ヘルスケア通信

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22年間変わらない!年を取ったら歯が悪くなる訳ではない、という事。予防歯科再考・2

 さて、今夜のヘルスケア通信もカテゴリーは予防歯科。怒涛の予防歯科3連発!年内4連発まで予定しています。
なにしろ、我が医院の基本と出自は予防歯科!これはあらゆる治療の基本となります。

 どんなに高度な歯科治療も、きちんとしたブラッシングや管理ができていなければ絶対に成功しません。
当院のHPで、まず冒頭に「予防歯科」が出てくるのは、医院としての基本姿勢の表れであります。(調べてみると意外と予防歯科が筆頭に来る歯科医院HPは少ないのであります(笑)。)

 ですから、いつでも「予防歯科」を一切ないがしろにした事はありませんが、ここ最近、根管治療とダイレクトボンディングに記事が偏重していたのは事実(^^;。
その反省を込めて、年末から年初にかけて、改めて「予防歯科」の大切さをプッシュしたいと思います!

 さて症例です。2枚の写真をご覧ください。
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 上の写真は2003年11月の撮影、下の写真は2016年9月の撮影です。
患者様は女性。上の写真の時は58歳。下の写真は71歳になられる寸前の写真です。
約13年間、ほとんど変化がない事わかって頂けるでしょうか?(カメラの方が途中で壊れたので写真の色味が少しかわっていますが(;'∀')・・・。)

 ちょっと気になったので、古いカルテを読み返してみました。さすがに最初の頃はデジタルカメラが無かったため写真は残っていません・・・。
記録をたどると、初診は平成6年5月、患者様が49歳の時です。(ちなみに、その頃僕は33歳・・・、若造によくぞついてきてくれましたー!。)

 初診時には歯周病があり、すでに4本の歯が無くなっていました(右の上下の第一大臼歯と左下の小臼歯2本)。
ですので、歯周病の初期治療と、若干の虫歯の治療を行った後、平成6年8月に左下に歯周外科手術、同じ年10月に左上大臼歯部にも歯周外科手術を行いました。
(その後、平成7年11月に左下にメタルボンドセラミックブリッジを入れました。これはその後21年間まったく問題なく機能し、今でも使ってもらっています。)

 定期的なメンテナンス、クリーニングを行いながら、平成8年9月には、右上にも歯周外科手術、平成9年1月には左上小臼歯部にも歯周外科手術を行いました。
各部の歯周治療が終わるまで2年半を要しているわけですが、これはMI(最小限治療)の概念に基づいて慎重に治療を進めているからです。
ちなみに、初診からここまで1本も歯は抜いていません。

 ここからは長い長い安定した期間になります。
日本の予防歯科の草分けとなる、日本ヘルスケア歯科研究会(現日本ヘルスケア歯科学会)が発足したのが、1997年(平成9年)だったので、ちょうどこの頃です。

 初診から15年と6か月後、64歳の時に、歯の破折を起こした左下の親知らずを抜歯させてもらいました。この1本が、僕が治療を始めてから最初で最後の抜歯になります。(僕は「親知らず」という理由だけで歯は抜きません。これはまたいずれ・・・。)

 そしてそのまま71歳に・・・。

 49歳から71歳・・・、いわゆる中年から初老にかけて、本来なら大きく体質が変化していく時期です。
事実この患者様も、途中ご病気もされ、平成24年ごろからは降圧剤も服用されています。しかし、お口の中はほとんど変化がありません。
 この患者様は、大変努力家で、意識もコンプライアンスも高く、いつも本当にていねいに磨いてくれる方です。だからこそのこの結果、というのはあります・・・。
しかし、それでは49歳までに抜かれた4本はいったい何だったの?と思うわけですが、まあ当院では良くあることです(笑)。

 改めて横からの写真も見てみましょう。
まず右からです。
上が2003年11月。
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下が2016年9月です。
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左側、上が2003年11月。
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下が2016年11月です。
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 今年は、この症例や前々回の記事「遺伝だけでは歯は悪くはならない、という事・・・。予防歯科再考。」の中の患者様など、大切なことを皆様にお伝えするための良い症例に恵まれました。ですからこれだけは覚えておいていただきたいと思います。歯を失う原因のほとんどは生活習慣や医療環境などの「環境因子」です。

体質や年のせいだけで歯が無くなることは決してありません!

 経験的、感覚的な数値でしかありませんが、成人で本当に重症でコントロールが難しい歯周病の割合は、実際には10%程度、10人に1人。虫歯のコントロール不良例はもっと少なく5%あるかないかでしょうか・・・。もっと少ないかな・・・?リスク次第ではありますが、ていねいに手当を行えば、昔みたいにいきなり入れ歯!という心配は、まずいりません!

 当院には、時に虫歯や歯周病で歯を失う不安におびえて来院される方(特に女性の方)がいらっしゃいます。
このブログがその方たちの助けとなれば幸いです。





# by healthcarenews | 2016-12-30 13:45 | 予防歯科・メンテナンス

平成28年度高齢者いい歯自慢コンテスト、最優秀賞・優秀賞受賞!

 今夜のヘルスケア通信は、前回に引き続き予防歯科のカテゴリーです。

 当院の予防ケアシステムは、基本的には、毎回のメンテナンスの内容のテクニック的なことはきちんと決めていますが、逆に、どうメンテナンスをする、とか、何か月に1回レントゲンを撮るとか写真を撮るといった細かいシステムは決めていません。あとは、その担当衛生士の自主性や判断力に任せています。

 これは、患者様はそれぞれキャラクターが違い、また虫歯や歯周病のかかりやすさなど持っているリスクも違うので、その患者様に一番合った方法でおつきあいできるよう、患者様と担当衛生士との「人としてのお付き合い」を大切にしているからです。なにしろ時には20年以上の長い長いお付き合いになるのですから・・・。

 もちろん、ある程度のスキルが上がるまではきちんと指導をしますが、あとは、そこはそれ女性の事、ほうっておいてもそれぞれのキャラクターの中で、良好な人間関係を作り、メンテナンスを行っていきます。しかし、やはりそれでは衛生士個人の診断力が負う責任が大きいのも事実。スタッフに大きな負荷をかけている事実は否めません。しかし、そのプレッシャーを乗り越えてスタッフは成長していきます。

 今年は、その予防スタッフたちの日頃の苦労を、心底ねぎらうようなエピソードがありました。
そのひとつは、今年6月、堺市で行われた「平成28年度高齢者いい歯自慢コンテスト」で、当院のメンテナンス患者様を3名推薦させてもらった所、そのうち2名が最優秀賞、および優秀賞を受賞しました。堺市には歯科医院が400件以上あり、推薦を受けた100名近くが参加したコンテストで、上位10名弱しか入賞しなかったことを考えれば、これはなかなかの快挙だと思っています。うちの衛生士たちを褒めてあげたい!(笑)。もちろん本当は頑張った患者様を一番褒めたいのですが・・・・。

 今回は顔出しOKでしょう・・・(笑)。

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 下の写真は、その時の表彰状です。
わざわざ見せに来て下さったので写真も撮らせてもらいました。
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豪華な盾ももらわれたそうです。
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 その時のコメントにいわく、「80年生きてきて、このような賞状をもらったのは今回が生まれて初めて・・・!!」、ははは、喜んでもらえて本当に何よりです!何より頑張られたのは患者様本人ですから・・・。

 さて、もうおひとかた、優秀賞の方も・・・・、残念ながら、お姿のお写真を撮るタイミングがなかったのですが、盾と賞状は撮らせてもらいました・・・。
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さて、先程の方は、この12月に今度は大阪府から「大阪府知事賞」を受賞。

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新聞も取材に来るなど、なんとも華やかな1年になったようです。おめでとうございます!本当に良かったですね。
これからも頑張っていきましょう。
 
 さて、賞と言えば、当院が学校歯科医をしている大泉小学校も、これまた優秀な小学校です。
毎年、大阪府歯科医師会が主催して行っている「大阪府良い歯、口を守る学校、園表彰」で、平成23年度、平成24年度と連続して「大阪府歯科医師会賞」を受賞
平成25年度は「大阪府教育委員会賞」を受賞。今年、平成28年度も「大阪府歯科医師会賞」を受賞しました。

 普段スタッフに言わないんで、この機会にこそっと言っておきます。
うちのスタッフは優秀です・・・(笑)。




# by healthcarenews | 2016-12-29 01:08 | 予防歯科・メンテナンス

遺伝だけでは歯は悪くはならない、という事・・・。予防歯科再考。

 さて、今夜のヘルスケア通信のカテゴリーは予防歯科です。
当院の予防歯科スタッフは、自分で言うのもなんですが、実はかなり優秀・・・、と、改めて気付かされる(←スタッフに怒られます(;'∀'))トピックが今年は2,3ありました。
まずはその中のひとつから・・・。

 まずは症例をご覧ください。
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 まったく雰囲気が違う2枚の写真ですが、この2枚には実はすごい共通点があります。
もちろん、上が術後で、下が術前!?ってことはありませんよ(笑)。さすがにそれはありません・・・。

 さて、この2枚の写真。
実はどちらも73歳の女性。しかも生年月日も同じ、1943年の2月**日。
そう、お二人は一卵性の双子なのです。
生まれる順番では、上の写真が妹様、下の写真がお姉様。
残念ながら、お姉様の方には歯が全部で6本しか残っていません。

 一卵性双生児なので、理論上、遺伝体質はまったく同じはずです。いわゆる歯性(はしょう)はまったく同じ・・・。
なのに、これだけ大きな違いが出た理由は何なのか・・・?。

 いろいろ理由はあるでしょうが、その大きな理由のひとつとして、妹さんは当院で、もう20年以上、きちんと定期的メンテナンスを受けて来られた、ということです。
お姉様の方は、高知の方に住んでおられたり、とか、親の介護があったり、とか、様々な理由で、きちんとした手当を受けることができずに今日まで来たのです。

 たまたま今年、妹様の家に遊びに来ておられて、当院を受診される機会がありました。
お顔を拝見すると、パッと見では区別がつかないほど、そっくり。お声も雰囲気もこれまたそっくりのお二人でした・・・・。なのに・・・。

 左右もご覧ください。
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 よく見ると右の正面の前歯の形がまったく同じなのがわかります。しかし、虫歯の進行度も、歯周病の進行度もまったく違います。

 この貴重な症例から得られる答えはひとつです。
 歯の健康を左右するのは、遺伝因子より環境因子!
つまり、歯が悪くなるのは、親の遺伝や体質ばかりではなく、その後の毎日のお手入れや生活環境、食生活、適切な医療を受けられる環境などに大きく左右される、ということです。(ただし、歯周病の中には、遺伝因子の影響が大きいものもありますが・・・)

 この症例は、このことを証明する貴重な資料となりますので、お姉さまにご協力をお願いしたところ、快く了解して頂き、写真等を撮らせて頂きました。
場合によっては日本ヘルスケア歯科学会の方にも資料提供させていただくよう承諾も頂きました。

 お姉様の方には、残っている歯にも虫歯ができていましたが、幸い小さな虫歯だったため、最小限の治療で済ますことができました。
しかし、前歯のダメージはかなり大きいため、もう数年以内に2~3本は歯を失うことになるでしょう・・・。

 当院では10年20年とメンテナンスを続けて頂いている患者様がたくさんいらっしゃいます。その方たちを見ていると、もう長年悪くならないため、予防歯科はもう必要ないのか、と思った時もあります。しかし、今回のような症例に出会うと、改めて、きちんとした予防メンテナンスの積み重ね、そして生活習慣の指導、改善など、患者様としっかり向き合うことが大切なのだな、と思い知らされます。

 予防メンテナンスはスタッフの仕事です。そして当院の予防スタッフは優秀です。おまかせ下さい。
僕の仕事は、歯が長持ちするように、きちんとした治療を突き詰めることです。
そのためには、まずはMI(最小限治療)そして、そのためのダイレクトボンディングであり、根管治療であり、インプラントです。おまかせ下さい。

 来年も山本歯科医院スタッフ一同がんばっていきます。



 






# by healthcarenews | 2016-12-24 01:48 | 予防歯科・メンテナンス

失われた歯を取り戻す・・、本当の意味の「修復」を目指して・2

 今夜のヘルスケア通信は、「失われた歯を取り戻す・・、本当の意味の「修復」を目指して」の2回目、「ダイレクトボンディング」の話です。

 最近、たびたびお伝えしていますが、ダイレクトボンディングは、今、僕が最も力を入れている治療のひとつです。
もちろん、予防はもちろん、根管治療やインプラント、移植治療など、精力的に取り組んでいる治療は数多くありますが、その中でも、ダイレクトボンディングは、ここ数年、急速に進化し、かつ、数多くの患者様に、その恩恵を受けてもらえる治療だからです。

 まずは、症例をご覧ください。
患者様は47歳、女性。右下に違和感をおぼえて来院されました。
診察のところ、右下第一大臼歯に詰めてある銀歯が古くなって、中で虫歯になっていました。
術前写真です。
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 小学校のころ、学校検診で虫歯が見つかって、いつの間にか詰められた銀歯・・・。よくある話です。
よく見ると、銀歯のすき間のセメントが溶けて、中に虫歯が拡がって黒くなっています。
実際、開けてみるとかなり深い虫歯になっていました。神経を取るかどうかぎりぎりのラインです。
 古い銀歯は、結構こうなっていることが多いです。いわゆる「保険」のセメントの平均寿命は7年と言われています。
早く気が付けばいいのですが、ここが昔の治療の怖いところです。

 術後です。ダイレクトボンディングを行いました。
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 深い虫歯を、染色剤を用いて虫歯の部分だけていねいに除去し、色合わせをしながら、天然の歯と同じように彫刻していきます。
「きれいな歯が戻ったのは、小学校以来だわ。」患者様からうれしいコメントをいただきました。
 虫歯は深いですが、後で痛みが出れば、歯の上から穴を開けて神経だけを取り、また元のように綺麗に詰めれば済む話です。
 ここが「ダイレクトボンディング」のいいところです。セラミックや金属等でかぶせてしまっていたら、外してやり直さないといけません(汗)。

 2症例目。
49歳、女性。
下の写真、黄色矢印の小臼歯の銀歯を外してダイレクトボンディングを行いました。
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 術後、下の写真はマイクロスコープによる拡大写真です。
その歯の隣の歯の治療を顕微鏡下で行ったのですが、顕微鏡で見ても天然の歯と区別がつかない、我ながらかなりリアルな出来栄えに思わず写真をパチリ(自画自賛(;^ω^))。

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 色調を合わせ、咬み合わせの溝をリアルに再現するのにかなりの時間がかかりますが、それだけの価値はあります。
詰め物と自分の歯の境い目がほとんど分からないシームレスな仕上げは、金属では絶対に実現できない領域です。
(ちなみに、出血しているのは隣の歯です。ダイレクトボンディング自体は出血するような治療じゃありませんのでご安心下さい。念のため・・・。)

ダイレクトボンディングのメリットを整理しておきましょう。

1.まずなにより金属を使わないため審美的である。
2.天然歯に近い、リアルな修復が可能。
3.金属を使わないため、金属アレルギー等の心配がない。
4.術後のフォローアップも自由度が高い。
5.いわゆる「セメント」を使わないため、それが「溶ける」ことによる2次虫歯の心配がない。
6.セラミック修復に比べると安価にできる。

もちろんデメリットもあります。
1.金属やセラミックに比べると強度は落ちる。
2.そのため、硬いものを無造作に咬むことにより欠けたりすることもある。(修復は可能)
3.保険のプラスティックに比べれば変色は少ないが、セラミックに比べれば、長期的に見て変色する可能性はある。
4.保険外診療である。etc.

 時代はメタルフリー(金属を使わない治療)に向かっています。
口の中に安価な金属を入れているのは日本人だけだと言われています。
大きな虫歯があれば日本は保険診療が完備していますので、金属使用もやむを得ないですが、予防が発達し、MI治療(最小限治療)が当たり前になった今日、少しずつでもいいのでメタルフリーを目指して行きたいと思っています。

ダイレクトボンディング治療、1本30,000円~



# by healthcarenews | 2016-10-17 22:01 | 審美・ダイレクトボンディング

臨時休診のお知らせ

平成28年9月24日25日両日、講習会出席のため臨時休診いたします。

あしからずご了承下さい。             当院

















# by healthcarenews | 2016-09-23 21:56 | お知らせ

マイクロスコープで覗く難治症例たち・・・

 当院がマイクロスコープを導入して3年弱・・・。
いまや僕の診療には無くてはならないものになっています。

「有る」と、「無い」では、その診断能力と治療精度の差は絶大で、そのためか、当院には最近多数の根管治療の難治症例の方が見えています。
 
 残念ながら、そのすべてをマイクロスコープを使った根管治療なら「治せる!」と、いうものではありません。その点は絶対に理解しておいて下さい。

 しかし、難治となっている原因の特定は、「無い」よりははるかに高精度にできます。
なにより、「原因」のわからないものが治療できる訳がありません・・・。
 
 今日は、その「難治」となっている根管治療の代表的な難治の「原因」をいくつかご紹介しましょう。

1.歯の破折・亀裂・ヒビ
意外と多いのが歯が割れていたり亀裂(ヒビ)が入っていたりすることです(黄色矢印)。
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多くは昔に神経を取った歯に起こりますが、最近はストレス社会のためか、歯ぎしりをしている人が増え、生きている歯にも起こす人が増えています。このような歯も痛みの原因の特定が難しい歯です。
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2.根管の見落とし
根管には時にはすごく細いものもあり、そんな時は細さ60ミクロンの針で探さないと無理な根管もあります。そんな根管はなかなか肉眼では見つけられません。

術前(下写真)。上顎の大臼歯には、細い根管が隠れていることが多々あります。
黄色矢印は見落としている根管です。
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術後。見落として手付かずだった根管を拡大しました。中が真っ黒に汚染されています。
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3.樋状根(といじょうこん)
下顎の第2大臼歯の根管は、時に樋状根と呼ばれる特殊な形をしています。
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この樋状根も予測がつかない形態のため、多くが難治になります。

4.不定形根管
上顎の第2大臼歯に多いのですが、定型的な形の根管ではなく、多くのバラエティに富んだ形をしている根管があります。
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このような根管は手探りだけでは発見、追従が難しく難治になる時があります。

5.パーフォレーション
時に、虫歯などの様々な原因で、根管外に穴が開く時があります。
これも多くは難治になります。
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6.虫歯
当たり前のようですが、虫歯は抜歯の大きな原因のひとつです。
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一部分の虫歯なら除去することができますが、上の写真のように、歯全体に感染しているような虫歯は抜歯になる確率が高くなります。
 
# by healthcarenews | 2016-08-17 12:10 | マイクロスコープ・根管治療

平成28年夏季休暇のお知らせ

平成28年度の夏季休暇は8月10日より15日までとなります。
あしからずご了承下さい。             当院
# by healthcarenews | 2016-08-13 12:47 | お知らせ

臨時休診のお知らせ

平成28年8月6日午後は、講習会出席のため臨時休診致します。

あしからずご了承ください。

なお平成28年度の夏季休暇は8月10日より15日までとなります。

合わせてご了承ください。
                                   
                                     当院
# by healthcarenews | 2016-08-05 23:57 | お知らせ

予防は一日してならずじゃ!

 さて、今夜のヘルスケア通信は、久々に予防歯科の話題です。
当院、いろいろやってはいますが、その出自、というか基本は予防歯科。
1本でも多くの歯を将来に残すのが当院の治療の目的ですし、その主義に反する治療は基本いたしておりません。

 で、今回の症例です。
患者様は20代男性。通常、症例紹介に年齢性別以外のデータは明かさない約束なのですが、今回、出演依頼をするとすごく喜んでもらえたので、ここはF君、とだけ明かしておきましょう。
本人にもわかりやすいようにね(笑)。

 初診は2012年5月、下はその時の術前写真です。
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次が術後です。2016年4月。つい最近の写真です。
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うむ、キレイ!。ピカピカ輝いています。
途中で口腔内撮影用のカメラが変わったので、色味や明るさが全然違い、ちょっとインチキ?と思われるかもしれませんが、その差を差し引いても、初診とはケタ違いにキレイです。
本人はすごくがんばっています。これは褒めてあげたいと思います。
でも気になるところがないわけではない。ここが今日のテーマでもあります。

 改めて症例詳細です。
患者様20代男性、F君。
2012年5月初診、まずは術前正面です。
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正直、不潔な状態です。とりあえず本人は磨いているつもりなのですが、実はまともに歯磨きができていない状態です。矢印の所には、磨き残しではなく「食べかす」が残っています(^^;。

右側です。
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歯肉は炎症を起こして、ブクブク腫れています(矢印)。
左側です。
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普通なら虫歯ができない歯の表面にも虫歯ができています(矢印)。
これは食生活のコントロールがまったくできていない事を示し、いわゆる虫歯リスクが非常に高い状態です。
矢印のところ以外にも「脱灰」と言って、初期齲蝕で歯が溶けかかっている所が多数見られます。

初めてF君にこの写真を見せたときのF君の第一声は・・・「汚ったねー!」(笑)。

 そう、予防歯科の本当に大切な「第一歩」は、理論やきれいごとを聞くのではなく、まず「自分の状態を正確に知る」ということなんです。ここからF君のがんばりが始まります。

2012年8月(初診から3か月後)
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この時は、もう現在使用中のカメラになっています。
初期治療として、一通りクリーニング(除菌)を済ませた状態です。
まだ歯肉の腫れは残っていますが、磨き残しはずいぶん少なくなりました。
まだまだ進行中の初期齲蝕は見られますが、それでも、本人のがんばりひとつで、クリーニングだけでこれだけ症状が改善するという良い見本になりました・・・。

F君は、これから、きちんと3~6か月に1回、メンテナンスに来てくれました。

2014年11月(初診から2年6か月)
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歯肉の状態もかなり安定してきました。一部、虫歯を削って詰めたところはありますが、
初期齲蝕は削らず環境の改善を待ったところ、再石灰化(虫歯の自然治癒)が起きてきています。

2016年4月 現在です。
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いい感じで歯肉が引き締まってきています。一度開いていた歯と歯のすき間も歯肉の改善と共に詰まってきています。初期齲蝕の再石灰化も進み、歯の色も良くなってきています。
初診時と比べると本当にがんばってくれていると思いますし、結果にも表れています・・・。

しかーし!
あんまり褒めてばかりいると、これを見た本人が油断してもいけないので、ちょっとチェックはしておきましょう(笑)。

両奥です。
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 前歯は目立つのでかなり気合が入って磨いてくれているのですが、奥歯になるとさすがに難しいのか、時折磨き残しが見受けられます。前歯のツヤに比べると、奥歯にはつや消しの部分があります。
ここが細菌のバイオフィルムが残っているところなのです。そこではまだ再石灰化が進んでいない感じです。
 ぶっちゃけ話をすると、細菌レベルで見ると、一度定着した虫歯菌は、少々除菌しても「ゼロ」にはできません。もともと虫歯リスクの高い人は、やはり体質的にも今後とも要注意なのです。
ここからは、食生活のコントロールとフッ素の利用が大事になります。

 予防は理論ではないと言っておきながら矛盾しているようですが、予防のレベルを上げるのは、やはり高度な予防理論になります・・。

 要は、まあ油断せず頑張りましょうという話です。
がんばってくれているからこぞ、さらにもう一段高度な予防をしたいのです。
「這えば立て、立てば歩けの親心・・・」です(^^;。

予防は一日にしてならずじゃ!・・・・。












 
# by healthcarenews | 2016-06-01 21:08 | 予防歯科・メンテナンス

審美治療って、実はとってもデリケート・・・

今夜のヘルスケア通信は、「審美治療って、実はとってもデリケート・・・」ってなテーマでお話をしましょう。
 
 まずは症例をご覧ください。
患者様は48歳女性。
審美治療を希望され来院されました。
 術前写真です。
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 約1年後、術後写真です。
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この2枚、較べて見て、ひょっとしたら「ん?どこが変わったのん?」って思われる方もいらっしゃるかもしれません。もちろん「おー、さすが綺麗になったねえ!」と思われる方もいて下さるとは思いますが、僕のカンではそれぞれ3分の1。残りは、「なんとなく綺麗になったけど、どこが変わったの?」ってな感想だと思います。

 では、改めて症例の詳細をご紹介しましょう。
患者様は、もともと上顎の左右の側切歯(正面から2番目の歯)が無く、保険の白い歯でブリッジを入れていましたが、取って付けたような小さな2番目の歯に長年悩まれてこられました。
術前です。
正面からです。
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右から見たところ。
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左から見たところです。
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 確かに、側切歯の部分(正面から2番目の歯)はダミーと呼ばれる作り物の歯なのですが、形がとても小さく、いかにも取って付けたようです。逆に正面の歯は、横幅も長さもすごく大きく感じます。また、この歯は、保険のプラスティックの歯なので、ツヤが落ちてしまっているうえ、天然歯にくらべ、透明感のないただ真っ白な歯になってしまっています。

 じゃあ、この前歯のブリッジをセラミックにでやり直したら、すぐに綺麗になるか?というと、実はそんなに単純ではありません。最初のドクターがなにげにかぶせたら、こんな形になってしまった、それには理由があります。

 まずは古いブリッジを外します。
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実は、もともと2番目の歯が無いため、正面の歯も、真ん中にスキマが開いた状態(いわゆるすきっ歯)で生えていたのです。前医は、このすきっ歯をそのままかぶせたために、妙に大きい前歯と、小さい側切歯になったのでした。このままやり替えても結果は同じになるので、少し工夫をします。
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仮歯に替えたうえで、正面にゴムを掛け、プチ矯正を行います。

 少し専門的な話になりますが、この正面の歯を矯正することで、
1.正面の歯の間の歯間乳頭の回復、
2.正面の歯の歯茎の形態回復、(この二つで、正面の歯の形をより綺麗にします)
3.側切歯のスペースの拡大(2番目の歯の横幅を拡げ綺麗にします)、と3つの課題をクリアします。

 ここで、歯肉にもうひと工夫。
2番目の歯(ダミー)の部分の今度は長さを長くするために、歯が無い部分の歯肉をCO2レーザーで
少し掘り込み、そこにダミーを食い込ませるように入れていきます。オベイドポンティックと呼ばれるテクニック(専門的!スイマセン(-_-;))ですが、歯茎から生えているように見せることができます。

 ここまできてなんとか最終的な仮歯ができました。
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 余談ですが、それまでの間にトータルの審美目的で、変色歯のブリーチ(漂白)も行っています。
術前、右下2番目の歯(向かって左下)が茶色く変色していた(黄色矢印)のをブリーチしました。
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術後です(黄色矢印)。他の歯と区別が付かなくなりました。
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さて、改めて、トータルの術後です。
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材質は強度も考慮して、メタルボンドセラミック(金属フレーム付のセラミック)を選択しました。
プラスティックに比べ、ガラスのようなツヤを長期間保ち、変色も無く、清掃性もずっと良くなります。形は、正面の歯を少し細長く作り、女性らしくしました。その分、2番目の歯の幅を拡げ、歯、全体とのバランスをとっています。色合いは、他の天然歯に合わせ、白みを少し落とし、目立たなくしました。さらに、正面の歯より2番目の歯の明るさをやや落として立体感も出しています。
ブリーチをした下の歯も、他の歯の色合いとマッチしています。

右から見たところです。2番目の歯のオベイドポンティックも機能しています。
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左です。最後の仕上げに、左上の破折していた小臼歯をセラミックで新しくやり替えました(黄色矢印)。
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 さて、この患者様を長い間苦しめた悩みは、実は他のある人にとっては悩みでもなんでもない、まったく気にならない些細な事かもしれません。

 この治療のために、それぞれの歯で調整したスペースは、それぞれ1ミリあるかないかでしょう。
正直、僕自身、最初から自信を持ってこの治療ができた訳ではなく、仮歯を使いながら、試行錯誤の治療でした。わずかなスペースの調整と、セラミックの形態と色味の選択・・・。細かな事の細かな積み重ねで、薄氷を踏むような思いでしたが、結果は患者様には本当に喜んでいただきました。

 審美治療に対する、患者様の満足度は、実は数字で測れないものです。
単純に白い歯でかぶせれば、審美治療になる訳ではありません・・・。
ここで、冒頭のタイトルに戻ります。
「審美治療って、実はとってもデリケート・・・」

ご理解下さい・・・・・。
# by healthcarenews | 2016-05-11 22:54 | 審美治療・セラミック

貴方の健康の舵取りを。堺市北区中長尾町、山本歯科医院の歯科に関する情報のページです。


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