ヘルスケア通信

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私がダイレクトボンディングにハマった理由・・・・。

 こんばんは。久しぶりのヘルスケア通信です。
年が明けてから、ここ数か月、院内のスライドショーの更新や、マニュアル作りなどに没頭していて、ちょっと更新をご無沙汰してしまいました(;'∀')。
今夜は久しぶりに頑張ろう!っと一念発起して・・・、ネタはまたまた「ダイレクトボンディング」です(^^;。

 最近は「ダイレクトボンディング」と「根管治療」のネタばかりで、「それしか無いんかーい!」と突っ込まれそうですが、もちろんそれしか無い訳ではなく、インプラントもあれば、オールセラミックもやっていますし、もちろん予防歯科も一切手を抜くこと無くがんばっています!(もとい、衛生士たちががんばってくれています!。)

 では、何故また「ダイレクトボンディング」なの?ってな訳で、今夜のタイトルは「私がダイレクトボンディングにハマった理由・・・・。」で行きたいと思います。

 まずは症例、術前写真をご覧ください。
患者様は43歳、女性。
当院で、長らくメンテナンスをしている患者様ですが、先日、右前の歯の審美修復を希望されました。
拝見すると、確かに右前(写真では向かって左側)の正面から2番目の歯と4番目の歯が茶色く変色しています。
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2番目の歯には、古い保険のプラスティック充填が、4番目の歯にはハイブリッドインレーが入っています。
右横から見たところです。この角度だと、変色と表面の荒れ(スキマができたり表面がガサガサになっている)が良く判ります。
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治療してから、かなりの期間が経っていますので、当時の技術と材料では致し方ない結果と思われます。
左側にはメタルボンドセラミッククラウンが入っていますので、従来ならもう大きく削ってセラミックでかぶせるか、ラミネートを行って、色味とテクスチャー(表面性状)を合わせてしまうことが審美歯科医の仕事だったかもしれません。

しかし、現在では、コンポジットレジンの性能が飛躍的に向上しました。
術後です。まずは正面から見たところ。
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右側から見たところです。
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術後、数日してから仕上げ研磨のために来院して頂いた時に「具合はいかがですか?」と伺うと「バッチリです!」(コメントそのまま)とご返事いただきました(笑)。

改めて、「私がダイレクトボンディングにハマった理由」・・・、それは良い治療だからです!(キッパリ(^^;!)。

 まあ、これでは納得していただけないでしょうから、少し補足しましょう。
長年、予防歯科をやっていると、歯の大切さが痛いほど身に染みてきます。
特に、「歯を抜かない」、「歯を削らない」という事がどれだけ大切かは、患者様を20年メンテナンスすると、実際に「痛い目」を見て、頭と心が理解します(;'∀')。
ダイレクトボンディングは、まずこの「歯を削らない」というところが、まず大きな魅力です。(根管治療は歯を抜かないためにやっています。)
実際、上の症例でも、ほとんど自分の歯は削ることなく最小限の削除で審美修復を行っています。

その他のメリットも併せて整理しましょう。
1.最小限の治療(MI治療)で行える。
2.金属を使わない(メタルフリー)。
3.ケースによっては限りなく天然歯に近い審美修復が行える(この点ではセラミックより優れています)。
4.拡大鏡(5倍ルーペなど)により、拡大下で治療を行うため、高精度な治療が行える。
5.同様の理由で徹底的に虫歯除去が行え、また高精度な接着治療が行える。
6.コストが安く、セラミッククラウンの約半分の費用で行える。
7.レジンはセラミックに比べ、補修や再治療などの応用がはるかに自由で簡単。
などなどです。

 もちろん、欠点もあるでしょう。耐久性などはセラミックに比べるとやはり劣ります。
そのぶん補修は簡単ですが、ひょっとすると10年後には、このブログで違うことを書いているかもしれません。
でも医療とはそういうものです。20年前、治療中心の医療から予防歯科にスイッチしたように、常に進化し、変化していきます。

 しかし、現在は、この治療は僕にとって最高の治療の選択肢のひとつです。
現に、毎週1~2回はダイレクトボンディング治療を行っています。
希望される患者様は多いのですが、なにぶん治療に時間がかかるので、ダイレクトばかりやっていると他の治療ができなくなりますので、水曜日の午前中に治療したり、空いている日にちを待っていただいている状態です。

 誤解を恐れず表現しますと、ダイレクトボンディングは、患者様のお口の中で、彫刻を仕上げるような治療です。
患歯の状態によってはかなりの時間がかかります。残念ながら、より良い治療のためにはこれだけはいかんともし難い所です。
できるだけ短時間でできるよう、トレーニングも欠かさず、毎回集中してやっていますが、その点ご了承願いたいと思います。





# by healthcarenews | 2017-05-15 01:02 | 審美・ダイレクトボンディング

重症の歯周病治療の奥の手・・・、移植という選択

 今夜のヘルスケア通信は、歯周病に対する移植治療についてです。
最近、当院では移植治療の頻度が高まってきています。移植治療の成功率は現時点でほぼ100%!
予後の予測しやすい治療として確立してきています。

 まずは症例をご覧ください。
患者様は40代女性。他院で保険外で入れた左上の奥歯がグラグラして噛めない、ということで来院なさいました。
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 一見、きれいに磨かれていますが、第1大臼歯、第2大臼歯2本が歯周病でグラグラです。
その手前の第2小臼歯はすでに抜歯してあり、第1小臼歯と大臼歯とが真っ白のオールセラミックブリッジになっています。

 きれいにブラッシングできているにも関わらず、歯周病が進行するのは、実は、感染している細菌がかなり悪質か、体質的に歯周病が進行しやすいか、
いずれにせよ歯周病が重症であることを示しています。

 レントゲンを撮ってみました。
親知らずの手前、大臼歯2本が重症の歯周病です。
第1大臼歯のグラつきに堪えられず、セラミックブリッジは一度折れて、修理してあります。

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 CTも撮ってみました。
より重症度がはっきりわかります。
第1大臼歯はまったく歯を支える骨が無く、第2大臼歯も薄皮一枚でつながっている状態です。
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 この症例の治療法の選択は、正直大変悩みました。
第1大臼歯は炎症が上顎の骨を通り越して、鼻の穴の粘膜にまで波及しています。放っておいたら鼻までダメになってしまいます。第2大臼歯も同様です。
この2本に関しては、抜歯以外の選択肢はありません。
 しかし、この大臼歯を抜歯すると、この女性は、弱冠40代にして、かなり大きな「入れ歯」という事になってしまいます。これではあまりにも辛い結末です。

 もちろんインプラントという選択肢もあるわけですが、今回の場合、大臼歯部にはほとんど骨が無く、第1小臼歯も親知らずも不安定な状態のため、インプラントをするなら、計5本の歯を抜いて、大きな手術が必要になります。この選択は、手術的にも金額的にも患者様に大きな負担をかけてしまいます。

 悩んだあげく、ここは重症歯周病治療の奥の手!、「移植」という選択をすることにしました。
僕は、基本、「親知らず」という理由だけで、親知らずは抜きません。
それは、この「移植」という「奥の手」に使える可能性があるからです。

 第1大臼歯、第2大臼歯を2本抜歯して、第1大臼歯の位置に、その奥にあった親知らずを移植しました。
手前側(第1大臼歯側)に移植したのは、奥に移植してしまうと歯の噛み合わせの負担が増えるからです。

 下は、術後44日目の写真です。
移植直後は、骨折後の添え木のように、歯を固定をしているのですが、固定を外しても歯はグラグラしません。
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下は、さらに1か月後の写真です。
古いブリッジも取って、仮歯の型を取りました。
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その時のレントゲンはコチラ。
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奥歯を支える骨の量としては、決して十分とは言えませんが、第1大臼歯周囲の当初の骨の影は無くなり、現時点では炎症も無く、グラグラもしていません。

とりあえず、仮歯を入れて経過観察です。
中から見たところです。
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外から見たところです。なんとか上手に咬み合っています。
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 もちろん、これで安心!っていう結果ではなく、薄氷を踏む思いの治療ではあります。
しかし、先程書いたように、40代の女性が入れ歯を入れることを考えれば、あと数年でも、この状態を維持できれば、十分にチャレンジする価値のある治療と思っています。

 重症の歯周病に対する移植治療は、虫歯の移植治療に較べ、条件はさらに悪くなります。
いわゆるレシピエントサイト(移植される側)の骨が無くなっているからです。
しかし、歯周病を悪化させるのは、歯根に感染している病原体ですので、感染した歯根を除去し、健康な歯根を植えることによって、歯槽骨も回復する可能性があります。

 人間の体は、感染と咬合力のコントロールがきちんとできれば思っているより柔軟です。
またそのうち、その他の移植症例もご紹介したいと思います。



# by healthcarenews | 2017-01-15 20:25 | 歯周病治療

祝、8020達成!

 あけましておめでとうございます。
新年最初のヘルスケア通信のカテゴリーは予防歯科。年末から年をまたいで予防歯科ネタ5連発になってしまいましたが、大切な事なのでここまではいっておきましょう。

 まずは初診時の写真をご覧ください。
 写真の記録にあるように、初診は1999年12月。いまから17年前の事です。
患者様は女性、当時63歳。
 余談ですが写真のサイズが小さいのは当時のデジカメの画素数が小さいから。
左上の「FD」の文字はフロッピーディスクに保存していた事を示しています。若い人は知らないかもしれません。FDは容量1.44MB(1GBの1000分の1(笑))。今とは隔世の感があります。
画質が悪いのは、さらに画像を転送するのにビデオキャプチャー(これがまた高かった・・・!)を介して一旦アナログ画像に直しているから・・・。当時はデジタル画像を扱うのは、そう簡単ではなかったのです・・・。
ああ・・・!つい遠い目をしてしまうジジイの余談はこれくらいにしておきましょう。
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 下の写真は、2016年12月27日撮影、まる17年経過後です。
患者様は、昨年の4月、めでたく8020(80歳で20本以上の歯が残る事)を達成しました。
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 初診時、真っ赤に腫れていた歯周病は、多少歯ぐきは下がりましたがキレイにコントロールされています。
2000年の1月に入れた前歯のブリッジも、17年近く経過してまだまだ使えそうです。
 まあ、ここまでの経過はこちらをご覧ください。

 大切なのは、この患者様が「特別な方ではない」という事です。
昨年「最優秀賞」を取られた患者様は特別恵まれた体質の方です。でもこの患者様は違います。
ごく普通に虫歯もでき、当院にかかる前にもう何本も治療しています。奥歯はほとんどかぶせてあり、歯周病で、すでに何本も歯を失っていました。もともと腎臓が悪く、10年ほど前から腎透析を受けておられます。歯を失う可能性(リスク)はそこそこ高いタイプでした。

 虫歯と歯周病は、細菌の感染が原因で起こる感染症です。ですから、逆に細菌の感染をきちんとコントロールすることでかなり予防できます。
大事なのは適切な時に適切なコントロールをきちんと受ける、という事なのです。
あと、今、現在重要な問題になっているのは噛む力(噛み癖)のコントロールです。これは今では歯を失う第3の原因と呼ばれています。まあ、これはまたいずれ・・・。

 実は、歯を失う最大の原因は「放置」です。
虫歯と歯周病を「放置」して、歯が何本か無くなってくると、残った歯に無理な「力」が加わって、加速度的に歯が無くなっていく・・・・。
これが「歯無し」になっていく最短ルートです。覚えておいて下さい。





 




# by healthcarenews | 2017-01-08 21:43 | 予防歯科・メンテナンス

あけましておめでとうございます。

平成29年
あけましておめでとうございます!
本年もよろしくお願い申し上げますm(__)m。

新年の診察は1月5日からです。
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# by healthcarenews | 2017-01-02 12:32 | お知らせ

予防歯科セミナーに想ふ・・・。予防歯科最高!

  カテゴリー予防歯科、最後の4連発目です(^^;。
 あー少し疲れた。年末、サーバーの調子が悪く、長い記事(予防歯科再考・2)が途中でぶっ飛んだときはクラクラと眩暈がしましたが、今年ももうあと少しです。気を取り直して・・・・(-_-;)。

 実は去年(平成27年)の話になるのですが、いつもの勉強仲間5人が各医院の衛生士を全員連れて、一同に予防歯科セミナーを受講する機会がありました。

 これはその時の写真です。

 いつもの5人の仲間。
大学1年からの友人ですから、今年で、もう36年の付き合いになります。
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 ミックスアップという言葉がありますが、お互い競い合い切磋琢磨し高め合った仲間です。
この仲間ができたことを誇りに思います。

 次は衛生士たちとの集合写真。
なかなかここまでの機会はないので、記念に全体写真を撮ることに・・・。

 これだけの仲間が、日々、皆さんの歯を守るために頑張っています。
皆さんの歯と笑顔を守るために、共鳴し、学びあった仲間です。
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予防歯科セミナーに想ふ・・・。
「ようようここまで来たもんだ・・・。」
あるいは
「Long way!・・・」
もしくは
「Long wait!・・・]
(下ふたつはナイジェル-マンセルが、F1でワールドチャンピオンを取った時の奥さんの言葉からお借りしました・・・(^^;)。)

予防歯科最高!

来年もよろしくー!



# by healthcarenews | 2016-12-30 17:49 | 予防歯科・メンテナンス

22年間変わらない!年を取ったら歯が悪くなる訳ではない、という事。予防歯科再考・2

 さて、今夜のヘルスケア通信もカテゴリーは予防歯科。怒涛の予防歯科3連発!年内4連発まで予定しています。
なにしろ、我が医院の基本と出自は予防歯科!これはあらゆる治療の基本となります。

 どんなに高度な歯科治療も、きちんとしたブラッシングや管理ができていなければ絶対に成功しません。
当院のHPで、まず冒頭に「予防歯科」が出てくるのは、医院としての基本姿勢の表れであります。(調べてみると意外と予防歯科が筆頭に来る歯科医院HPは少ないのであります(笑)。)

 ですから、いつでも「予防歯科」を一切ないがしろにした事はありませんが、ここ最近、根管治療とダイレクトボンディングに記事が偏重していたのは事実(^^;。
その反省を込めて、年末から年初にかけて、改めて「予防歯科」の大切さをプッシュしたいと思います!

 さて症例です。2枚の写真をご覧ください。
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 上の写真は2003年11月の撮影、下の写真は2016年9月の撮影です。
患者様は女性。上の写真の時は58歳。下の写真は71歳になられる寸前の写真です。
約13年間、ほとんど変化がない事わかって頂けるでしょうか?(カメラの方が途中で壊れたので写真の色味が少しかわっていますが(;'∀')・・・。)

 ちょっと気になったので、古いカルテを読み返してみました。さすがに最初の頃はデジタルカメラが無かったため写真は残っていません・・・。
記録をたどると、初診は平成6年5月、患者様が49歳の時です。(ちなみに、その頃僕は33歳・・・、若造によくぞついてきてくれましたー!。)

 初診時には歯周病があり、すでに4本の歯が無くなっていました(右の上下の第一大臼歯と左下の小臼歯2本)。
ですので、歯周病の初期治療と、若干の虫歯の治療を行った後、平成6年8月に左下に歯周外科手術、同じ年10月に左上大臼歯部にも歯周外科手術を行いました。
(その後、平成7年11月に左下にメタルボンドセラミックブリッジを入れました。これはその後21年間まったく問題なく機能し、今でも使ってもらっています。)

 定期的なメンテナンス、クリーニングを行いながら、平成8年9月には、右上にも歯周外科手術、平成9年1月には左上小臼歯部にも歯周外科手術を行いました。
各部の歯周治療が終わるまで2年半を要しているわけですが、これはMI(最小限治療)の概念に基づいて慎重に治療を進めているからです。
ちなみに、初診からここまで1本も歯は抜いていません。

 ここからは長い長い安定した期間になります。
日本の予防歯科の草分けとなる、日本ヘルスケア歯科研究会(現日本ヘルスケア歯科学会)が発足したのが、1997年(平成9年)だったので、ちょうどこの頃です。

 初診から15年と6か月後、64歳の時に、歯の破折を起こした左下の親知らずを抜歯させてもらいました。この1本が、僕が治療を始めてから最初で最後の抜歯になります。(僕は「親知らず」という理由だけで歯は抜きません。これはまたいずれ・・・。)

 そしてそのまま71歳に・・・。

 49歳から71歳・・・、いわゆる中年から初老にかけて、本来なら大きく体質が変化していく時期です。
事実この患者様も、途中ご病気もされ、平成24年ごろからは降圧剤も服用されています。しかし、お口の中はほとんど変化がありません。
 この患者様は、大変努力家で、意識もコンプライアンスも高く、いつも本当にていねいに磨いてくれる方です。だからこそのこの結果、というのはあります・・・。
しかし、それでは49歳までに抜かれた4本はいったい何だったの?と思うわけですが、まあ当院では良くあることです(笑)。

 改めて横からの写真も見てみましょう。
まず右からです。
上が2003年11月。
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下が2016年9月です。
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左側、上が2003年11月。
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下が2016年11月です。
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 今年は、この症例や前々回の記事「遺伝だけでは歯は悪くはならない、という事・・・。予防歯科再考。」の中の患者様など、大切なことを皆様にお伝えするための良い症例に恵まれました。ですからこれだけは覚えておいていただきたいと思います。歯を失う原因のほとんどは生活習慣や医療環境などの「環境因子」です。

体質や年のせいだけで歯が無くなることは決してありません!

 経験的、感覚的な数値でしかありませんが、成人で本当に重症でコントロールが難しい歯周病の割合は、実際には10%程度、10人に1人。虫歯のコントロール不良例はもっと少なく5%あるかないかでしょうか・・・。もっと少ないかな・・・?リスク次第ではありますが、ていねいに手当を行えば、昔みたいにいきなり入れ歯!という心配は、まずいりません!

 当院には、時に虫歯や歯周病で歯を失う不安におびえて来院される方(特に女性の方)がいらっしゃいます。
このブログがその方たちの助けとなれば幸いです。





# by healthcarenews | 2016-12-30 13:45 | 予防歯科・メンテナンス

平成28年度高齢者いい歯自慢コンテスト、最優秀賞・優秀賞受賞!

 今夜のヘルスケア通信は、前回に引き続き予防歯科のカテゴリーです。

 当院の予防ケアシステムは、基本的には、毎回のメンテナンスの内容のテクニック的なことはきちんと決めていますが、逆に、どうメンテナンスをする、とか、何か月に1回レントゲンを撮るとか写真を撮るといった細かいシステムは決めていません。あとは、その担当衛生士の自主性や判断力に任せています。

 これは、患者様はそれぞれキャラクターが違い、また虫歯や歯周病のかかりやすさなど持っているリスクも違うので、その患者様に一番合った方法でおつきあいできるよう、患者様と担当衛生士との「人としてのお付き合い」を大切にしているからです。なにしろ時には20年以上の長い長いお付き合いになるのですから・・・。

 もちろん、ある程度のスキルが上がるまではきちんと指導をしますが、あとは、そこはそれ女性の事、ほうっておいてもそれぞれのキャラクターの中で、良好な人間関係を作り、メンテナンスを行っていきます。しかし、やはりそれでは衛生士個人の診断力が負う責任が大きいのも事実。スタッフに大きな負荷をかけている事実は否めません。しかし、そのプレッシャーを乗り越えてスタッフは成長していきます。

 今年は、その予防スタッフたちの日頃の苦労を、心底ねぎらうようなエピソードがありました。
そのひとつは、今年6月、堺市で行われた「平成28年度高齢者いい歯自慢コンテスト」で、当院のメンテナンス患者様を3名推薦させてもらった所、そのうち2名が最優秀賞、および優秀賞を受賞しました。堺市には歯科医院が400件以上あり、推薦を受けた100名近くが参加したコンテストで、上位10名弱しか入賞しなかったことを考えれば、これはなかなかの快挙だと思っています。うちの衛生士たちを褒めてあげたい!(笑)。もちろん本当は頑張った患者様を一番褒めたいのですが・・・・。

 今回は顔出しOKでしょう・・・(笑)。

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 下の写真は、その時の表彰状です。
わざわざ見せに来て下さったので写真も撮らせてもらいました。
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豪華な盾ももらわれたそうです。
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 その時のコメントにいわく、「80年生きてきて、このような賞状をもらったのは今回が生まれて初めて・・・!!」、ははは、喜んでもらえて本当に何よりです!何より頑張られたのは患者様本人ですから・・・。

 さて、もうおひとかた、優秀賞の方も・・・・、残念ながら、お姿のお写真を撮るタイミングがなかったのですが、盾と賞状は撮らせてもらいました・・・。
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さて、先程の方は、この12月に今度は大阪府から「大阪府知事賞」を受賞。

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新聞も取材に来るなど、なんとも華やかな1年になったようです。おめでとうございます!本当に良かったですね。
これからも頑張っていきましょう。
 
 さて、賞と言えば、当院が学校歯科医をしている大泉小学校も、これまた優秀な小学校です。
毎年、大阪府歯科医師会が主催して行っている「大阪府良い歯、口を守る学校、園表彰」で、平成23年度、平成24年度と連続して「大阪府歯科医師会賞」を受賞
平成25年度は「大阪府教育委員会賞」を受賞。今年、平成28年度も「大阪府歯科医師会賞」を受賞しました。

 普段スタッフに言わないんで、この機会にこそっと言っておきます。
うちのスタッフは優秀です・・・(笑)。




# by healthcarenews | 2016-12-29 01:08 | 予防歯科・メンテナンス

遺伝だけでは歯は悪くはならない、という事・・・。予防歯科再考。

 さて、今夜のヘルスケア通信のカテゴリーは予防歯科です。
当院の予防歯科スタッフは、自分で言うのもなんですが、実はかなり優秀・・・、と、改めて気付かされる(←スタッフに怒られます(;'∀'))トピックが今年は2,3ありました。
まずはその中のひとつから・・・。

 まずは症例をご覧ください。
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 まったく雰囲気が違う2枚の写真ですが、この2枚には実はすごい共通点があります。
もちろん、上が術後で、下が術前!?ってことはありませんよ(笑)。さすがにそれはありません・・・。

 さて、この2枚の写真。
実はどちらも73歳の女性。しかも生年月日も同じ、1943年の2月**日。
そう、お二人は一卵性の双子なのです。
生まれる順番では、上の写真が妹様、下の写真がお姉様。
残念ながら、お姉様の方には歯が全部で6本しか残っていません。

 一卵性双生児なので、理論上、遺伝体質はまったく同じはずです。いわゆる歯性(はしょう)はまったく同じ・・・。
なのに、これだけ大きな違いが出た理由は何なのか・・・?。

 いろいろ理由はあるでしょうが、その大きな理由のひとつとして、妹さんは当院で、もう20年以上、きちんと定期的メンテナンスを受けて来られた、ということです。
お姉様の方は、高知の方に住んでおられたり、とか、親の介護があったり、とか、様々な理由で、きちんとした手当を受けることができずに今日まで来たのです。

 たまたま今年、妹様の家に遊びに来ておられて、当院を受診される機会がありました。
お顔を拝見すると、パッと見では区別がつかないほど、そっくり。お声も雰囲気もこれまたそっくりのお二人でした・・・・。なのに・・・。

 左右もご覧ください。
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 よく見ると右の正面の前歯の形がまったく同じなのがわかります。しかし、虫歯の進行度も、歯周病の進行度もまったく違います。

 この貴重な症例から得られる答えはひとつです。
 歯の健康を左右するのは、遺伝因子より環境因子!
つまり、歯が悪くなるのは、親の遺伝や体質ばかりではなく、その後の毎日のお手入れや生活環境、食生活、適切な医療を受けられる環境などに大きく左右される、ということです。(ただし、歯周病の中には、遺伝因子の影響が大きいものもありますが・・・)

 この症例は、このことを証明する貴重な資料となりますので、お姉さまにご協力をお願いしたところ、快く了解して頂き、写真等を撮らせて頂きました。
場合によっては日本ヘルスケア歯科学会の方にも資料提供させていただくよう承諾も頂きました。

 お姉様の方には、残っている歯にも虫歯ができていましたが、幸い小さな虫歯だったため、最小限の治療で済ますことができました。
しかし、前歯のダメージはかなり大きいため、もう数年以内に2~3本は歯を失うことになるでしょう・・・。

 当院では10年20年とメンテナンスを続けて頂いている患者様がたくさんいらっしゃいます。その方たちを見ていると、もう長年悪くならないため、予防歯科はもう必要ないのか、と思った時もあります。しかし、今回のような症例に出会うと、改めて、きちんとした予防メンテナンスの積み重ね、そして生活習慣の指導、改善など、患者様としっかり向き合うことが大切なのだな、と思い知らされます。

 予防メンテナンスはスタッフの仕事です。そして当院の予防スタッフは優秀です。おまかせ下さい。
僕の仕事は、歯が長持ちするように、きちんとした治療を突き詰めることです。
そのためには、まずはMI(最小限治療)そして、そのためのダイレクトボンディングであり、根管治療であり、インプラントです。おまかせ下さい。

 来年も山本歯科医院スタッフ一同がんばっていきます。



 






# by healthcarenews | 2016-12-24 01:48 | 予防歯科・メンテナンス

失われた歯を取り戻す・・、本当の意味の「修復」を目指して・2

 今夜のヘルスケア通信は、「失われた歯を取り戻す・・、本当の意味の「修復」を目指して」の2回目、「ダイレクトボンディング」の話です。

 最近、たびたびお伝えしていますが、ダイレクトボンディングは、今、僕が最も力を入れている治療のひとつです。
もちろん、予防はもちろん、根管治療やインプラント、移植治療など、精力的に取り組んでいる治療は数多くありますが、その中でも、ダイレクトボンディングは、ここ数年、急速に進化し、かつ、数多くの患者様に、その恩恵を受けてもらえる治療だからです。

 まずは、症例をご覧ください。
患者様は47歳、女性。右下に違和感をおぼえて来院されました。
診察のところ、右下第一大臼歯に詰めてある銀歯が古くなって、中で虫歯になっていました。
術前写真です。
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 小学校のころ、学校検診で虫歯が見つかって、いつの間にか詰められた銀歯・・・。よくある話です。
よく見ると、銀歯のすき間のセメントが溶けて、中に虫歯が拡がって黒くなっています。
実際、開けてみるとかなり深い虫歯になっていました。神経を取るかどうかぎりぎりのラインです。
 古い銀歯は、結構こうなっていることが多いです。いわゆる「保険」のセメントの平均寿命は7年と言われています。
早く気が付けばいいのですが、ここが昔の治療の怖いところです。

 術後です。ダイレクトボンディングを行いました。
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 深い虫歯を、染色剤を用いて虫歯の部分だけていねいに除去し、色合わせをしながら、天然の歯と同じように彫刻していきます。
「きれいな歯が戻ったのは、小学校以来だわ。」患者様からうれしいコメントをいただきました。
 虫歯は深いですが、後で痛みが出れば、歯の上から穴を開けて神経だけを取り、また元のように綺麗に詰めれば済む話です。
 ここが「ダイレクトボンディング」のいいところです。セラミックや金属等でかぶせてしまっていたら、外してやり直さないといけません(汗)。

 2症例目。
49歳、女性。
下の写真、黄色矢印の小臼歯の銀歯を外してダイレクトボンディングを行いました。
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 術後、下の写真はマイクロスコープによる拡大写真です。
その歯の隣の歯の治療を顕微鏡下で行ったのですが、顕微鏡で見ても天然の歯と区別がつかない、我ながらかなりリアルな出来栄えに思わず写真をパチリ(自画自賛(;^ω^))。

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 色調を合わせ、咬み合わせの溝をリアルに再現するのにかなりの時間がかかりますが、それだけの価値はあります。
詰め物と自分の歯の境い目がほとんど分からないシームレスな仕上げは、金属では絶対に実現できない領域です。
(ちなみに、出血しているのは隣の歯です。ダイレクトボンディング自体は出血するような治療じゃありませんのでご安心下さい。念のため・・・。)

ダイレクトボンディングのメリットを整理しておきましょう。

1.まずなにより金属を使わないため審美的である。
2.天然歯に近い、リアルな修復が可能。
3.金属を使わないため、金属アレルギー等の心配がない。
4.術後のフォローアップも自由度が高い。
5.いわゆる「セメント」を使わないため、それが「溶ける」ことによる2次虫歯の心配がない。
6.セラミック修復に比べると安価にできる。

もちろんデメリットもあります。
1.金属やセラミックに比べると強度は落ちる。
2.そのため、硬いものを無造作に咬むことにより欠けたりすることもある。(修復は可能)
3.保険のプラスティックに比べれば変色は少ないが、セラミックに比べれば、長期的に見て変色する可能性はある。
4.保険外診療である。etc.

 時代はメタルフリー(金属を使わない治療)に向かっています。
口の中に安価な金属を入れているのは日本人だけだと言われています。
大きな虫歯があれば日本は保険診療が完備していますので、金属使用もやむを得ないですが、予防が発達し、MI治療(最小限治療)が当たり前になった今日、少しずつでもいいのでメタルフリーを目指して行きたいと思っています。

ダイレクトボンディング治療、1本30,000円~



# by healthcarenews | 2016-10-17 22:01 | 審美・ダイレクトボンディング

臨時休診のお知らせ

平成28年9月24日25日両日、講習会出席のため臨時休診いたします。

あしからずご了承下さい。             当院

















# by healthcarenews | 2016-09-23 21:56 | お知らせ

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


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