ヘルスケア通信

newshealth.exblog.jp ブログトップ | ログイン

当院のこだわり・4 MI治療(最小限治療)へのこだわり

 定期的にバイオフィルムを除去する事で、虫歯や歯周病になる可能性は大幅に減りますが、残念ながら絶対に虫歯にならないといいう訳ではありません。

 1度大きく削ってしまうと、次に再発したときにはさらに病変は大きくなります。ですから、もし虫歯になってしまったときは、まずは病変を正確に診断して、できるだけ歯を削らずに最小限の治療で済ます必要があります。

 

 治療におけるこの考え方がミニマルインターベンション、MI治療(最小限治療)なのです。予防歯科はその究極の姿といえます。                      

 現在では、歯への接着材が飛躍的に進歩したため、昔なら痛みが出るため神経を取っていたような深い虫歯でも、もともと自覚症状がなければ、かなりの確率で神経を残せることを経験しています。


 当院では、10年後、20年後に歯がどのように変化していくかを考え、できるだけ歯を減らすことがないよう考えて治療を行っています。


写真・「ダイレクトボンディング」という治療法(保険外診療)で、歯を削る量を最小限にして審美治療を行っています(黄色矢印部分)。

上の画像が術前、下の画像が術後です。

当院のこだわり・4 MI治療(最小限治療)へのこだわり_b0119466_00180873.jpg
当院のこだわり・4 MI治療(最小限治療)へのこだわり_b0119466_00183642.jpg


# by healthcarenews | 2023-03-25 20:05 | 当院の7つのこだわり

当院のこだわり・5 根管治療へのこだわり

 健康な歯の根の中には、神経や血管(まとめて歯髄と呼ばれています)が通る孔(根管)が開いています。


 虫歯が歯の神経(歯髄)まで進行した場合や、神経が死んでしまったり、過去に神経を取った歯に、再び細菌が入って感染を起こした場合には、「根管治療」と呼ばれる治療が必要になります。


 根管治療とは、その根管の中の痛んでいる神経を取ったり、または、以前に神経を取った歯に細菌が入って炎症を起こした場合に、その感染した根管を清掃、消毒した後、再感染しないように、その管をセメントで密封する治療です。詳しくはこちら


 その成功のために最も大事なことは、根管に再感染させない(細菌を入れない)ことです。

しかし、お口の中は、実は細菌の多い所で、しかも根管は、形が非常に複雑で、さらに、歯の先にある歯根膜は、非常に繊細なセンサーになっています。

そのため、確実な治療にはかなりの精度と注意と根気と時間が必要になります。


 その根管治療を少しでも確実に、苦痛少なく行うために、当院では次のようなことにこだわりをもってやっています。

1. 根管治療時の麻酔の使用

2. 隔壁(かくへき)の作製、ラバーダム、クランプなどの使用

3. 手巻きの脱脂綿(ブローチ綿栓)を廃止し、すべて滅菌済みのペーパーポイントの使用

4. 根管バキュームの使用

5. 根管貼薬剤としてのホルモクレゾール(ホルマリン製剤)使用の廃止と水酸化カルシウムの使用

6. マイクロスコープ、ルーペの使用

7. 根管治療専用室(マイクロスコープ室)の設置


まず、

1. 根管治療時の麻酔の使用、についてですが、歯根は非常に敏感なセンサーがついていますので、治療時に痛みを覚えると、その痛みをセンサーが記憶して難治性の痛みが残ることがあります。この予防のために麻酔を行います。もちろん治療そのものも麻酔をしておいた方が楽だと思います。


2. 隔壁(かくへき)の作製、ラバーダム、クランプなどの使用

これは、根管内になるべく再感染を起こさせないためです。隔壁やラバーダム、クランプをかけることによって唾液の浸入を防ぎます。


3. 手巻きの脱脂綿(ブローチ綿栓)を廃止し、すべて滅菌済みのペーパーポイントの使用

これも、再感染を防ぐためです。いまでも脱脂綿をブローチと呼ばれる針に手巻きで巻いて根管内の水分や汚れを拭き取る医院は多いと思いますが、まず脱脂綿を手巻きする時点から、再感染のリスクが生じてきます。そのため当院では手巻きの脱脂綿を使わず、あらかじめ滅菌された使い捨てのペーパーポイントを使っています。


4. 根管バキュームの使用

これも再感染の防止のためです。根管内の水分や洗浄剤を剤を超小型のバキューム(吸引機)で吸い取ります。

これで、ほとんど水分をあらかじめ吸い取っておくことで、少量の滅菌ペーパーポイントで根管内を乾燥させることができます。

水分が残っていると消毒剤の効き目が落ち、また細菌の繁殖の余地になります。


5. 根管貼薬剤としてのホルモクレゾール(ホルマリン製剤)使用の廃止と水酸化カルシウムの使用

ホルモクレゾールはかつて便利な根管消毒剤として使われていましたが、現在では刺激が強すぎるため否定され始めています。

まだ使っている医院は多いと思いますが、当院では全廃しました。現在の根管消毒剤は、水酸化カルシウムが推奨されています。


6. マイクロスコープ、ルーペの使用

根管は、非常に複雑で、かつ直接目視しにくい所に開くため、治療には必ずルーペを用いています。

さらに難症例には、マイクロスコープを使うようにしています。


7. 根管治療専用室(マイクロスコープ室)の設置

当院では、この根管治療を、集中して行うために、根管治療専用室を設けました。

その部屋には、マイクロスコープ(歯科用実体顕微鏡)を設置し、根管治療の難症例にも対応できるようにしています。

マイクロスコープは、チェア前に置いてある大型モニターとリンクしており、記録したマイクロスコープの画像を見ることができます。

また、全体の壁を鉛でX線防護しておりますので、術中術後のレントゲン写真をその場で撮ることができるなど、すべての根管治療をこの部屋で完了することができます。


当院のこだわり・5 根管治療へのこだわり_b0119466_00154313.jpg




# by healthcarenews | 2023-03-25 20:04 | 当院の7つのこだわり

当院のこだわり・6 精密治療へのこだわり

 当院では、できるだけ精密な治療を心掛けています。
歯科治療は、実はミクロン単位の精度が求められる世界だからです。

 私達、歯科医師が常に戦っているのは、「ミクロの細菌」であり、根管治療に使われる最も細いドリルは「60ミクロン」、歯に備わった敏感なセンサーは、咬み合わせが「30ミクロン」違えば「異常」を感知します。

 そのため、私は普段の診療にも、常に高倍率のルーペ(拡大鏡)を使用しています。
歯を削る治療はもちろん、虫歯や歯の破折など、歯の病気の診断でさえも、高倍率で拡大して見ることで、診療や診断の正確性を大幅に上げることができます。

 たとえば、小さな虫歯の発見や、歯のヒビ割れの発見、あるいは虫歯を最小限に削って治療をする時、また詰め物を段差が無いように調整したり、研磨をしたりする時、さらに、歯をかぶせる時にスキマが開かないように仕上げ削りをする時など、歯科治療のさまざまな場面で、高倍率に拡大することでより精度の高い治療が行えます。

 通常の診療には、ドイツ、カールツアイス社製の拡大率4.5倍、焦点距離350mmのルーペを用いています。
当院のこだわり・6 精密治療へのこだわり_b0119466_23244985.jpg
 さらに、保険外診療の審美修復、たとえばセラミック治療やダイレクトボンディングなど治療の場合は、さらに高倍率の拡大率5倍、焦点距離300mmのライト付きルーペを用いています。

 また、治療が難しい根管治療の場合などには、必要に応じマイクロスコープ(顕微鏡)を使っています。
当院のこだわり・6 精密治療へのこだわり_b0119466_23544434.jpg
 他にも、審美治療をより精密に美しく仕上げるために、例えばセラミッククラウンの印象(型取り)にもこだわっています。
印象(型取り)には、「歯肉圧排」と呼ばれる技法を用いて、より精度の高い型取りを行い(歯肉圧排についてはコチラ)、
また型取りそのものも最低2回以上行い、より精度が高い方で製作を行います。




# by healthcarenews | 2023-03-25 20:03 | 当院の7つのこだわり

当院のこだわり・7 リラックスできる環境へのこだわり

 僕のこだわりとして・・・、ひょっとしたら一番大きい所かもしれませんが、僕は来院して頂いた患者様に、できるだけリラックスしていただけるように考えて診療室を作っています。

 当院の患者様で、よく「ここに来たら眠くなる。」と、おっしゃる方がいらっしゃいますが、そんな時は、僕は「眠くなるように作っています!」と、お答えします(笑)。

 BGMとして、常に、ピアノ曲か、クラシック、オルゴール曲などを流しています。
個室となるマイクロスコープ室には、大型の液晶画面に、YouTubeで環境BGVを流しています。

 また、院内のいたるところ、壁という壁に、ほとんどコピーではありますが、世界の一流画家の絵画をかけています。

ゴッホ
ルノアール
クリムト
ミッシェル・ドラクロア
ブラマンク
フェルメール
レッサー・ユリィ
荻須高徳
棟方志功
レイモン・ガランチェ
リチャード・スペア
鈴木英人
長富義次

 こうやって、リストアップしてみると、本当に、世界の一流画家ばかり・・・。これらに囲まれて診療しています。
まあ、半分以上というか、ほとんど趣味ですが(笑)、いつの間にかよく集まったもんだ・・・・(;^_^A。

当院のこだわり・7 リラックスできる環境へのこだわり_b0119466_23074785.jpg
当院のこだわり・7 リラックスできる環境へのこだわり_b0119466_22594347.jpg
当院のこだわり・7 リラックスできる環境へのこだわり_b0119466_23022373.jpg
当院のこだわり・7 リラックスできる環境へのこだわり_b0119466_23102117.jpg
当院のこだわり・7 リラックスできる環境へのこだわり_b0119466_23081408.jpg
当院のこだわり・7 リラックスできる環境へのこだわり_b0119466_23100018.jpg
当院のこだわり・7 リラックスできる環境へのこだわり_b0119466_23105433.jpg
当院のこだわり・7 リラックスできる環境へのこだわり_b0119466_23111885.jpg
当院のこだわり・7 リラックスできる環境へのこだわり_b0119466_23113518.jpg
当院のこだわり・7 リラックスできる環境へのこだわり_b0119466_23103759.jpg
当院のこだわり・7 リラックスできる環境へのこだわり_b0119466_23085351.jpg
当院のこだわり・7 リラックスできる環境へのこだわり_b0119466_23083540.jpg
当院のこだわり・7 リラックスできる環境へのこだわり_b0119466_23094189.jpg
当院のこだわり・7 リラックスできる環境へのこだわり_b0119466_23025093.jpg

 もちろん、診療スペースにも、細かく気を使っています。
まずは、大きなスペースを取ってインプラントの手術にも対応できる特診室。
一般治療はもちろんですが、初診対応や抜歯、歯周外科など手術、自費診療、接着治療などはこのチェアで多くを行います。


 下の写真はマイクロスコープ室。
マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を備え、部屋を鉛板で囲い、根管治療のすべての治療をここで行う事ができる完全個室です。
マイクロスコープでしか見ることができない、細部、深部の画像も記録し、正面のモニターで必要に応じ説明します。
 個室になりますので、できるだけ換気にも神経を使い、また閉塞感が出ないように、正面のモニターは、ふだんはヒーリングミュージックのBGVを流しています。


 次は、明るい中庭に面し、視覚的にもリラックスしてメンテナンスを受けられるメンテナンスチェアスペース。
手前から、1番チェアと2番チェアは衛生士によるメンテナンスや歯周治療の専用チェアになります。

3番チェアは、共用チェア。その時の診療の流れに応じ、メンテナンスにも使いますし、洗浄や、一般治療、義歯治療にも使っています。



それぞれのスペースを、機能を分けて使っています。

# by healthcarenews | 2023-03-25 19:57 | 当院の7つのこだわり

令和5年、明けましておめでとうございます。

令和5年、明けましておめでとうございます!!

本年もよろしくお願い申し上げますm(__)m。

新年の診療は、1月5日(木曜日)からです。
令和5年、明けましておめでとうございます。_b0119466_18421854.jpg

# by healthcarenews | 2023-01-04 18:15 | お知らせ

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


by healthcarenews
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite