ヘルスケア通信

newshealth.exblog.jp ブログトップ | ログイン

<   2016年 10月 ( 1 )   > この月の画像一覧

失われた歯を取り戻す・・、本当の意味の「修復」を目指して・2

 今夜のヘルスケア通信は、「失われた歯を取り戻す・・、本当の意味の「修復」を目指して」の2回目、「ダイレクトボンディング」の話です。

 最近、たびたびお伝えしていますが、ダイレクトボンディングは、今、僕が最も力を入れている治療のひとつです。
もちろん、予防はもちろん、根管治療やインプラント、移植治療など、精力的に取り組んでいる治療は数多くありますが、その中でも、ダイレクトボンディングは、ここ数年、急速に進化し、かつ、数多くの患者様に、その恩恵を受けてもらえる治療だからです。

 まずは、症例をご覧ください。
患者様は47歳、女性。右下に違和感をおぼえて来院されました。
診察のところ、右下第一大臼歯に詰めてある銀歯が古くなって、中で虫歯になっていました。
術前写真です。
b0119466_23480600.jpg
 小学校のころ、学校検診で虫歯が見つかって、いつの間にか詰められた銀歯・・・。よくある話です。
よく見ると、銀歯のすき間のセメントが溶けて、中に虫歯が拡がって黒くなっています。
実際、開けてみるとかなり深い虫歯になっていました。神経を取るかどうかぎりぎりのラインです。
 古い銀歯は、結構こうなっていることが多いです。いわゆる「保険」のセメントの平均寿命は7年と言われています。
早く気が付けばいいのですが、ここが昔の治療の怖いところです。

 術後です。ダイレクトボンディングを行いました。
b0119466_23483576.jpg
 深い虫歯を、染色剤を用いて虫歯の部分だけていねいに除去し、色合わせをしながら、天然の歯と同じように彫刻していきます。
「きれいな歯が戻ったのは、小学校以来だわ。」患者様からうれしいコメントをいただきました。
 虫歯は深いですが、後で痛みが出れば、歯の上から穴を開けて神経だけを取り、また元のように綺麗に詰めれば済む話です。
 ここが「ダイレクトボンディング」のいいところです。セラミックや金属等でかぶせてしまっていたら、外してやり直さないといけません(汗)。

 2症例目。
49歳、女性。
下の写真、黄色矢印の小臼歯の銀歯を外してダイレクトボンディングを行いました。
b0119466_23503759.jpg
 術後、下の写真はマイクロスコープによる拡大写真です。
その歯の隣の歯の治療を顕微鏡下で行ったのですが、顕微鏡で見ても天然の歯と区別がつかない、我ながらかなりリアルな出来栄えに思わず写真をパチリ(自画自賛(;^ω^))。

b0119466_23532553.jpg
 色調を合わせ、咬み合わせの溝をリアルに再現するのにかなりの時間がかかりますが、それだけの価値はあります。
詰め物と自分の歯の境い目がほとんど分からないシームレスな仕上げは、金属では絶対に実現できない領域です。
(ちなみに、出血しているのは隣の歯です。ダイレクトボンディング自体は出血するような治療じゃありませんのでご安心下さい。念のため・・・。)

ダイレクトボンディングのメリットを整理しておきましょう。

1.まずなにより金属を使わないため審美的である。
2.天然歯に近い、リアルな修復が可能。
3.金属を使わないため、金属アレルギー等の心配がない。
4.術後のフォローアップも自由度が高い。
5.いわゆる「セメント」を使わないため、それが「溶ける」ことによる2次虫歯の心配がない。
6.セラミック修復に比べると安価にできる。

もちろんデメリットもあります。
1.金属やセラミックに比べると強度は落ちる。
2.そのため、硬いものを無造作に咬むことにより欠けたりすることもある。(修復は可能)
3.保険のプラスティックに比べれば変色は少ないが、セラミックに比べれば、長期的に見て変色する可能性はある。
4.保険外診療である。etc.

 時代はメタルフリー(金属を使わない治療)に向かっています。
口の中に安価な金属を入れているのは日本人だけだと言われています。
大きな虫歯があれば日本は保険診療が完備していますので、金属使用もやむを得ないですが、予防が発達し、MI治療(最小限治療)が当たり前になった今日、少しずつでもいいのでメタルフリーを目指して行きたいと思っています。

ダイレクトボンディング治療、1本30,000円~



by healthcarenews | 2016-10-17 22:01 | 審美・ダイレクトボンディング

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


by healthcarenews
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite