ヘルスケア通信

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「メタルフリー」へと続く道・Part4 銀合金について

 今夜のヘルスケア通信は、「メタルフリー」へと続く道・Part4 銀合金について、です。
 歯科用金属の紹介も、「アマルガム」、「金銀パラジウム合金」、と来て、今回のテーマは「銀合金」です。

 銀合金の組成は、銀72%、インジウム12%、スズ9%、、亜鉛7%、などなどです。
 貴金属が含まれていないため、銀合金は金銀パラジウム合金より安価で、また柔らかく削りやすく、細工が楽ですので、主に「金属の土台(メタルコア)」として使われてきました。

 写真をご覧ください。
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 黄色矢印5本が金属のメタルコア(金属の土台)、赤矢印3本がまだ根管治療中の歯です。この治療が済んだら、根管治療で開いた穴の中に芯棒を入れ土台を作り、かぶせていきます。

 下の写真は、その後です。
治療中の前歯3本に、土台が入りました(2本のメタルコア、1本のプラスチックコア)。
 両奥歯の土台の部分は、白い歯(クラウン)でかぶせました。前歯の土台も、もちろんこの後クラウンでかぶせています。
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 主に、土台とクラウンの関係は、下のような感じになります。

神経を取る→芯棒を入れて土台を作る→周りを削って型を取る→クラウンでかぶせる。

 メタルコアは、もう何十年もの歴史がある、治療技術が確立した治療法です。
 また型を取って作るため、歯の場所や、歯科医師の技量に左右されない精度の高い治療法でしたし、一度に何本もの歯を治療するときは、いっぺんに土台が作れて便利な治療法でもありました。そして、金属を入れる事で歯を丈夫に補強できるとも考えられていました。
 ですので、「接着治療」が確立する前までは、このメタルコアが一番丈夫で良い治療法だと思われていました。

 しかし、金属である以上、メタルインレーと同じような欠点を持っています。
治療して年数が経った土台を外してみると、中のセメントが溶けて、こんな風になっています。
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 しかし、メタルコアには「セメントが溶ける」より、もっと怖い「結末」があります。
それは、メタルコアが歯より硬い材質でできているため、メタルコアの尖った部分が「くさび」の役目をして、噛んでいるうちに歯が割れてしまう事です。

 下のレントゲン写真をご覧下さい。メタルコアの部分、黄色矢印の部分で歯が割れています。
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 下のレントゲン写真もメタルコアですが・・・・、
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 赤矢印の歯は、歯が割れてメタルコアが取れてしまいました。黄色矢印の歯は、ヒビが入ってそこから感染し病巣ができています。
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以下も同様の症例です。
下の写真。いつも歯ぐきが腫れて不具合が続いていた前歯です。
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 レントゲンを撮ると、メタルコアと歯の間にスキマができています。
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 メタルコアが入っている歯ですが、隣の歯とつながっているの外れては来ませんでした。
外してみると・・・、割れています・・・。
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お口の中もご覧ください。
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外れてきたメタルコアです。
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 エンピツみたいに尖っている部分がメタルコアの先の部分です。ここが「硬いくさび」になって歯が割れてしまいます。

 歯が割れてしまった場合の治療法は、原則として抜歯になります。今回レントゲン写真で紹介した歯も、残念ながらすべて抜歯になっています。

 念のために書いておきますが、メタルコアの歯すべてが割れてしまう訳ではありません。
 ただ傾向としては、もうすでに「重症の虫歯だった歯」にメタルコアが入った場合、歯が割れる確率は高くなります。また噛む力が強い部分とか、歯の本数が少なくて、少ない歯に無理な力がかかる場合も要注意です。このような歯は、メタルコアで無くても割れる確率は高いのですが、メタルコアの方がより多く割れるのはたしかです。

 歯科医師側も、実はこのことは早くからわかってはいたのですが、メタルコアに代わる良い治療法がなかなか開発されなかったため、長い間、この欠点は解消されませんでした。

 しかし現在では、金属の芯棒の代わりにグラスファイバーの芯棒を使った「ファイバーコア」と呼ばれるプラスチックコアが開発されました。
 プラスチックと言っても最新のプラスチックは劇的に強度が上がり、歯と同程度の強さと硬さを持っています。それを「歯科用接着剤」を用いて歯と一体化させることで、さらに強度を上げることができます。またグラスファイバーの芯は柔軟性を持ち、メタルコアのように硬くないため、歯が割れるリスクを減らすことができます。

 この「ファイバーコア」は、開発された当初は保険が利かなかったため、高額でなかなか普及しませんでした。しかし、数年前から保険適用できるようになったため、現在、当院ではメタルコアはまったく使わなくなり、新しく根管治療をして作るコアは、ほぼ100%ファイバーコアを使うようになっています。
この点では、コアに関しては「メタルフリー」を達成した、と言えるでしょう。

 下の写真が「ファイバーコア」です。黄色矢印の先にある半透明の丸がグラスファイバーの芯の部分です。
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 ファイバーコアのメリットはこれだけではなく、例えばオールセラミッククラウンを入れる時など、土台に白いファイバーコアを入れておけば色調をキレイに出すことができます。
 
 このファイバーコアは、「接着治療」が高度に進化したおかげでやっと開発できた治療法です。
「接着治療」は、実は日本が常に世界をリードしてきました。折しも、先日、その「接着治療」をリードしてきた東京医科歯科大学の田上順次教授の講演を聞きに行ってきました。この30年余りの「接着治療」開発の経緯や実験データなどを見せて頂き、改めて「接着治療」への信頼を確かなものにしました。

 マイクロスコープや、歯科用CT、インプラント、そして「接着治療」など、最近の歯科治療の進化は、30年前の歯科治療を知る僕としては、もう「隔世の感」があります。
 昔、できなかった治療が、今は確かにできるようになっています。しかし、歯科治療の原則は変わらないと思います。
 どんなに技術が進歩しても、まずはそれに頼らないように、予防が第一。次に早期発見と、最小限の治療。そして精密な治療です。



by healthcarenews | 2019-02-16 23:45 | 虫歯治療・MI治療

「メタルフリー」へと続く道・番外編 クラウン(かぶせ物)について

 今夜のヘルスケア通信は、「メタルフリー」へと続く道・番外編、クラウン(かぶせ物)についてです。
今回は、前回までのメタルインレーの記事に対しての補足版と思ってください。

 とりあえず写真です。
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 念のため、改めて説明を加えておきますが、黄色矢印の全部銀歯になっている歯が「クラウン」。
その隣(赤矢印)、一部歯が残って、一部銀歯になっている歯が「メタルインレー」です。

 メタルインレーは、前回、ある程度説明をさせてもらいましたが、歯の一部分に虫歯があったため、そこを削って型を取って、銀の詰め物をしたものです。
それに対し、クラウン(かぶせ物)は、歯の周囲を一層全部削って、全体をかぶせたものです。

 では、何故そういう治療をしたのか?おそらくここが一番大事な所だと思います。誰でも、大きな銀歯は入れたくないでしょうから・・・。
でもクラウンを入れるのはそれなりの大事な理由があるのです。

 「クラウン(かぶせ物)」でかぶせる場合、ごく一部の例外を除いて、ほとんどは神経を取った歯です。
神経を取った歯は、神経の部分に大穴が開いている上、もともとの虫歯の部分も大きく歯が削ってあるため、大なり小なり「もろく」なっていきます。そのため、歯の周囲を取り囲むようにしっかり包んでおかないと、噛んだ時に歯が割れてしまうのです。

 まだ、歯の上の方だけで割れた場合はましですが、時には根っこの方まで割れてしまう事があり、そういう場合は抜歯になることがあります。
それを避けるために、神経の穴(根管)に芯棒を入れ、丈夫な土台(コア)を作った上で、その周囲を一層削りすっぽりとかぶせる「クラウン」という治療法をやむなく選択しています。

 症例をご覧ください。
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 神経を取って、土台(コア)が作ってある歯です。
黄色矢印が金属でできた「メタルコア」。赤矢印がプラスチックでできた「レジンコア」です。

 下の写真は術後です。大臼歯2本は金属のクラウン、小臼歯2本はプラスチックのクラウンでかぶせました(下写真)。
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現在では、グラスファイバーの芯を入れた「ファイバーコア」というコアも出来ています(下写真黄色矢印)。
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 クラウンは「銀歯」とは限らず、セラミックを使った「セラミッククラウン」もあります(下写真)。
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  クラウンは、メタルインレーに比べると、セメントがカバーする部分も多く、また咬合力学的にも力のかかり方が安定しているため、多くはメタルインレーより長い寿命が期待されます。
 しかし、反面、メタルインレーより多くの歯を削ってある事と、神経が無く知覚が無い歯であるため、歯の治療としては最終段階まで来ており、「雑」に作られたり、歯磨きなどの管理が悪かったりすると、スキマから入った虫歯が、今度は見えない中の部分で知らないうちに大きくなって、クラウンの寿命が来た時には、もう抜歯になってしまう可能性も高くなります・・。言わば「両刃の剣」と言えるでしょう。
 
 もうひとつ、クラウンの寿命を決める大きな因子として、コア(土台)の問題があります。
クラウンの寿命は、このコア(土台)の治療法次第と言っても過言ではないくらい、現在ではコアは重要な役割を果たします。

 前にも出てきましたが、コアには、メタルコア、レジン(プラスチック)コア、ファイバーコア、などがあります。
次回のテーマは「クラウンの寿命を左右するコア」・・・。中でも、「銀合金」が使われている「メタルコア」がメインテーマとなります。
 
 
 
 

by healthcarenews | 2019-02-13 23:11 | 虫歯治療・MI治療

「メタルフリー」へと続く道・Part3 金銀パラジウム合金について 後編

 今夜のヘルスケア通信は、「メタルフリー」へと続く道・Part3 金銀パラジウム合金について、の後編です。

 前編終盤で、歯と金属はあまりに性質が違いすぎるため、クラウンはともかく、メタルインレー(金属の詰め物)は、治療後数年も経つと明らかに劣化していく、と書きました。そして、これはメタルインレー治療の大きな欠点、と書きました。

 この「メタルフリー」へと続く道・Part3のテーマは、金銀パラジウム合金の欠点と言うよりは、実は「メタルインレー治療そのものの欠点」と言えます。

 メタルインレー治療は、虫歯を治療するためには、保険診療で出来て、丈夫で手軽で、とりあえず安価に虫歯を詰めるには非常に便利な治療法です。
 ですので、今でも普通に行われていますし、当院でも普通に行っています。
 でも、その裏には大きな欠点が潜んでいる事も知っておいて頂きたいと思います。今夜はまず、その検証からです・・・・。

 下の写真をご覧ください。
古いメタルインレー(金属の詰め物)ですが、歯との間にスキマが出来ています。
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 金属を外してみると・・・・、中でセメントが溶けてこんな風になっています。
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 メタルインレーの平均寿命は5.4年(口腔衛生学会データ)。上の写真のような症例は毎日のように見かけます。
 こうなる原因はいろいろですが、大きな根本的な原因のひとつが、歯と金属は性質が大きく違う、という事です。

 その性質とはなんでしょう?
ひとつはその硬さ。歯と金属は硬さが大きく違います。
 特に奥歯は咬む力が強いため、金属そのものは硬くて丈夫で長持ちしても、その周囲の歯が欠けて、ひび割れやスキマができてしまいます。

 もうひとつは熱膨張です。「熱膨張」ってむずかしい言葉ですが、要は熱い物、冷たい物を食べた時のミクロの目で見た時の変形のしかたが全然違うという事です。
 歯はほとんど冷熱の温度による変化がありませんので、詰めてある金属だけが、熱い物や冷たい食べ物により膨張と収縮を繰り返しているうちに、着けてあるセメントが溶けて、歯との間にスキマが出来てしまうのです。

 いずれにしても、そのスキマから、虫歯菌が入り、知らないうちに虫歯になってしまうのです。
 もう少し、写真を見ながらご説明しましょう。
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 上の写真は、メタルインレー(金属の詰め物)をして、長期間経っている歯です。
 ひとつは貴金属の「金」、ひとつは金銀パラジウム合金が入っています。
 よく見ると、どちらも歯から浮き上がってしまっています(黄色矢印)。金銀パラジウム合金の方は硬いのでヒビまで入っています(赤色矢印)。
 角度を変えて見ましょう。
下の写真。スキマが開いて(黄色矢印)ヒビが入っています(赤矢印)。その下は黒く変色し、虫歯になっています。
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 次の症例です。下の写真は、一見、何の異常も無いように見えますが、「時々、違和感がある」歯です。歯科治療をしていて、「時々、違和感がある」って言う訴えは、診断に苦しむことが多々あります。
 そしてメタルインレーはレントゲンを通さないため、ますます虫歯の診断を難しくします。
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 下の写真、大きい歯の方の銀歯を1本外してみると、これだけ虫歯ができかけています。
 セメントが溶けたスキマから虫歯が感染したのです。
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 別の症例をご紹介しましょう。
メタルインレー(金属の詰め物)がポロリと外れてきました。自分から取れてくるインレーは要注意です・・・(-_-;)。
詰め物の裏側は真っ黒になっています。
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 歯の方はと言うと・・・・、もうこれだけ深い虫歯になっています(下写真)。
 でも、外れるまで何の痛みもありませんでした・・・。
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 同様の症例をもうひとつ・・・。
下の写真、ポロリとメタルインレーが取れてきました。やはり症状はありませんでした・・。
黄色矢印部分が黒くなっています。
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歯の中は、と言うと・・・。
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こんな状態です。
試しに一度、元の歯に戻してみると・・・・、
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スキマが開いたり、歯が欠けているのが判ります(黄色矢印部分)。

 最初にも書いたように、もう、このような症例は、毎日毎日見ています。
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銀歯を外すと・・・、
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こうなっています・・・。

コレも・・・。
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コレも・・・。
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メタルインレーがポロリと外れてきた後の歯の写真です・・・。

 メタルインレー・・・・金属の詰め物の本当に怖い所、本当の欠点は、実はココなのです。
欠点をまとめてみましょう。

1. メタルインレーと歯は性質が違いすぎるため、治療数年後にはスキマやヒビ割れが開く事が多い。
2. 開いたスキマからセメントが溶けて虫歯が入り、気が付かないうちに虫歯が進行する。
3. インレーの2次虫歯の症状は、「違和感」程度で痛みが出にくいため気付くのが遅れる事がある。
4. メタルインレーはレントゲンを通さないため、初期は診断が難しい。
5. インレーが取れてきた時には大きな虫歯になっている事がある。

 治療をしても、また悪くなる・・・。削ったら、またまた虫歯になって、そのうち神経も取って、また虫歯になって結局いずれ歯も抜いて・・・。
かつて、それが「当たり前」の時代がありました。
 治しても、治しても、すぐまた虫歯になって患者さんが「痛い」と戻ってくる。虫歯の予防法もわからず、歯磨きすらまともにしてくれない時代・・・。
メタルインレーは、そんな時代に開発された、虫歯を簡単に治療して「噛むことができる」ようにする、当時としては当たり前の「良い治療」でした。
 その治療が「また悪くなる事」は当たり前でしたので「欠点」ではありませんでした。

 アマルガムのように「環境汚染」の問題もありませんので、メタルインレー治療は小さな虫歯治療なら、今でもコンポジットレジン(プラスティック)治療と並ぶ有力な治療の選択肢です。

 しかし、現代では虫歯の予防法も発達し、昔のように次々と虫歯になることは無くなりました。
 また、治療法も材料も高度に発達しましたので、現在では、接着治療など、治療法と材料を選ぶことにより(もちろん予防が大前提ですが・・)、より長期間、歯の寿命を延ばすことができるようになりました。

 当院では、現在メタルインレーの治療でも、虫歯の深い所や削った部分の内面を、接着剤やコンポジットレジン(プラスティック)を使ってカバーし、2次虫歯になりにくいように配慮しています。また、それをすることで、術後、冷たいものがしみたりする事も減らすことができます。

 しかし、それでも、金属そのものの欠点は、完全には解消できません。
そこで、次なるステップアップとして出てくる治療法が「メタルフリー」、金属を使わない治療なのです。

 金銀パラジウム合金とメタルインレーの話はここまでにしておきます。次回は、番外編として、「クラウン」・かぶせ物の話をします。

 最後にメタルインレーの「メタルフリー」修復症例を挙げておきます。
大きなメタルインレーを除去し、「メタルフリー」修復をする場合、当院では多くは「ダイレクトボンディング」か「セラミックインレー」を用います。
 この症例では、セラミックインレーを用いています。
ダイレクトボンディングとセラミックインレーについては、また近々改めてご紹介したいと思います。

 患者様は38歳、女性。
術前です。
大臼歯に2本、メタルインレーが入っています。
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術後です。
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 大臼歯2本をセラミックインレーで修復しました。
 セラミッククラウンではありませんので、一部分に自分の歯が残っているのですが、どこまでがセラミックで、どこまでが自分の歯か判別が付かないのがわかって頂けると思います。隣の小臼歯の古いセラミックインレーと比較してみて下さい。
 現在の「接着技術」はここまで来ています。境い目と段差が無い接着技術が虫歯菌の侵入を防ぎます。 









by healthcarenews | 2019-02-06 00:32 | 虫歯治療・MI治療

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


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