ヘルスケア通信

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世界基準の滅菌システム~時代は「クラスBオートクレーブ」へ~

 当院では、1~2年に1度、テーマを決めてシステムのアップグレードを行っています。

2010年にはCTの導入、2011年には技工室の独立法人化、2012年、炭酸ガスレーザーの買い替え、2013年、精密根管治療のアップデートとマイクロスコープの導入、2014年マイクロスコープ室の個室化、とつながってきています。

そして、この2015年の目標は、滅菌システムのアップグレードとダイレクトボンディングでした。

 まずは、この夏導入した新しい滅菌システムのご紹介から。
滅菌スペース全景です。
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 新しい滅菌システムのキモは、世界基準の滅菌クオリティ、クラスBオートクレーブの導入です。
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 今回は、医療先進国のヨーロッパ規格EN13060において最高のクラスB条件をクリアしたシロナ社のDACプロフェッショナルオートクレーブを導入致しました。

 歯周外科やインプラントなどの外科的処置を含め、近年の歯科医療は非常に高度化しています。それにより、治療に用いる器材を通じての交差感染防止の標準予防策もその高度化に応じた高い滅菌のクオリティが今日では求められています。インプラント用を含むオペ器具、タービン、滅菌の難しいパックされた布類などは、こちらのオートクレーブを用いて滅菌を行います。

こちらはGC社のハイパワーウォッシャー。
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歯科用器具に付着した血液や蛋白質などを、酵素製剤で溶解洗浄したのち、90度の熱水を用いて自動洗浄する洗浄機です。

こちらはアイオニー。
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高精度のオートクレーブには、高度に精製された水が必要です。この器械は、その水を精製するための装置です。

ルブリナ。
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タービンを自動で洗浄、注油する器械です。使用したタービンはルブリナで自動洗浄、注油され、パックされた後、クラスBオートクレーブで滅菌されます。

従来型(クラスN)オートクレーブ。
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日本国内では、まだほとんど歯科医院で使われているクラスNオートクレーブです。
これでも、もちろん滅菌が不十分という訳ではありません。
形態が単純で滅菌が容易な一般歯科用器具はこれを用いて滅菌しています。

中性水(AP水)
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これは「APアクア21」という装置で、水道水、食塩、精製水、の三つより生成される次亜塩素酸(HClO)溶液です。一般的な塩素系消毒剤の次亜塩素酸ナトリウム溶液と比較して、約100倍の除菌効果が得られる優れものです。B型肝炎ウィルスなどの無毒化にも有効です。

超音波洗浄器
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使用された器具は、一度AP水の中を通ったのち、洗浄、滅菌されていきます。
by healthcarenews | 2015-09-09 23:53 | 山本歯科ツアー

変色歯のホワイトニング・3例 ~MI的審美治療~

 今回のヘルスケア通信は、「変色歯のホワイトニング」のご紹介です。

 今回取り上げる「変色歯」とは、何らかの理由で歯の神経が死んでしまって、歯の色そのものが薄黒く変色した歯の事です。

 ホームホワイトニングなどの技術の発達で、最近では割と手軽に美しい白い歯を目指すことができるようになってきました。しかし、それは神経が生きている歯の話・・・。

 1本だけ神経が死んで変色している・・・、て歯には実はホームホワイトニング剤も効かず、意外と難しい治療になって、「もう、白い歯でかぶせましょうか・・・?」って話になることも、少し前はちらほらありました・・・。
そうしたら保険の白い歯では色ツヤが悪いので、セラミックで・・・てな話になることも・・・(汗)。

 今は、MI(最小限治療)の時代です。そう簡単にかぶせる訳にはいきません・・・。
それに変色歯もちゃんと治すことができます。

 1例目
40代男性、正面前から左側2番目の歯が薄黒く変色しています(黄色矢印)。
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術後です。
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後戻りを考慮して、ややオーバーめに白くしています。
落ち着いたら古いプラスティックをやり直して治療終了です。

 2例目
やはり40代男性、正面左側の歯が黒く変色しています(黄色矢印)。
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術後です。
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この症例は、かなりドンピシャと色が合いました。
ここまでピッタリ、と色が合うことはなかなかありませんが、削らなくて本当に良かったと思う症例です。

 3例目
今度は40代女性。
やはり神経が死んでから、そこそこの年数が経過してから変色が気になり始めますので、患者様もどうしてもこの年代になるものと思われます。
術前、右下の正面の歯が(黄色矢印)やや褐色に変色し始めています。
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下の歯ですので、深く咬んでしまうと、前歯が見えなくなるので脱脂綿を咬んでもらってます。
少し見にくいですがご容赦下さい。
術後です。
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 変色歯のホワイトニングは、変色した歯の裏に穴を開け(注、根管治療は必要な場合があります)、3~4回薬を交換し、あとの穴をプラスティックで埋めるだけの割と簡単な治療です。
歯の表面を大きく削りかぶせる治療と違って、MI(最小限治療)の理念に則ったものです。
費用も1万5千円から2万円ぐらいで、セラミックの5分の1ぐらいのコストで済みます。

 もちろん、それなりのデメリットもあります。
まず、色がどの程度白くなるか、やってみないとわかりません。
また、強度もプラスティックをそのまま詰めただけの強度です。
固いせんべいをその歯で咬み割ったら、割れたのは歯のほうだった、って文字通り笑えない話になる可能性もあります。

 単純に強度だけを比べたら、丈夫な心棒を入れて、セラミックでかぶせたほうがはるかに強度は上です。また。複数の歯を並んで白くするのであれば、セラミックの方が安定して簡単に審美治療が行えます。

 適応はケースバイケースでしょう。
気になる方は、とりあえずご相談下さい。
by healthcarenews | 2015-09-08 00:15 | ホワイトニング

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


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