ヘルスケア通信

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虫歯治療の奥の手 - 移植という選択 -続報

今回のヘルスケア通信は、2011年10月に報告した「虫歯治療の奥の手 - 移植という選択 -」の続報です。
 前回に続き今回も続報となりました。
まあ、当院は特殊な症例や、長期経過を追う症例がわりと多いので、いろいろな理由で続報、ということになります。治療はかぶせて、はい終わり!ではなく、その後のメンテナンスの中で、10年後20年後を考えて仕事をしています。
今後も、おいおい「続報」はしていきたいと思います。

 改めて、「虫歯治療の奥の手 - 移植という選択 -」の続報です。
詳細は、リンクを張っておきますのでそちらもご覧ください。
 術前写真と概要だけ述べておきます。
初診時、左下奥から2番目の歯が大きな虫歯になりました。これは第2大臼歯と呼ばれる歯で、奥歯の噛み合わせを支えるとても大切な役目をしています。
しかし、その後ろにある親知らずの影響で虫歯になってしまいました。
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レントゲンでも大きな虫歯が見えています。
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抜いた第2大臼歯です。移植するのはこの後ろの親知らずです。
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当院では、このような症例では、よく親知らずの移植を行うようにしています。
意外(と言ってはなんですが・・・)と成功率は高く、有効、有益な治療です。
親知らずの治療は抜くだけではありません。
「生えてるものは親知らずでも使え・・・・(-_-;)」

術後です。
まるで、初めからそこに有ったかのような顔をして収まっています。
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ジルコニアセラミックで修復しました。
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 移植は特殊な治療のように聞こえますが、特殊になるのは、他人の体から移植する場合で、自分の体から自分の体に移すのは、免疫反応もなく、多くは予後良好となります。

 奥歯は、噛む力を確保し前歯の破壊を防ぐために、インプラントも含め、どんな治療を選択しても残しておきたい重要な部分です。
 親知らずと第2大臼歯は、咬合力を連携している場合もあり、私自身は、何の症状もない親知らずを盲目的に抜歯する治療には疑問を感じています。
 親知らずまで、きちんと歯ブラシをするのは大変ですが、患者様それぞれのリスクに応じて、親知らずを抜歯するのか、あえて残して将来に備えるのか、考えるようにしています。
by healthcarenews | 2016-02-22 00:09 | 歯の外傷(ケガ)・移植・再植

重症の虫歯に対して歯周外科手術(歯冠長延長術)で治療した症例・続報

 今回のヘルスケア通信は、2014年12月の報告させてもらった「重症の虫歯に対して歯周外科手術(歯冠長延長術)で治療した症例」についての続報です。

 この症例については、まあ、上記のリンクをご覧ください。
ブログの最後に「また新しい歯が入れば報告したいと思います。」と書いたっきり・・・(^^;。
まあ、忘れていたわけではないですが、他の症例にも新しい治療にも時間と気を取られてズルズル、と・・・。のびのびになってましたm(__)m。

 では、まずとりあえず術前写真だけでも。
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で、術後です。
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 改めてカルテをめくると、初診が平成25年の4月1日になってますので、術後写真の日付までは、丸2年と1か月の時間がかかっています。この患者様、本当にがんばられました!(^^;
まあ、くどいようですが、術中経過は「重症の虫歯に対して歯周外科手術(歯冠長延長術)で治療した症例」をご覧ください。

 初診時は、いつもマスクをして生活されている状態でした。歯科恐怖症で、診療台に座っても、怖くてじっと座ってることができず、マスクも外してくれませんでした。まあどこの歯科医院に行っても「歯を抜いて入れ歯を入れましょう」と言われるばかりで、それはまだうら若いお嬢さんにとっては酷な話だったでしょう。

 長い時間と紆余曲折はありましたが、術後すぐに結婚され、いまでは子供も出来て、お幸せにされています。がんばってくれて本当に良かったなあと思っています。もちろん定期的なメンテナンスにも必ず来てもらっています。

 ただし、ここまで悪くなった歯が、ではいつまでこのままで使えるのか?、というと、正直、大きなことは言えません。次は、歯の破折、という問題に直面することもありますし、もともと虫歯リスクが高い方ですので、数年後には新しい虫歯ができる可能性もあります。メンテナンスのたびに、ドキドキ、薄氷を踏む思いですが、できるだけのことはさせていただこうと思っています。これからもがんばって下さい。


by healthcarenews | 2016-02-17 13:33 | 歯周病治療

インプラントを用いたプチ矯正(インプラント矯正)について

 今回のヘルスケア通信は、インプラント(ミニインプラント)を用いたプチ矯正についてです。

 このインプラント矯正、正確に書けば、矯正の理論から説明していかないといけなくなるので省略しますが、簡単に言えば、「1~2本だけ歯を動かすなら、ケースによってはインプラントを使えば大きな装置をつけなくても簡単に矯正できますよ!」って話です。

 まずは症例をご覧ください。
39歳女性。右上の糸切り歯(犬歯)が出っ張っているのを昔から気にされてはいましたが、かといって高額な費用を払い、大きなワイヤーをかけて長期間矯正するほどでもなく、長い間放置をしていました。
 術前です。右上(向かって左側)の犬歯が出ています。いわゆる「八重歯」の状態です。
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 幸い、歯を動かすスペースは十分に有りましたので(矯正の場合、この「スペース」が大変重要になります。)インプラント矯正で、犬歯1本だけ矯正することにしました。

 上あごの内側にミニインプラントを1本だけ入れます。
そして、動かしたい歯にボタンを付けて、あとはゴムをかけるだけです。
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 ミニインプラントは大きな手術も要りません。少量麻酔をしてねじ込むだけなので5分で済みます。
他の歯に大きなワイヤーがかかったりしませんので、違和感も最小で、物が挟まったり、歯磨きが難しかったり、舌が傷ついたりするリスクも最小で済みます。
角度を変えて見てみましょう。
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これだけです。

 1か月後。
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歯が動いてきています。並行してクリーニングもしているので、歯肉炎を治って、お口の中がスッキリしています。

 3か月後。
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さらに歯が動いて、ほぼ良い位置に収まっています。

 あとはゴムをワイヤーに替えて、しばらく保定です。
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 改めて術前です。
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 動的治療は3か月で終了。治療中、痛みも無く、ほとんど違和感もなく過ごしていただくことができました。僕はフルマウスの全体矯正をやらないので、現在の相場を知りませんが、費用的にも全体矯正に比べ、5分の1から10分の1くらいの費用で済んだのではないでしょうか?

 もちろん、すべてのプチ矯正がインプラント矯正の適応になる訳ではありませんが、いままで難しかった治療が、割と簡単にできるようになったという点で、インプラント矯正は画期的な技術と思います。

 
by healthcarenews | 2016-02-17 12:09 | インプラント

セラミック、ダイレクトボンディング、ホワイトニングを駆使して審美修復を行った1症例

 今夜のヘルスケア通信は、審美修復カテゴリー。
「セラミック、ダイレクトボンディング、MTM(プチ矯正)、ホワイトニングなどを総動員して行った審美修復」についてです。

 まずは術前をご覧ください。
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患者様は52歳男性。左右の奥歯の銀歯の審美修復を希望され来院されました。
術前写真の両奥には銀歯が見えています。
一昔前は、奥歯にこんな銀歯が入っているのは当たり前の感がありましたが、虫歯そのものが減ってきたせいか、今では奥歯の銀歯でさえ敬遠され、審美修復を希望される方が増えてきました。

 精査したところ、両奥歯の咬合が低くなっていたため、まずは仮歯を入れ咬合を確保し、それから前歯のすき間を無くしていく治療をすることにしました。

 まずは奥歯を仮歯に替えました。(下、写真)
前歯はダイレクトボンディングで修復することにしましたが、このまま、正面のすき間だけ詰めると、前歯2本だけが異常に大きな歯になるため、思うほど審美的ではありません。
そこで、MTM(プチ矯正)で、すき間を調整したのち、修復することにしました。

 すき間が開いている前歯にプラスティックでボタンを作ります。
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両前歯にゴムをかけ、引っ張り寄せます。
同時に咬合も上げていきます。
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正面の歯と、その左右の歯のすき間のバランスが取れるところまで寄せていきます。
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両奥のセラミック修復を施します。(この時点で右上だけまだ仮歯です。)
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修復後、ホワイトニングを予定していたため、この時点では天然歯より、少し明るめの色で修復してあります。

 前歯のすき間にダイレクトボンディングを行います。
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 ここからホワイトニングに入ります。
やや白くなっています。
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 ホワイトニング継続中。
天然歯とセラミックの色調の差が目立たなくなってきました。術後です。
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改めて術前をご覧ください。
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時間はかかりましたが、術後は、
「口を開けて笑えるようになった。」
「自信を持てるようになった。」と喜んでいただけました。

 特に、前歯は、ダイレクトボンディングにより、ほとんど削らずに修復を行っています。
ボンディング技術が発達した今ならばこその良い治療になったと自負しています。
by healthcarenews | 2016-02-14 23:44 | 審美・ダイレクトボンディング

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


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