残せる事がある。

欠点
・深い虫歯を神経を残してダイレクトボンディングした場合、後から神経を取ることが必要になる場合がある。
・プラスティックはセラミック等に較べると強度、ツヤ、耐久性が落ちる。
・特に、歯ぎしり、くいしばり、固い食べ物が好きな人にはプラスティックが破折することがあるの で注意を要する。
by healthcarenews | 2015-05-23 00:36 | 虫歯治療・MI治療

ダイレクトボンディング、という選択

 「ダイレクトボンディング」とは前歯の審美不良や虫歯を、歯科用のプラスチック(硬質レジン)を、歯に直接詰めて治療する方法です。
 以前は、むし歯を治療する際、型取りをして金属を詰めたり、かぶせたりする治療が主流でしたが、歯科用のプラスチックの進歩により、色調や強度が以前より飛躍的に上がり、色や形を歯に合わせながらダイレクトボンディングによって1日できれいに治療することができるようになりました。

 とりあえず症例をご覧ください。
術前です。
b0119466_0304132.jpg

 患者様は50代女性。左上正面の歯の審美不良を主訴に来院なさいました。
拝見すると、左上(向かって右上)正面の切歯が黒ずんで見えます。
 古くなったプラスティック充填が変色した上、乱雑な仕上げになっていたので、表面がギザギザに荒れてしまっていたことが原因です。左右の隣の歯がセラミックでかぶせてあったこともあいまって、色調や質感の差が目立ち、大きな審美不良を起こしています。
 古いプラスティックの面積は歯の2分の1にも及んでいたため、従来なら、セラミックでかぶせてしまうか、少なくとセラミックラミネートベニヤの選択になります。
 
 しかし、今回は「ダイレクトボンディング法」を選択しました。
術後です。
b0119466_039439.jpg

 古くなったプラスティックを外し、隣のセラミックにある程度色調を合わせた高強度のプラスティックを直接、歯に盛り上げていきます。

 あと、もう少し研磨と艶出しをすれば終了です。
必要以上に歯を削らず、1回で治療が終わります。

 今回は保険診療ですので単色ですが、保険外用のプラスティックを使えば、数種類の色調のプラスティックを組み合わせて詰めていくため、さらに色調や審美性を上げることができます。
セラミックでかぶせてしまう治療と較べれば、強度やツヤは落ちますが、大きく歯を削らずに済み、次に悪くなった時に治療の自由度が高い事が大きなメリットです。

 虫歯治療のダウンサイジング・・・。エコが重視されるこれからの治療です。
by healthcarenews | 2015-05-15 01:04 | 審美治療・セラミック

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


by healthcarenews
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite